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何がイマドキの若者を熱狂に駆り立てるのか 『ネットと愛国 在特会の「闇」を追いかけて』 (安田浩一 著)
在日コリアンに対し、激烈な集団街宣を行なう、日本最大の「市民保守団体」在特会を、1年半にわたり徹底取材。
罵声やネットでの攻撃をものともせず、メンバーに突撃取材を繰り返し、意外にも「右翼」のイメージとはかけ離れた孤独な
若者の姿と、彼らを熱狂と憎悪に駆り立てる“時代の空気”を明らかにしている。
「ネット右翼(ネトウヨ)の代名詞ともなった在特会(在日特権を許さない市民の会)とはどんな組織か。
そこに集まる人々の思いとは。一人一人の表情が知りたかった」
右派系市民団体「在特会」は、“在日朝鮮人が弱者のふりをして、日本で不当な権利を得ている”とネットで訴え、
いまや会員は1万人を超えた。「朝鮮学校授業料無償化反対」「外国籍住民への生活保護支給反対」を掲げ、各地でデモを展開する。
ジャーナリストの安田浩一さんが『ネットと愛国』でこの団体の実態をルポすべく取材を始めたのは、2010年の終戦記念日だった。
この日、会員2000人が東京・九段下で「靖国神社を冒涜するものは許さない」と叫び、機動隊と衝突した。
「初めて街宣を目にした時、『敗北感』に打ちのめされました。彼らの主張にまったく共感しないけれど、今の日本でこんなに情熱を発露
させてくれる場はあるだろうか。彼らの主張が差別的言動を伴ったギトギトしたものだけに、それとは対照的な彼らの晴れやかな姿は
うらやましくさえありました」
幹部から末端会員まで、体当たり取材を続けた。派手な演説と動員力で「カリスマ」と呼ばれる会長の故郷を訪ねると、元同級生たちは
一様に「無口で目立たない少年」だったと証言し、現在の“変わり果てた姿”をネット動画で見て唖然とした。デモでは日章旗を掲げ
民族差別を口にする会員の多くは、普段接してみると礼儀正しく物腰柔らかな好青年だった。安田さんは、ある記憶に思い当たる。
「かつて取材した自己啓発セミナーで見た表情とよく似ているんです。学校や会社でうまく立ち回れない。
生真面目で不安や不満を処理できない。『朝鮮人は出ていけ』『叩き殺せ』といった言葉は、彼らの抱える怨嗟の裏返しです」
つづく