12/03/08 22:03:34.44 rCDlfpY80 BE:2022595384-PLT(12001) ポイント特典
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田舎暮らしを始めると、仕事関係とは違う組織と関わりをもつ。その一つが町内会。
地方の町は高齢者が多く、町内会役員のなり手がいないので定年になると世話人を
頼まれたりする。これが地域デビューになることもある。
問題なのは、「知り合いがいない田舎の方が余計な人間関係がないからいい」という
理由で田舎暮らしを始める人だ。隣町で町内会の役員を務める友人が言う。
「2年前に越してきた、東京の会社に勤めていたという例の人。団塊の世代だと思うんだけど、
さっそく去年の夏祭りを手伝ってもらったんだ。そしたら、何で神社の祭礼に駆り出されなきゃな
らないんだ、信教の自由に反するとか理屈をこね回すんだよ。町内会のやることにいちいちケチを
付けて、東京ではこうだとか、やっぱり田舎は古いよなーなんてバカにしたような言い方をする。
みんなから敬遠されるようになって、集まりにも出てこなくなってしまったよ」
団塊の世代であることを強く意識し、何かにつけて「俺たち団塊の世代はさ」と他の世代と
比較した言い方をしたがるのも、この世代の特徴。日本の一極集中の社会構造は打破すべきで
「いまこそ団塊の世代がふるさとに回帰し、町おこしの火付け役になるべきだ」とあおる評論家もいる。
田舎暮らしをする際に、こうした都会人の傲慢な意識が落とし穴になる。友人がうなずきながら言った。
「この間、町内費を取りにいったら、どうせ酒代に消えてしまうんだろうと嫌みを言われた。
年に一度の祭りぐらいは町内費で飲み食いするけど、年中飲んでいるわけではない。地域の行事
にも出てこようとしないけど寂しくないのかな」
新住民はたまに犬を連れて散歩に出る程度で、引きこもりのような生活を送っている。心なしか
年齢より老けてみえる。町内費を払っているから“仲間はずれ”にはなっていないようだが、全然人と
付き合おうともしないで何が面白いのだろう。
快適な田舎暮らしは、いかに地域社会に溶け込むかどうかにかかっている。3・11の大震災で
改めて注目された「地域の絆」を持ち出すまでもなく、何かあれば地域住民の助けを借りることになるのだ