13/02/02 20:36:46.97 LTn5HtFf0
母「はい、けんちゃん、節分の恵方巻き。ところで今何歳だっけ」
けんちゃん「なんだよ突然」
母「いいから、何歳だっけ」
けんちゃん「34歳だけど?それがどうかしたの」
母「そっかー34歳かー。大人になったわねえ」
けんちゃん「いきなりどうしたんだよw怖えな」
母「ふと思い出してね。けんちゃんが生まれた時のこと
予定日よりもだいぶ遅くてね、難産だったの。
陣痛が来たのが夜中で、お父さん、ずっとついていてくれたのよ。
生まれたとき、けんちゃんは小さかったけどお父さんもお母さんもわんわん泣いて喜んだのよ。
看護婦さんたちも泣いてよかったですねって。」
けんちゃん「へー、大変だったんだな」
母「うん、でもけんちゃんはすくすく育ってくれて、
3歳で字も読めて、小学校の時は神童って言われてたのよねえ」
けんちゃん「やめろよ、古い話は」
母「毎年正月の親戚一同の新年会でけんちゃん大人気だったわよね」
けんちゃん「そうだったかな」
母「そうよ、もう叔父さん達お年玉ふんぱつして、
末は総理大臣か科学者か社長かなんて言ってたっけ」
けんちゃん「もういいよ、昔のことは」
母「けんちゃん、これまで生きてきて一番嬉しかったことって何?」
けんちゃん「嬉しかったこと?そうだなー。小学生の時にスーパーマリオで初めて8-3クリアした時かな。」
母「・・・・そう。けんちゃん、恵方巻き」
けんちゃん「ああ、うん。てか太いなこれw直径10cmあるだろw(モグモグ)なんつうかさ達成感っていうか、(モグモグ)
やり遂げたって感じが(ハヒッフ)ハンパなかった・・んだよ・・なあ。(グフゥモグモグ)
あれ、なんか息が・・・あんな・・嬉しいこと・・・もう・・・ない・・かもな・・なんか・・・・苦しく・な・・って・・・き・・・・・」
母「けんちゃん?」
けんちゃん「・・・・・・・・」
母「・・・・・・・・。お父さん・・・。はいこれ、恵方巻き。」
父「ああ・・ありがとう・・・・てか太いね。 仕方がなかったんだ。 これで・・・よかったんだ・・・」