12/11/25 21:46:46.35 rxESY6Bp0
>>1続き
─この文章では「不心得者が5~6人」と具体的です。
中田:これは、これはよ……(首をかしげて)前の村長がどういう意味で書いているのか……。
─では中田さんは、辞めていく理由についてどのように分析されていますか。
中田:それは個別に、いろんな事情が重なっていると思います。たとえばこの女の先生は本当に熱心で、
午前中に診療所の診察が終わると、昼休みに兼務している村の特別養護老人ホームに自発的に様子を
見に行くような人なんですよ。そうすっと午後の診察開始が遅れることもある。
待っている人はイライラしてっから、不満をぶつけることもあったんじゃないか。
そういう忙しさとストレスから体調を崩されたんだと思います。
心臓にペースメーカーを入れているような人だったから。
─そのあと2011年6月1日に来た3人目の40代の男性医師も、
今年12年10月12日に、「水が合わない」と言い残して辞められています。
中田:それはたぶん気候なんですよ。このへんは天然の秋田杉の名産地で、
シーズンは空が真っ白になるくらい花粉が舞う。鼻水が出たり大きなマスクしてたから
「先生、大丈夫ですか」と聞いたら、「気候が合わない」とおっしゃっていましたから。
─だとしたら「花粉症で」と言えば済むのではないでしょうか。
なにも「水が合わない」という含みを残した言い方をしなくても……。
中田:まあ……それは体調が最悪の時期だったぺ。あとたぶん、若い先生にしたら、
この村での地域医療はやり甲斐がないと思う。診療所には入院施設もないし、
薬を出す以外はたいした治療もできずに秋田市内の大病院に紹介状を書くことが多い。ただの紹介屋さん
みたいになってしまうんだな。若い村民は自分で車運転して最初から他の病院に行ってしまうケースもある。
そうするとほとんどお年寄りしか病院に来ない。そういう先生の「想い」と現実の差が
ストレスになっているんかなあ……。この先生は
「自分はまだ若いから、医師としての腕を磨きたい」と帰られる前におっしゃっていました。
更に続く