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美少女や戦争などの題材を使って、現代の日本社会の側面を鮮烈に表現する会田誠。
日本の現代美術界の奇才として注目されながら、作品のなかにあるタブーやコンプレックス、本音や矛盾の生々しさ、きわどく刺激の強い表現のために、今まで大規模な個展が開催されていなかった。
今回、1990年代初頭の代表作品から、本個展のための大作(未完につき会期中も制作を進行)まで約100点が森美術館に展示されている。
グロテスクでエロティックだったり、政治的で歴史的だったり、会田の描くテーマや作風はとても一言でくくれない。
とにかく見るものの心に、ある時は共感をまたある時は不快感を、ある時は高揚感をまたある時は憂鬱感を起こさせる作品が並ぶ。
東京藝術大学大学院卒、しかも会田自身が一番固いという油画技法材料研究室出身。その技法や技術などは確かだ。
会期中のポスター等に使われている大作「滝の絵」は、日本の原風景的な美しい滝に美少女達が集う。
しかし、どこか無防備な少女達とその数の多さは自然ではない。ロンドン滞在中に思い浮かんだ情景はホームシックにかかった会田誠が心のなかで増幅させた日本への憧憬なのかもしれない。
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「戦争画RETURNS」のシリーズは、太平洋戦争で国威掲揚のために描かれていた日本画家の絵を再現したなかに、現代的な経済戦争までもアイロニーとして描き込まれていたりする。
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そのほか無数の女性の裸体がジューサーにかけられている『ジューサーミキサー』や死屍累々とサラリーマンが積まれて山水画のように見える『灰色の山』。
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そして、日本中を震撼させた連続幼女誘拐殺人事件と期せずして同時期に制作されていたという「犬」シリーズなど。
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