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商品が届くまで1週間以上かかることもあったネット通販各社が、配送の速さを競っている。
楽天は10日、兵庫県に面積が東京ドーム1.7個分の巨大物流拠点をつくると発表した。
翌日に配送できる地域や商品を増やし、当日に配送するサービスでシェアを広げるアマゾンに対抗する。
楽天は来年11月をめどに兵庫県川西市に新しい物流拠点をつくる。
延べ床面積は約7万7500平方メートル。
自前の拠点は千葉県市川市に続く2カ所目で、今後も全国に増やす方針だ。
楽天の通販は「モール(商店街)型」と呼ばれ、楽天自身ではなく約3万9千の業者がネット上に「お店」を出す形で物を売っている。
楽天自身は在庫を抱えず、業者からの手数料で安定的に稼ぐビジネスモデルだ。
ただ、業者がそれぞれ客に発送しているため、発送にかける時間や届け先までの距離などによって「客に届くまでの期間は店によってバラバラ」(広報)。
注文翌日に届く商品は、取り扱う商品の3%程度にとどまっていた。
2010年につくった市川の拠点では、主に書籍に限って楽天が自前で在庫を抱え、一部地域で翌日配達している。
今後は、川西と市川の両拠点に出店業者から在庫を集め、関東や関西、九州の一部で幅広い商品を翌日配達できる体制にする。
将来的に当日配達も目指すという。
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