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パナソニックは先月31日の中間決算発表で、2012年度(13年3月期)の業績見通しを
7650億円の純損益の赤字に下方修正した。12年3月期も7721億円の赤字を出しており、
2期連続の巨額赤字は異例だ。
これを受け、米格付け会社「スタンダード・アンド・プアーズ」(S&P)は
パナソニックの格付けを「Aマイナス」から2段階引き下げて「BBB」にした。
株価も一時はストップ安まで急落、11月5日には400円を割り込んで、37年ぶりの安値となった。
「パナソニック(Panasonic)」の文字から「ソニー(Soni)」を引くと「パナック(Panac)」になる。
この文字をジッと見つめると…「パニック」。投資家がパニックになったのもわかる。解決策はあるのか?
津賀一宏社長は決算発表の会見で、「デジタル領域では負け組と言わざるを得ない。
普通の会社ではないと自覚することからスタートしたい」と語っていたが、当たり前だ。
普通の会社はこんな巨額赤字は出さない。この社長会見を聞いた限り、今後どの分野に集中していくのか、ということは語られていない。
たとえば、オランダに本社を置く電子機器メーカー「フィリップス」は、事業改革によって採算が不安定な半導体や家電部門を分離し、
医療機器や照明機器に集中している。IBMも箱売り(ハードウエア)からソリューション(経営問題解決のための情報システム開発)へ転換した。
アメリカのGEだって昔はテレビをやっていたのだ。だが、いまは儲かる白物以外の家電は整理してしまった。
パナソニックも白物では利益を出している。しかしスウェーデンのエレクトロラックスや
韓国のLG電子と世界で覇を競うという気概は見当たらない。あくまで内弁慶なのだ。
個々の製品を作り出す事業部制に限界がきているパナソニックにも「1つか2つの“領域”で徹底して世界一になる」
という方向を打ち出すことが必要なのではないか。
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