12/07/15 00:10:49.40 +ybDQcOH0 BE:337746299-2BP(1041)
sssp://img.2ch.net/ico/fusagiko_xmas.gif
URLリンク(55096962.at.webry.info)
垂直に石にさすんじゃなくて、ナナメにこう、「石の割れ目にはさかってる」みたいな感じ。
ソース↓
URLリンク(userdisk.webry.biglobe.ne.jp)
URLリンク(userdisk.webry.biglobe.ne.jp)
URLリンク(userdisk.webry.biglobe.ne.jp)
URLリンク(userdisk.webry.biglobe.ne.jp)
アーサー王伝説がいちばん沢山書かれた13世紀の写本の挿絵がこぞってこんな感じなんである。
もちろん他の絵師の描いた挿絵の構図を踏襲することもあったんだろうとは思うが、作者も製造場所も
異なる写本で共通してるってことは、その当時の「石に刺さった剣」っていうのは、これで違和感なかったってことなんだろう。
…なんていうか、垂直にまっすぐ刺さってるもんだとばかり思っていたので、これはこれで発見が新しい。
鉄床の割れ目に「挟まった」という感じだなーと思いながらよくよく読み返してみると、最初に「石に刺さった剣」
が物語に登場し、挿絵イラストが描かれ始めた頃は、石の上に置かれた鉄床に剣が刺さってたのである。
石じゃない! そりゃ、この描写になるわ!
で、15世紀のマロリーの「アーサー王の死」を読み返してみると、鉄床が消えて「石に垂直に」剣が刺さったことになってる。
おおぅ200年経つ間に物語が変わっちゃってる…?
というわけで、石に刺さった剣は、最初は、超自然的な力で石に「突き刺さった」んではなく、力任せに割れ目に
ぶち込んだら抜けなくなりました、力持ちさんしか抜けないよテヘッ★ みたいな感じだったのが、
のちに神の力で垂直にザックリ刺さったんだよ、という感じで、物理的におかしい部分はぜんぶ「神の奇跡」ってことにして変えられちゃったようだ。