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国は３１日、東海・東南海・南海地震など南海トラフで起きる巨大地震の震度や津波の高さの想定を
明らかにした。東海地方でも、愛知や三重の広い範囲で震度７が予想され、場所によっては津波の高さ
が最悪２０メートルを超えるとしている。国は東日本大震災を受け、南海トラフで起きる巨大地震の想定を
進めていて、この日の会議で、マグニチュード９クラスの地震が発生した場合の各地の最大震度と津波の
高さの予測を取りまとめた。それによると、震度７の揺れが想定される地域は、愛知では名古屋市の港区と
南区、豊橋市、岡崎市、刈谷市など２４の市町村、三重では津市や伊勢市、松阪市など１７の市町となって
いる。気象庁によると、震度７では木造住宅の９割以上に何らかの被害が出るとしていて、強い揺れには耐震化
や家具止めなどの対策が重要となる。また、津波の高さは、従来の想定より２倍から３倍といった高い予測となり、
愛知では豊橋市や田原市、三重では鳥羽市、志摩市、尾鷲市、南伊勢町で高さ２０メートルを超えると予想される。
三重県の鈴木英敬知事は「県が出した浸水予測調査、あるいは平成１７年の国の想定と比べると、大きく上回る数字。
非常に驚いているが、それだけではいけない。どういう根拠で数字が出たか、対策を冷静に着実に進めたい」と話す。
また、浜岡原発の付近では、最悪の場合、２１メートルの津波が予想され、現在、建設中の防波壁を上回ることになる。
これについて、中部電力の広報は「建屋の浸水防止などの対策を講じていて、安全性を確保できると考えている」と、話している。
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