01/06/23 21:17 hsoNjQjk
電灯線インターネットの短波利用に反対!
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電灯線に高周波を乗せてインターネットの通信路にする「電灯線インターネット」(電力線搬送波通信、PLC)の実用化が試みられています。これによって 電源コードのみでPCをInternetに繋げることが可能になり、また情報家電同士のネットワークを工事無しで構築できるとも言われています。
従来、電灯線インターネットに用いられる周波数は10kHz~450kHzでした。しかし、Impressの記事(4/16) によると 現状では理論値の1/10である100kbps程度の通信速度しか出ないそうです。そこで「2~30MHz(短波帯)を用いる」という案が浮上しました。
確かに使用する周波数帯域が広ければ通信速度が上がるでしょう。しかし、電線も、電気機器も、高周波を通すことを想定していません。ですから空中の電線から漏れる電磁波やコンセントから電気機器に混入した高周波が様々な悪影響を及ぼすと予想されますし、通信の品質にも問題があります。
勿論、これらの問題を解決するために電力会社・家電メーカーが研究開発を進めていますが、各家庭によって繋がっている機器の構成が大きく異なるため 開発→実験→量産→普及までには多くの時間が掛かるでしょうし、原理上 ユーザによる各種機器への対策は必須と思います。
他に目を転じれば ADSLは工事不要で既に普及段階にあり、CATVは地域限定ながら高速な通信を提供しており、さらに5年後には光ファイバが家庭に入ると言われています。これらの通信手段がある状況下で 敢えてリスクを冒してまで電灯線インターネットを選択する価値がどの程度あるでしょうか?