新ジャンル「堂守」at MITEMITE新ジャンル「堂守」 - 暇つぶし2ch■コピペモード□スレを通常表示□オプションモード□このスレッドのURL■項目テキスト100:創る名無しに見る名無し 11/05/28 17:38:04.65 uReDBFIR 「「 自由な人たち 」」 2011.23.5.28--070 *** 月明かりの訪問者 *** 019+1 月の光は辺りの風景から色を奪い、薄黒く木々を浮かびあがらせ、いっそうと 月の明かりが眩しく感じる夜だった。 耳を澄ますと風に揺れる木の葉の音が暗闇の中に人の気配を感じさせ、何となく 背筋が寒くなった。 「誰も居ないのに、誰かが居そうな感じがするな」 観鳳は月明かりに照らされた 風景を見ながら、独り言を言った。 「今日も一人か、最近はいいことも無いし、こんな夜を過ごすのはやだなー」 また、独り言をつぶやいた。 「観鳳さん」 突然、後ろから、声がした。そして、暗闇の中から、近くの武雄が 現れた。 「武雄さん、何ですか」 「明かりが見えたので、居るかと思って、ちっよ、顔を見たくてね」 101:創る名無しに見る名無し 11/05/28 17:38:40.96 uReDBFIR < 2 > 武雄とは子供のときからの知り合いで、親しいと言えば親しいし、そうでないと 言えばそうでもないけど、親の代からの付き合いは長く、気の知れた人では在るが 素性はそれほどいいとは言えず、うわさ話では在るが多くの借金を抱えている と聞いていたが定かではない。 「一杯どうです。少し飲みたくなって、一緒にどうかと思って」 武雄を手に ビニール袋が下げられ、何やらビールのような物が入っているようだ。 「どうしました。かまいませんが、今日は何も無いかもしれないな。缶詰ぐらいは あるかな、酒も在るな」 「酒は持ってきたよ」 武雄はビニール袋を観鳳の顔の前に突き出し、月明かりの 中で笑った。 「用意がいいね。じゃ、中に」 二人は家の中に入っり、観鳳は台所に行って、ある物をお盆に載せ、武雄が 座っている前に置いた。 「こんな物しかないけど、一人暮らしなもので恥ずかしいよ」 次ページ最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch