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浅草キッド、水道橋博士のコラム
多くの私生活上のデメリットを振り切り、
これだけの「世間」をまき込み、がむしゃらに「敵」とムキになって闘ってしまう。
まるで、己の戦う姿を見てくれと言わんばかりの大向こうの切り方‥‥。
思想はともかく、時として俺は、小林よしのりが、あのアントニオ猪木とダブって見えることがある。
かつて猪木は「過激なプロレス」と作家の村松友視に定義され、
自らのストロングスタイルを理論武装して、自分の戦線をより先鋭に屹立させていった。
「こんな試合をしていたら10年もつものが1年で終わってしまう」
と言いながら、全ての試合に完全燃焼を心掛け、業界の異端児から一躍カリスマ化していった。
猪木の一人勝ち、唯我独尊路線は当時、プロレスファンに賛否両論を起こしながら、
ジャンルを磨き、偏見の強い「世間」という大きな「敵」と闘ってきた。
理想を求めて猪木がプロレス団体を渡り歩いたように、
小林の「ゴーマニズム宣言」も週刊誌の「SPA!」から
隔週誌の「SAPIO」へ発表場所を変えた。
この雑誌、移転の結果どうか。それは確実に世間との窓口を狭くし、
思想性を鮮明にし、読者を選ぶことになったハズだ。
続く