12/03/16 00:12:51.91 4yl/aYiV0 BE:702888252-PLT(12642) ポイント特典
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暗闇で寿命延びる 半世紀飼育のハエ
京都大や国立遺伝学研究所(静岡県三島市)などの研究チームが、半世紀以上暗闇で飼い
続けたハエは寿命が延び、多くの遺伝子が変化していることを突き止め、14日付の米科学誌
「プロスワン」電子版に発表した。布施直之・京大研究員(遺伝学)は「ハエが暗闇という環境に
適応し、遺伝子や性質を進化させていく途上なのかもしれない」とみている。
京大の動物学教室は生物の環境適応の変化観察のため、1954年からショウジョウバエを
暗闇で飼い続けている。通常は1世代が2週間のため、今は約1400世代目にあたる。1400
世代は、人間では2万8千年分にあたる。
布施研究員らはこの「暗黒バエ」が、昼夜のある環境で生息する同系列の通常のハエと比べ、
寿命や遺伝子配列に変化があるかどうかを調べた。
その結果、暗黒バエは通常のハエに比べて、寿命が1・1~1・8倍ほど延びていた。
全遺伝子配列を調べたところ、全体の5%が大きく変化。解毒や嗅覚などさまざまな反応に
関する241の遺伝子の配列に変異があったという。
洞窟などで生活するネズミや魚などは近縁の種と比べて寿命が長いといわれており、布施
研究員は「暗闇で生息することと寿命や遺伝子変化に関係があるかもしれない」と指摘。今後
変異のあった遺伝子を詳しく調べるという。
URLリンク(www.chunichi.co.jp)
暗黒ハエ(右)と通常のハエ。見かけ上の変化はないが、多くの遺伝子が変化している
=布施直之・京大研究員提供
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