12/05/02 14:39:23.50 MWnFDbJV0 BE:3784251078-PLT(12000) ポイント特典
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<パラサイト中年>「自立の余裕なく」 頼りは親の年金
未婚のまま親と同居する「パラサイト・シングル」が中年世代に広がってきた。
社会が豊かで、親も現役世代だったがゆえにできた優雅なパラサイトが、親の高齢化や雇用形態の変化で貧困のリスクを象徴する存在になろうとしている。
札幌市清田区で両親と同居する男性(41)は、2年前に失業して以来パソコンでハローワークの求人を確認するのが朝の日課だ。
「どうだった?」「今日も芳しくないよ」。母(69)に返す言葉はいつも力ない。
大学卒業後の95年、ソフトウエア開発会社に正社員として就職した。月100時間を超える残業や休日出勤をこなしたが、月収は約20万円。待遇に不満を感じ5年で退職した。
だが、正社員が当たり前の時代は終わっていた。経済成長は頭打ちとなり、企業は雇用調整が容易な非正規雇用を増やしていく。
非正規(学生アルバイト含む)は95年の20.9%から10年には34.4%に増えた(総務省労働力調査)。
男性は同じ業界で再起を目指したが、なかなかレールに乗れず、大幅な賃下げ、過労による休職、リーマン・ショック(08年)後の派遣切りと、非正規雇用の憂き目にあった。
「仕事が安定しないうえに忙しく、結婚や自立を考える余裕がなかった。気が付くと40歳を越えていた」。
失業前の貯金150万円は底をつき、生活費は両親の年金が頼り。「親が今倒れたら」と思うと不安が募る。
厚生労働省に「21世紀成年者縦断」という調査がある。
02年に20~34歳だった男女のその後を追跡するもので、社会に出て最初の雇用が非正規だった人の8年後(28~42歳)の結婚率を見ると、
男性40.5%、女性は59.4%。正規雇用者に比べそれぞれ26.2ポイント、15.3ポイント低く、雇用形態による「結婚格差」が一目瞭然だ。
第一生命経済研究所の松田茂樹・主席研究員は「企業が低コストの労働者を必要とした結果、産業や社会保障の担い手が経済的に追い詰められ、
家族というセーフティーネットも持てなくなった。取り残された未婚者を救わなければ貧困層が増え、社会不安につながりかねない」と話す。
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