12/03/10 21:35:43.51 7PnnIoaL0
諸君! 2006年8月号
谷村智康 『ナゼダ!? 壮大な無駄遣い 地上デジタル放送導入の怪』を要約
地上デジタル放送は失敗する。
地上デジタルで使うUHF帯域は直進性が強いため、ビルなどの障害物に弱い。
このため、600mを超える電波塔を新たに建設することとなった。
山間部や離島対策も新たに必要になり、カバーできないエリアは光ファイバーなどで対処する予定で、
これらの対策に2000億以上の国費が注ぎ込まれる見込みだ。
しかしこれだけの負担をしても、チャンネル数など東京と地方の格差は残ったままだ。
更にネットの伝送容量の急激な拡大で、放送は通信に飲み込まれようとしている。
ではどうすべきだったのか?
例えば、地上局のネットを全廃しBSでのハイビジョン放送に切り替えれば良かったのだ。
あるいは、CSによるデジタル配信をすれば良かった。
CSは一つの衛星で300チャンネルの放送ができるので、多チャンネル化につながる。
その費用は300億円で地上デジタルに比べ格安だ。
もちろん、ネットによる配信であればもっと安い。
いまある放送・通信衛星やブロードバンドを使えば、
地上デジタルなどという何の付加価値もない新規格を登場させる必要はなかった。
なぜこのような愚行が行なわれたのか?
それは県単位の地上波放送という既存のモデル、既得権益にしがみついたからだ。
このツケは結局、我々国民が払わされることになるのである。