12/09/08 00:00:27.64 HxkMt7Le0● BE:803636126-PLT(12100) ポイント特典
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―日本の原発は、東京や大阪などの大都市ではなく過疎の地域に集中しています。
そのため都市では、例えば「原発は要らない」と、
地方では「原発が無いと困る」みたいな"ゆがみ"が出てきているという声もありますが、それについてはどうお思いですか?
たとえばフランスの原発は、 もう少し都市に近いところに立地しているといいます。
日本国民には、原子力に対して一種特別な感情があるのではないでしょうか。
それは、日本が唯一の被爆国であるということに起因するものです。ですから、原発を作ると言ったときに、
多くの人々の理解と支持を得るべく努力をしなければなりません。送電ロスをなるべく減らそうと思えば、
需要地域に近い方が良いわけですが、人口が稠密(ちょうみつ)な地域であればあるほど、
より多くの方々にご理解いただかなければならない、ということになります。
一方で、それほど人口が集中していない地域は、財政力も乏しいわけです。
まだインフラの整備が充分でない地方にとっては「嫌だけどまあ仕方ないよね」となることが多かったのではないか。
―現在、首相官邸前では毎週のように脱原発のデモに人が集まって、"再稼働反対"というスローガンがよく唱えられています。
"再稼働反対"という、この言葉について石破さんはどのようにお考えになりますか?
率直に言えば、「再稼働反対」というスローガンにどういう意味があるのかよくわからないところがあります。
原発の再稼働をやめればいい、というのは、現有する原発をただ「使わない」ということなのでしょうか。
福島第一原発だって「止まっている」のです。しかしそれは、「放射能が全く出ない」という「安全」ではない。
―現時点で「原子力をゼロにする」「原発を全く使わない」ということは現実問題としては可能でしょうか?
現在、日本人が享受している生活レベルを維持するという前提なら、現実的ではありませんね。
そうでなく、「江戸時代のような暮らしでもいい」という方向を国民が支持するのであれば、
何十年も何兆円もかけて、ただただ廃炉にしていくだけ、そういうことになるんでしょう。
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