13/04/02 21:24:18.44 0
>>622
相談事例
取引のある地方銀行より、「株価参照ファンド」(投資信託)の勧誘の電話があった。既にこの銀行を通じて一般的な投資信託を購入しており、
「投資信託はもういい」と断ったところ、「これなら安全。ローリターンだが、ローリスク」と勧められた。
目論見書とパンフレットを交付され、それに沿って説明を受けた。日経平均株価の動きに応じて償還価格が決定される公社債を投資対象とするファンドであることは理解できた。
株価がワンタッチ水準(ノックイン価格=当初株価のマイナス35%)を超えて下落した場合、元本割れするようなので、「日経平均が35%も下がることはないですよね」と担当者に尋ねたところ、
担当者は「絶対とは言えないが、私もそう思います」「株価はあくまで参照。この商品は株ではなく、債券で運用します」という答えだった。
「債券で運用するのなら、株と違って値動きが小さくて安心ですね」とさらに尋ねると、「そうですね」という答えが返ってきた。
投資対象の債券は、円建てのユーロ債で為替リスクがないこともあり、500万円分を購入することにした。
10月中旬になり、米国発の金融危機の影響により日経平均株価が急落したのを受け、この投資信託のことを思い出し、目論見書等を改めて読み、インターネット等で株価参照ファンドについて調べたところ、
「ローリスク」とはいえず、ワンタッチ水準を超えて株価が下落した場合、損失に歯止めはなくなるという、隠されたリスクを初めて認識した。
ハイリスク・ハイリターンなものと承知の上で高い収益を狙ったのなら仕方がないが、ささやかなリターン(税込みで6%程度の収益)を求めた代償として、多額な損失が確定した場合、あまりに酷な仕打ちではないか。
(08年10月受付、契約当事者:50歳代 男性 無職 福岡県)