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2010年 04月 01日
100401 日経産業 ハーバード大研究員森口尚史氏―iPS細胞でがん治療(先端人)
新薬開発へ逆転の発想
皮膚などに遺伝子などを導入し、受精卵のように様々な細胞に育つ能力を持たせた新型万能細胞(iPS細胞)。
米ハーバード大学に研究拠点を構える森口尚史(45)は、iPS細胞の研究でがん治療法の開発に取り組む。
がん細胞とiPS細胞は無限に増殖する点で似ている。がん細胞と正常細胞を決める違いを見極めようとしている。
人の肝臓から取り出した肝臓のがん細胞を化学物質で処理し、iPS細胞に生まれ変わらせることに成功したのがきっかけだった。
化学物質はビタミンの構造を変えたものや、DNA(デオキシリボ核酸)の働きを調節する物質の合計6種類を使った。
森口は「がん細胞と正常細胞、iPS細胞の差は、細胞内で働く遺伝子の微妙なバランスにある」と気づく。
試験管の実験ではあるが、化学物質だけで制御できたことは、新しいがん治療薬につながる。
(中略)
主な業績
先端医療技術の評価研究に従事
米ハーバード大医学部のマサチューセッツ総合病院の研究員として、治りにくい慢性C型肝炎の治療法も研究テーマの1つ。
インターフェロンやリバビリンを使った治療がなぜ効かないのかなどを解明している。かつて東京大学の知的財産権部門にも在籍。
肝臓病や循環器の病気、がんに関する先端医療技術の評価研究に取り組んできた。
大学院修了後に一時、医療経済・政策研究のシンクタンク「医療経済研究機構」の調査部で先端医療技術のリスクと利点の評価研究に従事していた。
もりぐち・ひさし
1964年生まれ、奈良県出身。95年東京医科歯科大学大学院医学系研究科修了、98年米ハーバード大医学部客員研究員、
2000年東大助教授、06年東大特任教授(システム生物医学)などを経て現職。