12/06/16 17:46:02.81 tn1X8jPbP BE:1264122454-PLT(12001) ポイント特典
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URLリンク(www.tokyo-np.co.jp)
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東京電力福島第一原発の敷地内のがれき撤去が進み、全体的には放射線量は下
がってきた。しかし、いまだ屋外でも妙に線量の高いスポットがある。3号機の周辺だ。 (榊原智康)
「3号機が見えると線量が高くなる。これが現場の感覚」。原発内で作業にあたる東電社員。
昨年秋、東電が大型クレーンで原子炉建屋の上三メートルの線量を測った際には毎時
五〇〇ミリシーベルトと高かった。
五月下旬、本紙記者が隣の4号機原子炉建屋に入った際も、五階に上がって3号機が
見えた瞬間、放射線量がぐんと上がった。
3号機で起きた水素爆発は、1、4号機の爆発より規模が大きかった。飛散したがれきの
中には表面線量が一〇〇〇ミリシーベルトもあるものもあった。高い線量の発信源は、
原子炉建屋上部かもしれない。
海側を走る道路でも3号機タービン建屋前に差しかかると、線量は一・五ミリシーベルトと
一気に十倍程度にまではね上がる。3号機が危ない存在であることだけは確かだ。
ただ、一つおかしな点がある。この位置からは原子炉建屋が見えないことだ。
放射線はまっすぐ進むはずだから、見えない場所から放射線を浴びるとは考えにくい。
立命館大の安斎育郎・名誉教授(放射線防護学)は「放射線が空気中の窒素や酸素
などの分子にぶつかって進む向きが変わり、タービン建屋の陰にもある程度回り込んでいる」とみる。
道路脇には「逆洗弁ピット」と呼ばれるくぼ地があり、ここには津波で流されたトラックや
がれきがほぼそのまま残っている。社会技術システム安全研究所の田辺文也所長
(元日本原子力研究所研究主幹)は「これらのがれきが高線量の原因の可能性がある」と指摘する。
高い放射線を生み出す源がどこなのか、3号機周辺を細かく調べれば突き止められる
はずだが、今のところ調査予定はなし。
東電の小林照明・原子力設備管理部課長は「測定で作業員がたくさん被ばくしては
意味がない。本格的な作業をする必要が出てきた際に、しっかり測定したい」。原因
解明にはまだ時間がかかりそうだ。