12/07/31 23:48:35.94 6+qXHLMf0 BE:3325795968-2BP(1000)
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想田和弘 KazuhiroSoda 映画作家。『選挙』『精神』『Peace』。最新作は平田オリザ氏+青年団『演劇』2部作。
久々に橋下くんのツイートを覗いてみたら、相変わらず詭弁ばかりで絶句するしかないね…。
人々がうんざりして読むのも反論するのも諦めるのを狙って、わざと詭弁を弄しているようにしかみえない程に詭弁だ。
橋下くんの言うことを聞いて、文楽にスッチーのコスプレを入れるなりして「大衆に受ける」ように変更した途端、それは守るべき伝統芸能ではなくなる。
そもそも、一見さんには分かりにくいかもしれないが、人類にとって重大な価値があるからこそ、行政が守っていかなくちゃならないわけで。
だいたい、誰が観てもひと目で分かるものを目指すなら、みんなブロードウェーみたいになるわけで、最初から助成金なんていらない。
でも、世の中がそういうものばかりになったら、文化に奥行きがなくなる。だからこそ、希少なものに援助が必要になる。その点が全く分かってない、橋下くんは。
誤解を恐れずに敢えていうならば、文楽のような古典芸能の価値は「現代の大衆の感覚から離れていること」そのものにあるともいえる。タイムカプセルのようなものですから。
歴史的遺産を残し、現代人や未来の人間が参照できるようにしておくことが、文化の重層性を守ることになる。
つまり橋下くんが「文楽は大衆の感覚から離れているから演出を考え直せ」とか言うのは、法隆寺を見学して「大衆の感覚から離れているから現代的に建て直せ」というのに等しい暴論ですよ。
僕は別に文楽や法隆寺に詳しいわけではない。素人だ。
でも、文楽が財政難で存続の危機にあれば社会が断固として支援すべきだと思うし、法隆寺が朽ちそうになっていたら全力で修復すべきだと思う。
そういうのって、別に「自称文化人」の感覚というより、ごく普通の感覚じゃないだろうか。
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