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尼崎連続変死告発の男性 命懸け潜伏 偽名使い近くで監視
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兵庫県尼崎市の住宅から3遺体が見つかった事件で、別のドラム缶事件で起訴された角田美代子被告(64)とみられる女らに激しい暴力を受けていたとされる高松市の男性が、
尼崎市に偽名で潜伏しながら角田被告を監視し、告発の機会をうかがっていたことが17日、分かった。角田被告の周辺では少なくとも7人が行方不明になっているが、全員の身元も明らかになった。
命懸けの潜伏生活を送っていたのは、窃盗罪で起訴されている角田瑠衣被告(27)の実父。瑠衣被告は、角田被告の息子と結婚している。
この実父が妻と瑠衣被告の姉と住んでいた高松市の住宅には03年2月ごろ、角田被告とみられる女が息子の結婚で押し掛けてきてから、激しい暴力で一家を離散に追い込んだとされる。
実父は自宅に親戚らを集め、「金がいる。集められるだけ集めてくれ」などと切羽詰まった様子で借金を申し込んでいた。
親戚の男性(70)によると、03年10月ごろに一家が高松市の家から姿を消した後、この父だけが同市の男性の家に逃げてきた。
父は約1年間、男性の家などに引きこもって生活しながら、これまで受けた暴行や金を奪われたことを警察に相談していた。しかし、事件認定されることはなかった。
業を煮やし「角田被告は高松以外でも事件を起こすだろう。そのときに相談しよう」と決意。
あえて角田被告のいる尼崎市に行き、名前を変えて生活。近くで角田被告らの様子を注視しながら“ハチのひと刺し”を狙っていた。
ドラム缶事件で角田被告の名前が報じられたことから再び警察に相談、捜査が動き始めた。
10月に入り、瑠衣被告も、3遺体が見つかった住宅に住んでいた行方不明の祖母(87)や叔父(69)の口座から年金を不正に引き出したとして起訴された。
近所の人たちによると瑠衣被告の実父は穏やかで人望が厚く、市議に推す話も出ていた。
しかし、娘の結婚後は一変。自営業を営み、羽振りが良かったはずなのに「離婚したい」「借金がある」と理由は不自然に変化し、親戚から集めた金は2000万円以上になった。
(後略)