11/12/23 22:42:07.39 HcNGAJrb0
【12月23日夜、墓地】
私の名前は如月千早です。同級生たちが熱心に追いかけてるような
チャラチャラしたアイドルに興味ありません。
私が興味があるのは歌うことだけ。だから学校では合唱部に所属していました。
過去形なのは、今日合唱部を追い出されたからです。
もともと孤立気味だったけど、今日部員のみんなと言い争いになってしまい
辞めざるをえなくなってしまいました。
歌うチャンスも場所も、私にはもう無くなってしまった。
そのことに気づいたら、色々とどうでもよくなって、さっき塾もやめてしまいました。
千早「ごめんね、ゆう……お姉ちゃん、もう歌えなくなっちゃった……」
線香の煙が、風に流されて目に入ってきて、目に染みます。涙が出てきました。
でも涙の理由はそれだけじゃありません。
―ゆう……お姉ちゃん約束守れそうにない……許して……
泣きながら、弟の墓前で詫びていると、突然私を呼ぶ声が聞こえてきました。
P「千早!!!」
春香「千早ちゃん!!」
嫌がる私を二人は無理やり車に乗せると、そのまま車はどこかへと走り始めました。
私は放っておいて欲しいのに……
それにしてもこの車の中、からあげクン臭いわ……私吐きそうなんだけれど……