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哲学者・適菜収 正義は法に優先しない
2012.8.23 03:09
社会全体が卑劣になっている。大津市の中2自殺問題をめぐる騒動を見て、そう思わざるをえない。
ここで私が「卑劣」というのは加害者とされる少年たちのことではない。被害届を受理しなかった警察でもなければ、
いじめを見逃した担任教師や学校、市教委でもない。周囲の対応に問題があったのは誰がみても明らかであり、
わざわざここで指摘するまでもない。
そうではなくて、加害者の少年を批判するやり方が卑劣なのだ。彼らもまた法で守られるべきである。
「お前は家族が殺されても同じことを言うのか?」という反論があるかもしれない。問題はまさにそこにある。
被害者の家族でも親族でもない人間が、「いじめ=悪」という圧倒的な正義に陶酔し、
個人的な薄汚い感情を社会に垂れ流す構図が醜悪なのだ。
テレビ番組ではコメンテーターや芸能人が鼻息を荒くして「関係者を絶対に許すな」と視聴者を煽(あお)り続けた。
こうした中、加害者の少年の顔写真や住所をネットで晒(さら)したり、中学校や県知事に脅迫状を送りつけたり、
しまいには、大津市教育委員会の教育長をハンマーで殴って殺害しようとした大学生まで現れた。
その行動の幼さ、卑劣さは、加害者の少年のそれとほとんど変わらない。こうした私刑、集団リンチに「当然の報い」
「ザマアミロ」などと拍手喝采している連中も同じである。この手の《正義》ほど愚劣なものはない。
(>>2以降に続く)
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