12/06/12 12:49:23.46 s4Lmx9QCO BE:1566643788-PLT(18889) ポイント特典
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―佳作を取ってからデビューまでというのは、順調だったのでしょうか。
●和月 いや、そんなことはないですよ。上京してからは、
担当さんも、漫画家と編集者として本気になっているので、当然厳しくなる。
上京して2年ぐらいはネームも通らなかったですね。
ネームを見て「これは漫画ではない」と言い渡されたこともありますし。
―どういう意味だったんですかね。
●和月 今思い返すと「少年漫画ではない」という意味だと思うんです。
その話はバッドエンドだったんです。ちょっともの悲しい終わり方で。
―では先生のモットーである「笑顔とハッピーエンド」というのは、そのころに考え始めたものですか。
●和月 そうですね。少しずつそっちのほうに寄っていった、という感じですかね。
誤解のないように、ちょっとここははっきり言いたいんですけど……
エンターテインメントの基本は「笑顔とハッピーエンド」というのは、あくまでも基本。
応用をきかせることは、もちろんできると思っています。
例えば『デビルマン』は、バッドエンドですけど、あれはすばらしい応用がきいているから、
エンターテイメントとしておもしろいですよね。
―バッドエンドはあくまでも応用なんですね。
●和月 バッドエンドを描くなら、基本は笑顔とハッピーエンドだ、ということをおさえた上で描かないと。
プロの物書きが、バッドエンド自体を楽しんで描くようだったら、その姿勢は違う、と言いたい。
バッドエンドはあくまでハッピーエンドの影です。影を描くことももちろんあるけれど、
影「だけ」を描いて楽しんでいてはだめだ、と俺は思います。