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日の丸・君が代を尊重する保守派として、マスメディアに取り上げられることの多い橋下徹氏。
だが、その愛国者としてのイメージは本物なのか。
「彼の影響力が無視できなくなった」と言う漫画家の小林よしのり氏と、「保守とは言えない」と断言する
京都大学大学院准教授で、『TPP亡国論』(集英社新書)著者の中野剛志氏が、「橋下徹の愛国度」を論じる。
小林:(靖国参拝で保守を取り込んだ)小泉純一郎も橋下徹も、その人品骨柄に魅力を感じている人が多いんだよ。
そもそも、テレビのバラエティ番組に出てこないような地味な政治家は、国民が人品骨柄を見極める材料さえない。
中野:タレント弁護士としてテレビで下品な発言をくり返し、政治家になってからもツイッターで他人の悪口を垂れ流している人
に魅力を感じるようでは、救いようがないですよ。橋下徹は『まっとう勝負!』(小学館刊)という著書の中で、
「(政治家は)自分の権力欲、名誉欲を達成する手段として、嫌々国民のため、お国のために奉仕しなければならないわけよ」
「ウソつきは政治家と弁護士の始まりなのっ!」とまで書いている。
政策である「船中八策」のレベルも低い。「参議院って要らないよな」とか「首相はみんなで選んだほうがいい」とか、
政治に興味を持った中学生が考えるようなレベルのことでしょう。大学生がこんなレポートを書いたら、私は不可をつけますね。
※SAPIO2012年5月9・16日号
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