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「広島4‐6ヤクルト」(28日、マツダ)
継投失敗で痛い星を落とした。広島は打線が八回に逆転。1点リードで迎えた九回、野村謙二郎監督
(45)は守護神デニス・サファテ投手(31)ではなく、セットアッパーのキャム・ミコライオ投手(27)を
投入したが、完全な裏目に。バレンティンに逆転3ランを浴び、逆転負けを喫した。疑問の残る継投策が
今後、チームに与える影響は少なくなさそうだ。
その場所にいたのは、絶対的守護神ではなかった。1点リードで迎えた九回のマウンド。サファテではなく、
ミコライオが“ストッパー”として登板したが、これが悪夢の始まりだった。
150キロ超の剛速球が持ち味の助っ人右腕だが、この日はスピード、キレとも全くない。2本のヒットで
あっという間に1死一、三塁のピンチ。そしてバレンティンに甘く入ったスライダーを左中間席へ運ばれた。痛恨の逆転3ラン…。
この回の直前、代打・前田智の同点打、丸の勝ち越し打に歓喜。さあ、あとは逃げ切るだけ、と胸を高鳴らせていた
鯉党は目を疑う再逆転を直視して、言葉を失った。
試合終了直後、真っ先にロッカー室に引き揚げてきたのはサファテだ。その表情は怒りに満ちあふれ、鬼のような形相だった。
その真後ろにいたミコライオは対照的に暗い表情。球場から家族と共に出てきたサファテは「俺は故障などはしていない。
自分からは何も話さない。監督から聞いてくれ」と吐き捨てるように話した。
ミコライオは「今日は質問なしで」とだけ言い残し、家路に就いた。
なぜ九回はサファテではなく、ミコライオだったのか。野村監督は唇をかみしめながら
「準備の段階で先に準備をしていたし、状態もよかったからミコライオで行ったが、結果的に裏目に出てしまった」と説明した。
確かにミコライオは8試合連続無失点中だった。さらにサファテは22日の中日戦と26日の阪神戦でリリーフに失敗していたが…。
「サファテが不安定ということが理由ではない」と否定した。
大野投手チーフコーチもショックの色を隠せなかった。「最終的にミコライオが投げたが、サファテも準備をしていたし、悪くなかった」とつぶやき、
「最悪の状態。サファテの(内面の)ケアもしないといけない」と苦り切った顔で話した。
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