12/08/20 14:25:00.72 lorTc6YxI
アユが顔を上げた。
その泣き顔を見たとき俺はようやく
気づいた。
俺は、ユキが好きなんじゃない。
好きなのはアユだ。
好きという感情を恋が敵わない
ユキに向けて自分を騙していた。
なんて簡単な事だろう。
俺はアユの唇にそっとキスして言った。
好きだ。とーーーーーっても好き。?
アユは潤んだ瞳で俺を見た。
俺はアユを抱きしめて
「泣き顔も可愛いけど、可愛い笑顔も
見せてくれよなな。」
「俺の一筋の気持ち、今日から
君にあげる。
俺の竹刀は君の物だよ。」
そう言うともう一回強くアユを
抱きしめた。
もう二度と離れない二人になるだろう。
少なくとも俺の思いはもうアユへ
剣道の竹刀の一振りのように
鋭く、一筋さ。