12/03/07 23:19:43.43 0iHml23j0 BE:1302348454-PLT(12200) ポイント特典
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秋入学への移行には乗り越えるべき問題が山積している。国立大学協会の総会でも一部の学長から課題を指摘する意見が出された。
高校卒業が春のままだと入学まで半年間の空白期間が生まれる。東大はこの期間を「ギャップターム」と名付け、海外留学や長期ボランティアなどの体験活動に充てることを提唱する。
ただ、期間中の活動費や生活費を誰が負担するかはこれから。親や学生の負担が増す可能性はある。
就職もネックで、企業の春季一括採用が変わらなければ、秋入学の大学は受験生に敬遠されかねない。医師国家試験や公務員試験など公的資格試験の実施時期の見直しも必要で、
政府のグローバル人材育成推進会議の検討課題になっている。
総会でも「高校との接続など全体像を設計せずに大学だけが秋入学に走るのは問題が多い」(大阪大の平野俊夫学長)など、入り口と出口での時期のずれを懸念する声が上がった。
大学経営への影響も無視できない。秋入学に全面移行すると授業料収入が半年間、途絶える。学生の確保に苦しみ、定員割れを起こしている地方の私立大などには打撃となる。
入学時期を秋に限定する場合の問題点もある。鹿児島大の吉田浩己学長は「欧米では秋入学が主流でもアジア諸国では入学時期は様々だ」と指摘。38カ国から留学生を受け入れ、
その8割以上がアジア出身という自校の現状を踏まえて柔軟な対応が必要と強調した。
留学生の受け入れを巡っては、寮の整備や奨学金など、環境を充実させることも課題となっている。
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