【新ジャンル】「台詞系SS総合スレ」( ^ω^)at MITEMITE
【新ジャンル】「台詞系SS総合スレ」( ^ω^) - 暇つぶし2ch522:創る名無しに見る名無し
12/03/11 18:04:53.44 lLu5md1o
ここか行き場のないスレじゃない?

523:創る名無しに見る名無し
12/03/11 18:29:25.88 rcUeQBeu
>>521 >>522
成る程サンクス

524:創る名無しに見る名無し
12/03/12 04:37:00.68 aWqttZUX
なんでこんなつまらないゴミばっか投稿されてるのか不思議
センスも欠片もない奴が集まってんのか?

525:創る名無しに見る名無し
12/03/13 01:42:01.92 093AgQDr
そういうこというなよ
ヘタクソ達が傷なめあってるんだから

526:創る名無しに見る名無し
12/03/30 18:38:10.17 WzCU9cSW
age

527:1/28
12/04/16 00:51:40.92 J9GmMEEf
勇者「あんま悪いことしとったらあかんでほんま」

勇者「分かってんの?」

魔王「はい……」

勇者「ほんま?」

魔王「はい……」

勇者「……分かってへんやろ」

魔王「はい……」

勇者「はい、ちゃうわ!」

528:2/28
12/04/16 00:52:48.53 J9GmMEEf
勇者「自分なんでこんなことしたん?」

魔王「世界征服、カッコええやん」

勇者「あーなるほどなるほど」

勇者「ってアホか!」

魔王「人生を賭けるのに値するのは夢だけやと思わへん?」

勇者「自分魔族やん!」

529:3/28
12/04/16 00:53:17.39 J9GmMEEf
魔王「しかしあんたも立派やね」

勇者「なにが」

魔王「まだ16やろ?」

魔王「若いのに世界の命運委ねられてるなんて」

魔王「めっちゃ凄いやん」

勇者「お前のせいや!」

530:4/28
12/04/16 00:53:54.42 J9GmMEEf
魔王「怒鳴らんといてよもー」

勇者「自分退治されんのわかっとんの?」

魔王「えー、ほんまー? 怖ー」

勇者「なめとんのかボケ!」

魔王「君カルシウム足りてへんのちゃう?」

勇者「なんで魔王に栄養の偏り指摘されなあかんねん!」

魔王「あ、やっぱ足りてへんねや」

531:5/28
12/04/16 00:54:26.75 J9GmMEEf
勇者「はー・・・」

勇者「もうええ、行くで」

魔王「どこに?」

勇者「王国や」

魔王「ここで倒さへんのかい」

勇者「それでもええねんけどな」

勇者「お前倒したらどうせ消えるやん?」

魔王「そらそうや、倒されたら消えるのが悪の美学や」

勇者「それめっちゃ困んねん」

532:6/28
12/04/16 00:54:57.54 J9GmMEEf
勇者「正直な、手ぶらで帰っても儲けになれへんのや」

魔王「そんなんゆうても、うちだけ生首なんの嫌や」

勇者「せやから王国で倒すねん」

魔王「ええんかそれ?」

勇者「なにが?」

魔王「魔王を王国に招き入れてええんか?」

533:7/28
12/04/16 00:55:30.55 J9GmMEEf
勇者「ちゃうよ」

魔王「?」

勇者「お前が押しかけてくんねん」

魔王「意味分からん」

勇者「自分頭悪いなー」

魔王「うっさいボケ」

534:8/28
12/04/16 00:55:59.46 J9GmMEEf
勇者「王国の近くで二手に別れんねん」

魔王「うんうん」

勇者「ほんでお前王国に攻め込む!」

勇者「やばい! 王国の危機! その時勇者が帰ってきた!」

勇者「ほんでお前のことしばいてめでたしめでたし」

魔王「うわー、うちよりアホな奴おったわー」

勇者「一発どついたろか」

535:10/28
12/04/16 00:56:36.23 J9GmMEEf
魔王「ええよ、面白そうやし」

魔王「どうせ一度あんたに倒された身や」

勇者「よっしゃありがとう!」

魔王「あんた変な奴やなー」

勇者「ほな行くで」

魔王「れっつごー!」

勇者「忍!」ドロン

536:11/28
12/04/16 00:57:09.27 J9GmMEEf
勇者「着いたで」

魔王「なんで忍者式やねん」

勇者「ええやんなんでも」

魔王「うわー、うち魔王やのに忍者に倒されてもーたー」

魔王「ってなるやんか」

勇者「信長みたいでええやん」

魔王「信長は忍者に倒されてへん!」

537:12/28
12/04/16 00:58:20.83 14uV3D0A
勇者「作戦はこうや」

勇者「俺はもう出発する、お前は少ししてから来い」

勇者「以上」

魔王「うわー頭悪い説明やなー」

勇者「お前徐々に調子乗り出しとんな」

勇者「まあええ、行ってくるわ」

魔王「ほなな」

勇者「日が沈んだ辺りで来いやー」

538:13/28
12/04/16 00:59:00.82 14uV3D0A
魔王「少しってどんくらい待つんやろ」

魔王「暇やなー」

魔王「あかん、眠なってきた」

魔王「寝たらあかん寝たらあかん寝たらあかん寝たらやかん」

魔王「ちゃうちゃう、やかんやのうてあかんや」

魔王「あははー」

魔王「zz」

539:14/28
12/04/16 00:59:35.94 14uV3D0A
勇者「おい」

魔王「うちだし巻き卵は塩辛派ゆーてるやんかー」

魔王「甘いのは嫌やー」

勇者「起きんかいボケ」

魔王「あと5分・・・」

勇者「永眠させたろか」

魔王「・・・んー?」

魔王「ゆ、勇者! ふはは、よく来たな!」

勇者「もうそのくだり終わってんねん!」

魔王「痛い痛い! 思い出しました思い出しました! だからつねらんといて!」

魔王「もー、うちなんもしてへんのにつねることないやんかー」

勇者「なんもしてへんからや!」

540:15/28
12/04/16 01:00:04.52 14uV3D0A
勇者「せめて逃げろや!」

魔王「ええの?」

勇者「あかんわ!」

魔王「どないやねんな」

魔王「今までなにしてたん」

勇者「日の出って間違えてゆうたかなー」

勇者「とか考えてさっきまで向こうで待機しとった」

魔王「うわーご苦労様やなー」

勇者「しばいたろか!」

魔王「今から行こか?」

勇者「朝に行ったら雰囲気出えへんやろ!」

魔王「細かいなー」

541:16/28
12/04/16 01:00:40.20 J9GmMEEf
翌日

勇者「あとで宿代半額出しや」

魔王「うわーケチくさ!」

勇者「今度こそきちんと来いや」

魔王「分かってるって」

勇者「ほんまやな?」

魔王「ほんまや」

勇者「ほんまにほんまやな?」

魔王「ほんまにほんまや」

勇者「ほんまにほんまにほんまやな?」

魔王「はよ行きや」

542:17/28
12/04/16 01:01:09.57 J9GmMEEf
勇者「心配やなー」

勇者「あいつまた寝てへんやろな」

勇者「見にいこかな?」

勇者「あかんあかん、甘やかしたらあかんわ」

勇者「まだかー?」

勇者「・・・お?」

勇者「来た」

543:18/28
12/04/16 01:01:51.71 J9GmMEEf
魔王「ガオー」

兵士A「うわああああああああ」

兵士B「て、敵襲ー! 敵襲ー!」

兵士C「なんなんだこいつは! 一体どこから!」

兵士D「ど、ドラゴンなのか?」

魔王「魔王やでー」

兵士D「ま、魔王だー!」

兵士E「ひいいい! お助け!」

魔王「ガオー」

544:19/28
12/04/16 01:02:57.01 J9GmMEEf
魔王「ガオー」

チュドーン

魔王「ガオー」

チュドーン

魔王「んんー?」

魔王「あれなんか眠・・・」

魔王「zz」シュルシュルシュル

賢者「催眠魔法が効いて助かったわ・・・」

545:20/28
12/04/16 01:03:29.41 J9GmMEEf
勇者「うおー! みんな無事かー・・・ん?」

兵士A「いやー賢者様がいてくださって助かったな」

兵士B「まさか魔王を倒されるとは」

兵士C「まったくそれに比べて勇者ときたら」

兵士D「魔王を倒すことしか取り柄がないくせにな」

兵士E「まさかおめおめ王国に帰ってくることはないだろうな」

兵士「わはははは」

勇者「・・・あかん」

546:21/28
12/04/16 01:04:11.11 J9GmMEEf
魔王「んー?」

魔王「ここどこやー?」

賢者「お目覚めみたいね」

賢者「ここは王国よ」

賢者「ついでに言うと牢屋よ、それも結界がいくつも張られたね」

魔王「が、ガビーン!」

賢者「もうあなたはそこから出られないわ、死ぬまでね」

魔王「な、なんやて・・・!?」

547:22/28
12/04/16 01:04:45.86 J9GmMEEf
魔王「んなアホな話があるかい!」

魔王「ふんっ!」

魔王「・・・」

魔王「・・・あかん」

賢者「無駄な真似はしないことね」

賢者「精々死ぬまでそこで悔い改めなさい」

賢者「また後で来るわね」

魔王「アホー、一昨日来やがれー」

賢者(なんでゆーくんと同じ訛り方なんだろ)

548:23/28
12/04/16 01:07:27.63 J9GmMEEf
魔王「むー」

魔王「どないしよ」

魔王「それもこれもあのアホが早く現れへんからや・・・」

勇者「・・・やっと行きよったか」

魔王「ゆ、勇者!?」

魔王「こらー!」

魔王「なんで倒しに来なかったんや!」

魔王「うちはあんたやから倒されるゆうたんや!」

勇者「いや魔王として状態異常にかかるのはどうなん・・・?」カチャカチャ

魔王「お茶目や!」

勇者「アホか」カチャカチャ

549:24/28
12/04/16 01:08:51.70 J9GmMEEf
魔王「さっきからなにしとんの?」

勇者「結界壊しとんねん」カチャカチャ

魔王「・・・なにしとんの?」

勇者「助けたるゆうてんねん」カチャカチャ

魔王「・・・アホちゃう?」

勇者「アホちゃうわ!」

勇者「このままじゃ貧乏くじ引いただけや!」カチャカチャ

勇者「俺はなんとしても儲ける側に回ったんねん」カチャカチャ

勇者「心配せんでもお前を倒すのは俺や」

魔王「・・・バカ」

550:25/28
12/04/16 01:10:59.39 J9GmMEEf
勇者「よっしゃ、ほな行くで」

勇者「忍!」ドロン

パキーン

魔王「おお、やるやん忍者」

勇者「朝飯前や」

魔王「ほんまに朝飯前やな」

勇者「腹減ったわー」

賢者「朝食は食べてくの?」

魔王「あははー、そんなんしたら見つかるやんかあほやなー」

勇者「アホはお前や」

魔王「・・・?」

魔王「げげっ」



551:26/28
12/04/16 01:12:24.99 14uV3D0A
賢者「ゆーくん久しぶり」

勇者「久しぶりやな賢者」

賢者「今なら見なかったことにしてあげられる」

勇者「ほな頼むわ」

賢者「魔王は置いていって」

勇者「それは無理な話やな」

賢者「じゃあ見過ごせないわね」

魔王「ドキドキ」

552:27/28
12/04/16 01:13:31.07 14uV3D0A
勇者「お前のことはあんま傷付けたくないんや」

賢者「そう」

賢者「じゃあ私か・・・らっ!?」ゴンッ

勇者「でもどうせ傷付けるんなら早いうちに済ませとくわ」

賢者「きゅー・・・」

勇者「行こか」

魔王「あんたむっちゃ悪い奴やなー」

勇者「魔王に言われたないわ!」

553:28/28
12/04/16 01:15:10.77 14uV3D0A
魔王「ガオー」

チュドーン

兵士E「うわー!」

兵士C「な、なんで魔王が!?」

兵士B「て、敵襲ー! 敵襲ー!」

勇者「わはは、ざまーみさらせ!」

兵士A「だ、誰か乗ってるぞ!」

魔王「隠れてなあかんよ」

勇者「ええんや」

勇者「人影は見せとかなあかんねん」

魔王「? ガオー」

チュドーン

554:29/28
12/04/16 01:15:52.31 14uV3D0A
数日後

魔王「魔王を解放した謎の男、その正体やいかに!?」

魔王「やてー、賢者さんちくらへんかったんや」

勇者「やっぱな」

魔王「これからどないする?」

勇者「今考え中や」

魔王「折角勇者も魔王も休業中やし、どっか別の大陸行ってみいへん?」

勇者「そうやなー」

勇者「あ」

魔王「決まったん?」

勇者「そういや宿代!」

魔王「ケチくさ!」


555:創る名無しに見る名無し
12/04/16 01:17:21.65 14uV3D0A
おしまい

かっとなって書いた
反省はしている、後悔はしていない
番号は間違えた

556:創る名無しに見る名無し
12/04/16 01:50:14.98 YjIDPlmV
なんかごっつええあたりで脳内再生されたw
そして賢者がなんかかわいい。乙です

557:創る名無しに見る名無し
12/04/16 17:02:58.68 VXqkHrxR
確認だけどスレタイの「SS」てのはショートストーリーなの?
てっきりサイドストーリーだと思ってた

558:創る名無しに見る名無し
12/04/19 17:01:02.34 DNGnA6it
>>557
URLリンク(dic.nicomoba.jp)

559:557
12/04/19 18:35:35.67 nsqOrslX
>>558
ごめんそういうことじゃない。
「SS」て言葉にショートストーリーとサイドストーリーの
2つの意味があることはわかってるんだ。
このスレッドではそれをどちらの意味で使っているのかってこと。
つまりこのスレッドは何を投下するためのものなのか確認したい。

560:創る名無しに見る名無し
12/04/19 19:31:59.94 Csq5hQga
>>559
>>2の説明は不十分? セリフ系なら何でもいーんでねーすか(こんな適当な答えじゃダメかなw)

いちおうこういうのもありますが・・・

二次創作総合スレ
スレリンク(mitemite板)

擬人化総合スレ2
スレリンク(mitemite板)

その前に、貴方が何をせんとしているのか?
それを伝えていただいた方が的を射た答えが出やすいのでは

ついでにいうとこういうスレも

スレを立てるまでもない質問スレin創発板2
スレリンク(mitemite板)

【雑談】 スレを立てるまでもない相談・雑談スレ3
スレリンク(mitemite板)

561:557
12/04/19 20:46:14.47 nsqOrslX
>>560
現在下書き中の「相生祐子の憂鬱」(「日常」のサイドストーリー)てのがあって
これをどこで投下しようかと。
SSがサイドストーリーの意味であれば問題なく投下できるが
ショートストーリーの意味であった場合、この作品は長すぎないだろうか。
(たぶん1000行以上になると思う)
個別のスレッドにかかわることは当該スレッドで質問したほうが確実だと思ったので

ちなみに擬人化でもクロスでもない
二次創作総合はあまりに過疎なので避けたい(投下経験あり)

562:創る名無しに見る名無し
12/04/19 21:06:39.03 A2+d3z55
反応が欲しいなら

SS速報vip
URLリンク(ex14.vip2ch.com)

SS深夜vip
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)

が良いんじゃないかな
気軽にスレ立てて好きなだけ使える

完全な台本形式二次創作のウケはここじゃ良くないみたいだし

563:創る名無しに見る名無し
12/04/19 21:08:57.92 Csq5hQga
セリフ系ならここでいいんじゃないかな
あまりに長くて1000レス行きそうなら別だけど
ちなみに多少は地の文あってもいいみたい(そこまで厳密じゃない)

ていうか
>あまりに過疎なので避けたい

ちょwww それ言ったらこの板自体が(ry www
反応欲しければVIPおすすめ。いや出てけっていう意味でなくマジに
あとはSS速報? よう知らんけど

お気に召さないかもだけど、いちおうこういうスレもあります(創発コンシェルかw)

【評価】創作物の批評依頼所【批判】
スレリンク(mitemite板)

【mitemiteだし】感想を付けてもらうスレ 2
スレリンク(mitemite板)

【褒めて】優しい感想を付けて貰うスレ【伸びるよ】
スレリンク(mitemite板)

564:創る名無しに見る名無し
12/04/19 21:25:02.68 a2Ep8ALw
2ちゃんだとサイドストーリーをSSとは略さないんじゃね?混同するし

>あまりに過疎なので避けたい


               _,.-‐一――‐--、_
             ,.‐''"              `゙''‐、
           /                    \
          /´      ,,,,xwiiiiiillll|||||||lllllliiiiiwx,,,   `、
         /      /iiiilllllllllllllllll||||||||||||lllllllllllliiiii   ', 
        ,'      /llllllllll!!!''''""~~~~~~~~~~~~~~~~\.  ',
        i      // |!!''"~/ ヽ      ! i ヽ  ヽ  |
       .|     〃 | | / ∥ .ll ヽ    .l l  }lヾヽヽ |
       |     !   | ∥ / ! /  ヽ  ../ ,,,,;;::'''''ヽ \ノ |
       i     !    / ,,,,!/::::::::::::: \/    __  ! |  |    過疎を耐え抜く精神力がある人でないと
       |     ゝ |/ .| "   __ ::::   '"ゞ'-' .| |  |    (創発板を使うのは)難しい
       |      ! .|. |  - '"-ゞ'-' ::::::..      | |  |
       |      ∨ .|         ...:::::::     .| |  |
       |      ::::|. |        ( ,-、 ,:‐、   | |  |
       |     :::::::.| |                 | /::::. |
       |    :::::::::::| |        __,-'ニニニヽ.  |/::::.  |
..       |   ::::::::::::::::| |ヽ        ヾニ二ン" /::::::::..  |
       |  :::::::::::::::::::::::ヽ\             /::::::::::... │
       |  :::::::::::::::::::::::::l  `ー-::、_       ,,..'|ヽ:::::::::....  |
       |  :::::::::::::::::::::::人      `ー―'''''  / ヽ::::....  |
       |; :;:;:;;:;:;::::_/  `ー-、          ,.-'"  \ー-、
       |  ::::::,.-'"  \:      \      .,.-''"     |
       | :::/.     \        ~>、,.-''"      |
    ,,..-‐'''""        ヾ    ,.-''"|    /――、/

565:557
12/04/19 22:43:41.04 merhjQ3Q
確かに創発板は過疎だけど
創発板でも普通は投下完了から二週間も経てば何かしらの反応はあるでしょ。
二週間経って完全無反応は創発板の中でも特に過疎だと思う


566:創る名無しに見る名無し
12/04/19 22:46:06.32 a2Ep8ALw
そら投下終了後にあんな事言うのがわるいやん

567:創る名無しに見る名無し
12/04/19 22:56:23.47 Csq5hQga
自分でも投下したこと忘れた頃についてるレスを発見するのが楽しいのにww

>>562で提示されてるのに、何故ここでの反応にこだわる? 

568:557
12/04/19 23:19:39.08 merhjQ3Q
VIPのレベルの反応だと
なんか催促されてる気がしてプレッシャーになりそう
このスレッドくらいが丁度いい
元々自分は2日に一回位しか閲覧しないので


569:557
12/04/19 23:22:10.28 merhjQ3Q
VIPのレベルの反応だと
なんか催促されてる気がしてプレッシャーになりそう
このスレッドくらいが丁度いい
元々自分は2日に一回位しか閲覧しないので


570:創る名無しに見る名無し
12/04/19 23:25:57.08 A2+d3z55
猿もないし>>562のどっちかでスレ立てて一気に投下しちゃえば反応貰えて一石二鳥じゃない?

ここの過疎が気に入ったのに感想が絶対貰えないと嫌だっていうのはちょっとおかしい気がしなくもない

571:557
12/04/20 06:54:34.02 eGgJ/zGQ
一回質問して一時間以内に3レス付くようなら
俺にとっては全然過疎じゃないと思う

572:557
12/04/20 08:17:02.03 eGgJ/zGQ
連投失礼
俺は別に反応が欲しいわけじゃないんだ
読んで欲しいだけだ

元々ある程度の反応のあるスレッドで無反応なら
それは作品が面白くないってことで納得できる
でも反応の全くないスレッドで無反応は
読んでる人がいないってことだと思う

あとクッキー使えないのが痛い
一応は使える設定になってはいるが
ウィルスバスターを入れてるので
月1で自動消去される
それを超えるほどの投下能力は俺には無い

573:創る名無しに見る名無し
12/04/20 08:35:38.54 hiQLw5IQ
今反応してるのは質問が来て答えてるからであってさぁ
このスレだってそこまで人いるスレではないし
前でも言われてるけどこの板は版権物二次創作はあまり流行ってないから
その元ネタの作品知らないと反応できない事が多々


574:557
12/04/20 08:47:17.37 eGgJ/zGQ
ごめん・・・やっぱりそうなんだよね。
なんか錯覚してたみたい
改めて見返すとこれまでの作品もそんなにレス付いてなかった

でもクッキー使えないからVIPは無理だと思う
だからこの板で投下させて
無反応でもいいから

575:557
12/04/20 18:14:31.45 yupko1o+
どうやら根本的に勘違いしてたみたい
SS速報vip(URLリンク(ex14.vip2ch.com) )は
そもそも2chのサイトではないことに今気づいた
さっきは携帯だったからページが表示できなかったんだ

2chでないならcookieとか忍法帖とか一切関係ないから
問題なく投下できるわけだ
あと投下のテンポも思ったほど早くなかったし

やっぱりSS速報vipで投下することにしよう
投下専用スレでこんな駄論してすまなかった

576:創る名無しに見る名無し
12/05/22 19:30:23.64 zpFq4f7X
a

577:創る名無しに見る名無し
12/06/10 20:55:54.99 JE74m1sR
二ヶ月前、他スレに冒頭部分を投下したことがあるのだが、ここに全文書き込んでみる。
①マルチポスト ②長すぎる! という事だったら、どうかご容赦を。

   地獄百景
      芥川龍之介+埴谷雄高風に

 或る日の事でございます。御釈迦様は …違った …閻魔様は、二匹の鬼を供に連れて血の池地獄の淵を、
せかせかと通り過ぎようとしていらっしゃいました。
「やい、てめえら。モタモタしてんじゃねえ。さっさと歩かねえかい。」
《は?》
「だからよ。とっとと歩けってんだよ。このノロマの唐変木の木偶の坊の新入りめ。」
《ひ?》《ふ?》《へ?》
「なにハモってんだよ。トンチキめ、テンテンテレツクテンツクめ。それに、(ほ)はどうした?」
「ドンツクめ、ドンドンドロツクドンツクめ。(ほ)は風待ちです。」
「チャンシチリン、チヤンチャンシチリンチャンシチリン。得手に帆揚げて一目散髄徳寺と行きたいとこだけど、
ここは地獄のどんづまり。」
「ほー、合わせるじゃねえか。さてはおめえらお笑いだな?」
「漫画家でーす」
「漫画描きでゴザイマス。お客様は神様、お釈迦様は仏様でゴザイマス。」
「出来損ないの三波春夫みたいなこと言ってんじゃねえよ。あ、三匹のほうか、一匹足んねえけど。
それに釈迦だの仏だの平気で口にするとは、場所柄を弁えろってんだよ。分かったか、あーん? 
おめえたちの名めえはなんてえの?」
「山根赤鬼でーす。」
「山根青鬼でゴザイマス。」
「またかよ。ピーヨコちゃんだって三回が限度なんだぞ。ましておめえたちだ、それ以上は野暮ってもんだぜ。」
「しかし、青鬼よ。」
「なんだ、赤鬼よ。」
「べらんめえの閻魔様って違和感あるなあ。」
「全く以って、激しく同意。」
「なんだと、今なんて言ったんだ、このやろう。」
「あれ、聞こえちゃいました?」
「地獄耳だ。」
「あのー、馬鹿な質問だと怒らないでください。操縦できるんですか、機長? …じゃなかった、あなたはほんとに閻魔様ですか?」
「操縦? できないよ、全然、と言いつつここで思いっきり急ブレーキをかける、って乗せるんじゃねえ。おや、するってえと何か、
てめえら俺にアヤつけるために、わざわざこの地獄くんだりまでやって来たってえ訳かい? 上等じゃねえか。」
と言いながら、閻魔様はまた忙しなく歩きだしたのでございます。二匹の鬼も後に続きます。
「ひいふうみい …、ひいふうみい …。」
「楽しそうに針の山で針の数勘定してるのがいますけど、あれは誰ですか。」
「山根一二三だ。おめえらのダチだろうが。」
「あっちで笑いながらサボテンに抱きついてるのは?」
「馬場のぼるだよ。」
「うわっ、甘ったるい匂いがしてきましたね。」
「アップルジャムの池だからな。」
「池んなかで、体中ベタベタになって転がり回ってる阿呆がいますよ。」
「杉浦茂だ。奴は娑婆にいた頃からぶっ飛んでただろ。」
「向うで、竹刀と十手で立ち回りしてるおやじ二人はなんですか。いい年してみっともない。」
「しょうがねえ。赤胴つけて竹刀振り回してるのが武内つなよしで、朱房の十手がうしおそうじだ。」
「両手を横に突きだしてブーンて言いながら飛び回ってる奴は、あれは蜂のつもりなんでしょうかね。」
「胸に〈隼〉のロゴ入ったTシャツの野郎だろ、わちさんぺいだな。」
「柔道着着たイガグリ頭のおっさんがいますね。」
「福井英一だってばよ。」
「イガグリがベレー帽にメガネの弱そうな男を『へっぽこ藪医者』って言いながら投げ飛ばしましたよ。」
「投げられたのは、手塚治虫だっちゅうの。」

578:創る名無しに見る名無し
12/06/10 21:00:47.47 JE74m1sR
「どうしてこんなに漫画家がいるんですか?」
「そこよ。娑婆の奴ら、漫画家なんて子供のためにならねえ役立たずの厄介者だってんで、みんなまとめて送り込んできやがって、
まったくどうしようもねえ。」
「えっ、地獄送りを決めるのは閻魔様じゃないんですか?」
「地獄の沙汰も娑婆の評判次第ってことよ。とは言うものの俺も漫画家どもにゃ弱ってんだよ。あいつら地獄の風紀を乱しっぱなしだからな。」
「そりゃまたどうしてですか?」
「どうしてって、今見たばっかりだろ。どいつもこいつも地獄を楽しんじゃってんだもんよ。俺の立場がねえじゃねえか。」
「はあ、そういうもんですか。」
「そういうもんだよ。なんせここんとこ不景気でな。めっきり地獄に来る奴が減っちまって。こんな奴らでも入れねえことには、
こちとらの商売あがったりだからな。はぁああ、頭が痛えよ。」
「商売って …、なにか手を打たなかったんですか?」
「やったさ。」
「どんな手を?」
「いやな。亡者候補が減った一番の原因ってのを付きとめたら、信濃の善光寺だってことが分かったのよ。血脈の印の功徳なんてのを売りものに、
布施をふんだくって金出した奴みんな極楽へ、ということらしい。まったくふてえ坊主どもだ。が、と分かりゃあ話は早いや。細工は流々ってな。」
「どうしたんですか?」
「あっは、知れたことよ。泥棒を送り込んでその血脈の印とやらをガメちまおうって寸法だ。なんせここは地獄だからな。盗っ人の人材にゃ事欠かねえさ。」
「なるほど、さすが閻魔様。」
「おだてるねい。で、泥的の人選に入ったと思いねえ。」
「へえ、思いました。」
「さあ、そこで困った。」
「なんでです?」
「悪党が多すぎるんだよ。誰にしていいか迷う迷う。いずれがあやめか杜若、違うか。どいつも兄たり難く弟たり難し。」
「それもなんか違うと思いますけど。」
「まあ、こまけえことはいいんだよ。こうやって指折ってみるとな、日本駄右衛門、弁天小僧菊之助、忠信利平、赤星十三、南郷力丸。」
「まんま、白浪五人男じゃあーりませんか。」
「袴垂保輔、熊坂長範なんてのもいるし、鼠小僧次郎吉も捨てたもんじゃねえし。」
「ずいぶん時代があっちこっちしますね。」
「そん時にな、花道をつつつーと滑り出てきた奴がいてよ。」
「花道!」
「そいつが言うんだ。『元締めお待ちなせえ。』ってな。」
「元締め!」
「おめえは京唄子か。いちいち煩えな。」


579:創る名無しに見る名無し
12/06/10 21:05:16.34 JE74m1sR
「分かった。白井権八ですね。」
「おう、こっちのおめえは話が分かるな。ところがどっこいザァーンネンでした。ぴよぴよ大学。」
「誰だったんですか?」
「そいつが、『肝心なのを一人忘れてやぁいませんか。』ときたもんだ。」
「森の石松だ。」
「いけそうな奴だと思ったのにがっかりさせやがる。なんで石松なんだよ。話の流れ的にありえねえだろ。」
「だってその科白は …。」
「人の話は最後まで聞けってんだよ。慌てるこ○きは貰いが少ねえぞ。」
「閻魔様が伏字?」
「そりゃ、おめえ、ポリティカル・コレクトネスだあな。めったなことは言えねえよ。」
「ああいう言葉狩りの奴らこそ地獄送りだと思うんですけどねえ。」
「おめえ度胸あんなあ、気に入ったぜ。ところでと、どこまで話したっけ。そうだ、そいつが『寺が舞台ならあっしにお任せを。』
で、俺が『ぶふい! そういうおめえは忘れようとして思い出せねえ石川の五右衛門じゃねえか。こいつはドンピシャだ。』即決まりよ。」
「お頭、それで事の首尾は?」
「しーっ、鯉が高い …、って違うだろうが。そりゃ、大成功さ。なんたって超A級のプロだからな。」
「ゴルゴ13みたいですね。」
「うん、奴も早くここへ来ねえかな。楽しみにしてるんだ。」
「やっぱりあいつは地獄ですかね。」
「あたりき、しゃりき、車引き。あんだけ人を殺めておいて地獄以外のどこに居場所があるってんだ。 …待てよ。」
「なんです?」
「奴は金持ってるかんなあ。下手すりゃ善光寺まるごと買い込んじまうかもしれねえな。」
「そうそう、善光寺。五右衛門派遣の顛末はどうなりました?」
「それがな、情ねえことに …、 俺としたことが、ああ畜生 …。」
「ど、どうしちゃったんですか閻魔様?」
「あれを盗ったまでは良かったんだがな。そのまますんなり戻って来りゃあいいものを、野郎、そこで芝居っ気出しゃあがって、
『まんまと偸みとったる血脈の印、やれありがてえかっちけねえ。』ってんで見得切って戴ちまったもんだから堪らねえやな。
そのまますーっと極楽へ行っちまったのよ。」
「それはそれは、なんともはや、べけんやでげすな。」
「五右衛門、寺、舞台、こんだけキーワード揃ってて、あの展開が読めねえとは、俺も焼きが回ったもんだとガックリきちまってよ。」
「でも、そもそも花道から登場でしたよね。」
「おめえ、上役に嫌われるタイプだっただろ?」

580:創る名無しに見る名無し
12/06/10 21:10:04.56 JE74m1sR
そこへ、古株の鬼が数匹息せき切って駆けつけて参りました。
「親分、て、てえへんだ。」
「なにがどうした、だっふんだ。」
「また毛唐組がうちのシマ荒してますぜ。」
「こんどこそ勘弁ならねえ。」
「喧嘩〔でいり〕仕度は出来てやす。」
閻魔様は鬼達が口々に喚き立てるのを制しながら、徐に傍らの電話機から受話器を採り上げたのでございます。
「おう、東の地獄のもんだが、おめえんとこのサタンはいるかい? なに、出張中だと。おめえは誰だ? 代貸しのダンテだって? 
あの口の達者な野郎か。格下だがしょうがねえ、そんじゃ言っとくがな、おめえんとこの三下がうちのシマでちょろちょろしてやがるようだ。
この前の約定違反だぜ。さっさと引き上げさせな。この件はおめえが挨拶に出向いてきたらチャラにしてやる。サタンまで来いとは言わねえ。
それほどの事じゃねえしな。ただ、仔細はきっちり伝えとけよ。分かったな? じゃ、切るぜ。」
「閻魔様、カッコイイ!」
「むふふ、それほどでもねえけどよ。」
〔その電話は何ですか?」
「東と西の地獄を繋ぐホットラインだ。」
「こんな事しょっちゅうあるんですかね?」
「昔はそりゃあ酷いもんだった。だからこのホットラインを設置したんだ。つまらねえ小競り合いが大事にならねえようにってな。」
「へー、魂消た、高下駄、日和下駄。」
「地獄もこれでなかなかどうして、ちったあ進歩してるんだぜ。」
「恐れ入谷の鬼子母神。約定っていうのはどんなものなんでしょう?」
「ま、言ってみりゃあ停戦協定だな。けどよ、あいつら腹の底じゃそんなもの守る気なんかねえよ。」
「どうして分かるんです?」
「こないだちょいと派手に揉めた時によ。中立地帯で停戦交渉してる時の話だ。奴らが、権利がどうのこうの平等が滑ったの機会均等が転んだの
なんてほざきやがるから、俺は言ってやったのよ。『おめえさんたち、ちっと了見違いをしてやしねえかい。土地々々の流儀ってもんが
あるだろう。お互いに地獄者の仁義は守ろうじゃねえか。』ってな。」
「ヒヤヒヤ。」
「よっ、大統領っ。」
「馬鹿野郎。俺は大王だ、大統領じゃねえ。ま、そんなこたぁどうでも井伊家の赤備え。なっ、おめえたちもそう思うだろう? 
ところがだ、あん畜生どもの返答がいいや。なんて抜かしがったと思う? 『グローバルスタンダード』だとよ、くそったれめ。」
「そいつを錦の御旗に、いずれは天下布武という魂胆は丸見えですね。」
「だろ? もっとも協定約定なんてものは所詮そんなものさ。しかしだからこそってえか、そいつが有効なうちは守らなくちゃならねえ。
破った時のペナルティを定めてるのはそのためなんだしよ。以上、地獄大学法学部国際法講義終り。ここ、試験に出るからな。」
「えー、試験があるんですか?」
「当たり前田のクラッカー。お楽しみはこれからだ。呵々。」
鬼たちもどっと笑い声を上げたのでございます。
こうして今日も稚気に満ち、痴気に溢れた地獄の一日が終ろうとしているのでございましょう。

581:創る名無しに見る名無し
12/06/11 15:14:19.49 RiMWM/8D
退屈すぎ
つまんねえから死ねよ

582:創る名無しに見る名無し
12/06/13 21:22:39.63 9xp62Kxf
ほう

583:創る名無しに見る名無し
12/06/28 02:43:20.19 LG/2AXs8
ほけきょ

584:創る名無しに見る名無し
12/07/04 17:35:00.90 pD0Lfnb1
けきょけきょ

585:使い回しですが
12/07/11 23:30:37.64 2PT9rI9D
【博士と助手】


助手「ハカセ、生活費が足りません」

博士「むむ、そうか」

助手「このままだと来週には食糧が底をつきます」

助手「せっかく色々な発明品作ってるんだから、売れるものがあるはずです」

博士「むむむ、しかし最近は作ってないよ」

助手「昔のやつ!! 引っ張り出してくださいよ」



586:創る名無しに見る名無し
12/07/11 23:37:20.29 2PT9rI9D
博士「じゃ、じゃあこれなんかどうじゃ」

助手「はあ」

博士「ジャカジャン!!」

助手「そのテンションいらない」

博士「手乗り犬!!」

手乗り犬「きゅーん」

助手「わーお、可愛い!!」

博士「あ、でもこれはダメ、可愛いから売れない」

助手「飼ってもいいわよ!!」



587:創る名無しに見る名無し
12/07/11 23:43:30.49 2PT9rI9D
助手「ハカセ、生活費がさらに苦しく」

博士「むむむ、では次じゃ」

助手「ジャカジャンはいりませんよ」

博士「ジャ……っ」

博士「勝手にお掃除ロボ!!」

助手「おお、実用的じゃないですか」

博士「スイッチを入れると勝手にお掃除をしてくれます」カチッ

お掃除ロボ「……」ウイーン

助手「早速ゴミ袋を片付け始めましたよ」

博士「ハエもたかってたしね、最近ね」



588:創る名無しに見る名無し
12/07/11 23:48:38.20 2PT9rI9D
お掃除ロボ「……」ウイーン

助手「次はハカセの部屋に向かいましたよ」

博士「言い忘れていたが、ロボは自動的に汚いところを察知するんじゃ」

博士「最も汚いところを優先的に」

助手「つまりハカセの部屋がこの研究所で一番汚いと」

博士「そういうことになるのう」

助手「……」

お掃除ロボ「……」ウイーン



589:創る名無しに見る名無し
12/07/11 23:53:27.49 2PT9rI9D
お掃除ロボ「……」ウイーン

助手「ベッドの下に向かいましたね」

博士「ああ!! ダメ!! そこはダメ!!」

助手「なんですか、まさかいい歳してベッドの下にエロ本とか隠してあるんですか」

お掃除ロボ「……」ウイーン

博士「ダメ!! その本だけは!!」

助手「この研究所で最も汚い本なんですね」

お掃除ロボ「……」ウイーン

シュボボボボ

博士「燃やされたー!!」

助手「無慈悲ですねえ」

博士「明日からワシどうしたらいいの!!」



590:創る名無しに見る名無し
12/07/11 23:58:43.52 2PT9rI9D
助手「危なっかしいですね、あれは、売れませんね」

博士「ワシの秘蔵本が……」

助手「元気出してください」

博士「じゃあ君が本の代わ……」

ドゲシッ

助手「いいことありますって」

博士「け、蹴りに対するコメントが一言もない……だと……」



591:創る名無しに見る名無し
12/07/12 00:05:17.80 sGMXopEm
――後日――

博士「パ、パソコンの中身まで掃除されてる!!」

助手「良かったじゃないですか」

博士「助手君の恥ずかしい写真フォルダとか!!」

ドゲシッ

博士「人妻の18禁サイトのアドレスとか!!」

助手「な、効いていない……」

博士「ち、ちくしょおおおおおお」

助手「ハカセの発明品じゃないですか」

博士「あ、あれ、『ウイルスを消去しました』だって」

助手「いいことありましたね」


【博士と助手】おわり



592:創る名無しに見る名無し
12/07/12 00:11:36.54 uN881YNB
>>585
乙です!
4コマ漫画的ほのぼのだなあw

593:創る名無しに見る名無し
12/07/12 21:28:46.14 OcFFdEHY
ども
とりあえずストックぽつぽつ投下しときます

594:創る名無しに見る名無し
12/07/12 21:33:57.70 OcFFdEHY
【博士と助手 2】


博士「じめじめするのう」

助手「梅雨ですからね」

博士「じゃあ今日のテーマは梅雨じゃ」

助手「テーマってなんですか」

博士「じめじめすると食欲もなくなる、そこで!!」

博士「ジャカジャン!! カタツムリ調理機!!」

助手「うわあ……」

博士「これを使えば食費も抑えられます」



595:創る名無しに見る名無し
12/07/12 21:39:38.02 OcFFdEHY
助手「ハカセが先に食べてくださいね」

博士「むう、冷たいな」

モグモグ

助手「どうですか」

博士「じゃりじゃりする」

助手「殻は取れ!!」



596:創る名無しに見る名無し
12/07/12 21:45:06.78 OcFFdEHY
博士「カタツムリは高級食材と聞いたが」

助手「日本の野生はダメでしょ」

博士「食べる??」

助手「いりません」

博士「ちぇ……」

助手「使えませんね」

博士「なんの、まだまだ!!」

博士「ジャカジャン!! 第二弾!! ナメクジ調理機!!」

助手「懲りろ!!」

博士「ナメクジなら殻もないよ」

助手「そういう問題じゃありません!!」



597:創る名無しに見る名無し
12/07/12 21:50:52.38 OcFFdEHY
博士「……」ニュルニュル

助手「食べるんだ……」

博士「じゃりじゃりしない」

助手「そういうのはもういいですから、問題は味ですよ」

博士「結構いけるよ」

助手「マジですか」

博士「これで食費はしばらく安泰だね!!」

助手「え、梅雨の間ずっとこれ食べるの……??」



598:創る名無しに見る名無し
12/07/12 22:01:42.57 UGVKpnL4
なごむ

599:創る名無しに見る名無し
12/07/12 22:04:47.27 OcFFdEHY
博士「梅雨といえば、紫陽花だね」

助手「ええ」

博士「綺麗だよねえ……紫色でさ……」

助手「そうですね」

博士「……」

助手「……」

博士「で、どうかな、カタツムリ調理機売れないかな」

助手「え、紫陽花は!?」

博士「好きだよ」

助手「そういうことじゃなくて!!」



600:創る名無しに見る名無し
12/07/12 22:10:59.12 OcFFdEHY
博士「じめじめすると寝苦しい!! そんなときに!!」

助手「ジャカジャン!!」

博士「ジャ……っ、ちょっと!!」

助手「なんですか」

博士「台詞とらないでよ」

助手「いいから」

博士「安眠マスク!!」

助手「マスク??」

博士「こう……目につけます」

助手「アイマスクとどう違うんですか」

博士「なんかこう……デザイン??」



601:創る名無しに見る名無し
12/07/12 22:19:24.75 OcFFdEHY
助手「……」

博士「おお……ひんやり……する……ような……」

助手「曖昧なんですか」

博士「おやすみ」

助手「おやすみなさい」

博士「……」

助手「……」

博士「ダメだやっぱ暑い」ベシッ

助手「白衣着て寝るからですよ」



602:創る名無しに見る名無し
12/07/12 22:31:48.49 OcFFdEHY
博士「ええい!! 最終兵器!!」

助手「ここまでロクなの出てませんけどね」

博士「ジャカナ……っ」

助手「噛みましたね」

博士「わーお!! 季節変換マシーン!!」

助手「はい??」

博士「これを使えば、季節を進められるよ!!」

助手「え……それってすごいんじゃ」

博士「そーれ」カチッ

むわっ

助手「……」

博士「……」

 『あっつ!!』


【博士と助手 2】おわり



603:創る名無しに見る名無し
12/07/13 21:46:14.16 KoCzFuki
【博士と助手 3】

博士「いやー最近さー発明品売るためにはネーミングも大事って気付いたんだよねー」

助手「なんなんですか、そのエセ若者口調は」

博士「やっぱりー時代のー先端をーみたいな??」

助手「周回遅れ感が半端ないですね」

博士「という訳でえー今日の発明品はこちら!!」

助手「テレフォンショッピングみたいなノリやめてください」

博士「パッパラー!! ホンネデール!!」

助手「効果音が変わった!?」

助手「ていうかネーミング微妙!!」

博士「ウエエーイ」ドンドコドンドコ

助手「ハカセ、突っ込みきれません!!」



604:創る名無しに見る名無し
12/07/13 22:01:39.90 KoCzFuki
助手「で、これはなんなんですか」

助手「なんか光線銃みたいな形ですが」

博士「このビームに当たった者は、本音が出るという……」

助手「なんだ、そういう意味なんですか」

博士「ん??」

助手「私はてっきりホネが飛び出る破壊光線でも発射されるのかと」

博士「怖いこと言うね君」

助手「それなら喜んで引き金を引くんですけど」

博士「え?? あれ?? ワシのホネが見たいの??」ブルブル



605:創る名無しに見る名無し
12/07/13 22:09:35.00 KoCzFuki
助手「とりあえず試してみましょう」

ビビビ

博士「……」

助手「どうですか」

博士「あー助手君の乳首が見たいなあー」

ドゲシッ

助手「ちょ、それが博士の本音ですか!! ここ辞めさせてもらいますよ!!」

博士「『おっぱい』と言わないとこにこだわりを感じ取ってほしいなあー」

助手「そんなクソみたいなこだわりは捨ててください!!」

博士「クソって君……そんな言葉遣い……」

助手「ハカセに言われたくありません!!」



606:創る名無しに見る名無し
12/07/13 22:36:56.55 KoCzFuki
博士「助手君の本音も聞きたいなー」

ビビビ

助手「っちょ!!」

博士「ふっふっふ……」

助手「……」

博士「む、口を開かないつもりかな」

助手「……」

博士「助手君の最近の悩みはなに??」

助手「べ、便秘です」

博士「ほうほう」

助手「いやー!! なに言わせてるんですか!!」



607:創る名無しに見る名無し
12/07/13 22:44:48.55 KoCzFuki
博士「そんなあなたに!! ペッペケペー!!」

助手「また効果音が変わった!?」

博士「ツライ便秘もすっきり!! ホントデール!!」

助手「ネーミングかぶってますよ!!」

博士「ほら、これ飲んですっきり出しといで」

助手「は、はあ」

ゴクン



608:創る名無しに見る名無し
12/07/13 22:57:33.95 KoCzFuki
ジャー

ガチャ

博士「で、どうだった??」

助手「た、大漁でしたよ」

博士「具体的には??」

助手「あ、アトミック砲、みたいな……」

博士「ほうほう」ニヤニヤ

助手「いやー!! もういや!!」

博士「うむうむ、助手君がすっきりしているのを見ると気分がいいよ」

助手「私は嬉しさと恥ずかしさでもどかしいです」



609:創る名無しに見る名無し
12/07/13 23:03:37.26 KoCzFuki
助手「ハカセひどいですよねー」ナデナデ

手乗り犬「きゅーん」

博士「ああ、助手君が現実逃避を始めてしまった」

助手「手乗り犬可愛いなあー」ナデナデ

手乗り犬「くんくん」

博士「そ、そんなロボット犬より、ワシのほうが……」

助手「ワシの方が……なんですか??」

博士「か、かわっ……」

博士「役にた……っ」

博士「ダメじゃ、嘘は言えん」

助手「嘘っていう自覚あるんですか」



610:創る名無しに見る名無し
12/07/13 23:11:34.49 KoCzFuki
助手「ていうか、ホントデールってただの便秘薬じゃないですか」

助手「発明品って言うほどでもないですね」フン

博士「むむ、言ってくれるね」

博士「次はこれ!! オッペケペー!!」

助手「もう突っ込みませんからね」

博士「モギトレール!!」

助手「な、なにが、なにがもぎ取れるというんですか!?」



611:創る名無しに見る名無し
12/07/13 23:20:45.47 KoCzFuki
博士「これを飲むと、その人の最も『不要な部分』がもぎ取れるらしい……」

助手「伝承なんですか!? 不確定なんですか!?」

博士「どうかね、飲んでみるかね」

助手「怖すぎますよ!! どこがもぎ取れるかわからないとか!!」

博士「もぎ取れるほどの容量はなさそ」

ドゲシッ

博士「ど、どこがとは言ってないのに……」

助手「言わなくてもわかりますよ!!」

博士「おっぱ」

ドゲシッ



612:創る名無しに見る名無し
12/07/13 23:25:36.01 KoCzFuki
助手「これは危険すぎます!! お蔵入りです!!」

博士「ううむ、仕方ない、最終兵器じゃ」

助手「今回もロクなものが出てませんが……」

博士「ジャカジャン!! ジバクスール!!」

助手「また効果音が戻った!! なんか懐かしい!!」

助手「って、え?? ちょ、自爆??」

博士「このビームを浴びたものは問答無用で自爆するのじゃ」

助手「怖い怖い怖い!! なに作ってんですか!!」

博士「ふっふっふ、誰を自爆させようかなー」

助手「これさっき言ってた破壊光線よりも危険ですよね!?」

博士「ん??」

助手「こっち向けるな!!」



613:創る名無しに見る名無し
12/07/13 23:30:58.05 KoCzFuki
博士「そーれ」

ビビビ

助手「ぎゃー!! ちょっと!! 少しぐらいためらってくださいよ!!」ビリビリビリ

博士「……」

助手「……」

博士「あれ、そうか、自爆機能がある人にしか効かないんじゃった」

助手「そんな人類いるんですか!?」

博士「なんじゃ、残念」

助手「心臓止まるかと思いましたよ、もう」



614:創る名無しに見る名無し
12/07/13 23:36:52.71 KoCzFuki
博士「ちぇー」

ビビビ

助手「ちょっと、振り回さないでください」

博士「うひょー」

ビビビ

手乗り犬「きゅーん!!」ビリビリビリ

助手「あ、手乗り犬が!!」

ピピピピピピピピピピ

ズガーン!!!!!!!!!

博士「……」

助手「……」

 『て、手乗り犬ぅー!!』


【博士と助手 3】おわり



615:創る名無しに見る名無し
12/07/13 23:40:19.67 mMoO7utL
手乗り犬…いい奴だった…

616:創る名無しに見る名無し
12/07/14 23:47:15.54 d3MiqfGV
これおもろいわw
乙です!

617:創る名無しに見る名無し
12/07/15 18:39:11.06 4pCIzbY9
【博士と助手 4】


博士「正月は餅がおいしいよね」

助手「ええ」

助手「……季節感ゼロですね」

博士「そういうことは気にするな」

助手「まあ、いいですけど」

博士「あけおめー」

助手「うわあ、やりづらい」



618:創る名無しに見る名無し
12/07/15 18:50:35.56 4pCIzbY9
博士「助手君は餅にはなにをつける派??」

助手「私はきなこですね、王道ですね」

博士「ふふん、甘いな」

助手「む、ハカセこそどうなんですか」

博士「ワシはあれじゃよ、バター醤油と海苔じゃよ」

助手「砂糖は??」

博士「ナシじゃ」

助手「珍しいですね」

博士「ふふん」

助手「糖尿病ですか??」

博士「違う!!」



619:創る名無しに見る名無し
12/07/15 19:03:24.54 4pCIzbY9
助手「でもお餅を喉に詰めて亡くなる人が毎年いますよねえ」

博士「うむ、特に老人にな」

助手「ハカセ、大丈夫ですか??」

博士「ちょ、ワシまだ若いよ!!」

助手「ワシとか言ってたら老人にしか見えませんって」

博士「髪の毛も……まだあるし……」

助手「フサフサとは言わないんですね」

博士「嘘はイカンからの」



620:創る名無しに見る名無し
12/07/15 19:11:18.36 4pCIzbY9
助手「そういうときの発明品はないんですか」

博士「もちろんあるぞ」

博士「あ、餅だけに」

助手「ああ、いらない一言が……」

博士「ジャカジャン!!」

助手「あ、新年でもその効果音なんですね」

博士「餅取り機!!」

助手「響きがトリモチみたいですね」

博士「今どきの若い人はトリモチだなんて言ってもわからんぞ」

助手「や、やだなあハカセ、私もまだ若いですってば!!」



621:創る名無しに見る名無し
12/07/15 19:31:22.76 4pCIzbY9
博士「餅を喉に詰まらせた人がいれば、これでガッポガッポと……」

助手「吸い出すと」

博士「うむ」

助手「……」

助手「あれ?? 発明品は??」

博士「これじゃが」

助手「これ、ホームセンターで似たようなのを見ましたが」

博士「そ、そう」

助手「……」

博士「すまん、本当は既製品を買ってきました」

助手「ていうかこれ、本来便器用ですよね」



622:創る名無しに見る名無し
12/07/15 19:39:25.91 4pCIzbY9
助手「まあ、スランプくらいありますって」

博士「ううむ」

助手「お正月くらい気楽にいきましょう」

博士「そ、そうじゃな」

助手「いただきまーす」

博士「うむ、旨そうじゃ」

モチャモチャ

助手「ぱふっ」

博士「はっはっは、きなこを食べてると、時々そうなるのう」

助手「ゴホゴホ」

博士「大丈夫??」

助手「え、ええ、ちょっと急に食べすぎました」



623:創る名無しに見る名無し
12/07/15 19:48:02.14 4pCIzbY9
博士「まったく……」

モチャモチャ

助手「うーん、美味しい♪」

博士「んぐっ」

助手「もう一個食べちゃお♪」

博士「んん、んぐぐ、ぐぐ」

助手「うひー、太っちゃう♪」

博士「む、む、むぐぐ……」

助手「あれ、ハカセ、どうしたんですか??」

博士「んぐんぐぐぐ」



624:創る名無しに見る名無し
12/07/15 19:55:16.01 4pCIzbY9
助手「のどぼとけを??」

博士「ぬぐぬぐうう」ペチペチ

助手「叩いたら??」

博士「んぐんぐうう」バタバタ

助手「世界が変わった??」

助手「なに言ってんですか、ハカセ」

博士「んんんんんんんんん!!」

助手「冗談ですよ」

ガッポガッポ

博士「ぶはぁっ」

助手「早速役立ちましたね、餅取り機」



625:創る名無しに見る名無し
12/07/15 20:16:28.96 4pCIzbY9
博士「助手君、ちょっと、焦らしすぎ……」ゼエゼエ

助手「すみません」

助手「ちなみにこれ、新品ですか??」

博士「ん?? ああ」

助手「そうですか」

博士「え、なに?? 便器に使ったあとでした、みたいなオチ??」

助手「いや、そのオチは今ハカセが否定したじゃないですか」

博士「あ、ああ、そうか、そうだな」



626:創る名無しに見る名無し
12/07/15 20:26:02.41 4pCIzbY9
助手「ま、いいや、ハカセももう一個食べます??」

博士「ん、ワシはもういいかな」

助手「また詰まったら、困りますもんね」

博士「うむ」

博士「しかし、助手君よく食べるね」

助手「えっへっへ、今日だけはもう、カロリーとか気にすんのやめようかな、と」

博士「太ってるようには見えないけどなあ」

助手「見えないところが太ってるんですよ」



627:創る名無しに見る名無し
12/07/15 20:32:23.65 4pCIzbY9
助手「ううん、やっぱりきなこ最高です♪」

モチャモチャ

助手「んぐっ」

博士「ん、どうした助手君」

助手「んぐんぐんぐうう」

博士「ほうほう、喉に、餅が、詰まったと」

助手「んんぐ、ぐ、ううん」コクコク

博士「つまりガッポンしてほしいんだね、ワシが使ったあとの餅取り機で」

助手「んぐ、ううん、ぐううう」フルフル

博士「そーれ」

助手「んんんんんんんんん!!」フルフル

ガッポン


【博士と助手 4】おわり



628:創る名無しに見る名無し
12/07/19 21:07:14.80 E5hCWJT0
【博士と助手 5】


助手「ハカセ、髪伸びましたね」

博士「うむ、少し暑苦しいな」

助手「切ってあげましょうか」

博士「お、助手君、髪切れるんだ」

助手「ええ、まあ、多少なりとは」

博士「じゃあお願いしようかな」



629:創る名無しに見る名無し
12/07/19 21:13:08.81 E5hCWJT0
助手「ハカセの髪、真っ白で綺麗ですねえ」チョキチョキ

博士「ふふふ、そうかい」

助手「紫に染めたら綺麗でしょうねえ」チョキチョキ

博士「え、ちょっと、ダメ……」

助手「大阪のババ……マダムみたいに綺麗に染まるでしょうねえ」チョキチョキ

博士「助手君、ババアなんて言葉を使うんじゃないよ」

助手「なんとか踏みとどまりましたよ」チョキチョキ

博士「言ったも同然だけどね」



630:創る名無しに見る名無し
12/07/19 21:29:28.40 E5hCWJT0
博士「~♪」

助手「(あれ、てっぺんが薄い??)」

博士「~♪」

助手「(言った方がいいかな、気付かないふりした方がいいかな)」

博士「~♪」

助手「ハ、ハカセ」

博士「うん??」

助手「て、てっぺんがハゲてきています」

博士「ちょっと直球すぎるよね!?」

博士「もう少しオブラートに包もうね!?」



631:創る名無しに見る名無し
12/07/19 21:37:21.26 E5hCWJT0
助手「最近の森林破壊の進行は恐ろしい勢いですよねえ」

博士「うん、え??」

博士「さっきのはナシの方向なのかしら」

助手「砂漠化現象も問題ですよねえ」

博士「……」

助手「ところでハカセ、ハカセの頭髪も破壊されています」

博士「よりひどくなってるよね!?」

助手「森林に囲まれた砂漠が見えてきました」

博士「それ地肌だからね!? むき出しにしないでね!?」



632:創る名無しに見る名無し
12/07/19 21:49:04.84 E5hCWJT0
助手「お、オアシスが見えてきています」

博士「それ蜃気楼だね」

博士「うん、ワシもなに言ってるか分からなくなってきたね」

助手「で、ハカセ、どうしましょうこの砂漠」

博士「砂漠って言うな」

助手「どうしましょうこの地肌」

博士「うむむ……そんなときには!!」

博士「薄毛の人に朗報!! ジャカジャン!! ハゲカクレール!!」

博士「誰が薄毛だ!!」

助手「私でないことは確かです」



633:創る名無しに見る名無し
12/07/19 21:54:33.83 E5hCWJT0
博士「このハゲカクレールは、薄毛地帯に塗ることで髪の毛のように膨らむ」

博士「薄毛地帯をこれで覆い、錯覚を起こさせるのじゃ」

助手「つまり誤魔化しですね??」

博士「……ま、まあ」

助手「今の時代、インチキくさいのも含めて発毛剤が山ほど発明されているんですよ」

助手「ハカセならもっとすごい発明が作れるはずです!!」

博士「ふふふ、ワシの発明がこれだけで済むはずがなかろう」

助手「や、やっぱりあるんですか、すごいのが」

博士「駆け引きが上手な策士は、まず捨て案を見せ、それから自信作を見せるのじゃ」

博士「ジャカジャン!! ジンルイミナハゲール!!」

助手「ほうほう、なんだか壮大な名前ですね」



634:創る名無しに見る名無し
12/07/19 22:05:04.31 E5hCWJT0
助手「って、え??」

博士「これを川に流せば、たちまち雨となって降り注ぎ、人類みなハゲるのじゃ!!」

助手「ちょ、ちょっと!! なんてもの発明してるんですか!!」

助手「ヤバめの毒物じゃないですか!!」

博士「ふふふ……髪を切ってもらったら、その辺の川にすいっと流してこようかな」

助手「ここら辺一体、みんなハゲちゃいますよ!!」

博士「いやいや、まずは川の下流に流れていくから」

助手「そういう問題じゃありません!!」



635:創る名無しに見る名無し
12/07/19 22:15:02.88 E5hCWJT0
助手「問題解決になってませんよハカセ」

博士「だって、毛が生える薬は作れなかったんだもん……」

助手「だからって周りみんなハゲさせることはないじゃないですか」

博士「家から出なかったら平気だよ」

助手「引きこもりだけフサフサの世界になっちゃいますよ!!」

博士「しかし社会復帰して家から出たらハゲる、と」

助手「最悪ですね」

博士「誰も家から出ない世界に……」

助手「恐ろしすぎます」



636:創る名無しに見る名無し
12/07/19 22:20:00.15 E5hCWJT0
博士「ダメかな」

助手「却下です、却下すぎますよ」

助手「今度フサフサなカツラでも発明してください」

博士「か、カツラ……」

博士「それじゃ!! 助手君天才じゃ!!」

助手「え」

博士「天才少女じゃ!!」

助手「え、そうですか」テレテレ

博士「あ、少女っていう歳でもなかっ」

ドゲシッ



637:創る名無しに見る名無し
12/07/19 22:35:10.05 E5hCWJT0
助手「これ捨てときますからね、ジンルイミナハゲール」

博士「ううむ、惜しい」

助手「はいはい、あ、ハカセの髪はもうとっくに切り終わってますからね」

博士「うむ、心なしか頭が軽くなったようじゃ」

助手「結構切りましたからね」スタスタ

博士「あ、ちょっと、それどこに捨て……」

ジャー

助手「え??」

博士「え??」

助手「す、水道で流しましたけれど……」

博士「……」

助手「まずかったですかね」

博士「なかったことにしよう」


【博士と助手 5】おわり



638:創る名無しに見る名無し
12/08/01 21:12:12.63 GXTz+mkz
【博士と助手 6】


助手「ハカセ、なに作ってんですか」

博士「む、これはな、次の発明の試作品じゃ」

助手「へえ」キョロキョロ

博士「うむ、もうすぐ完成じゃ」

助手「っていう割には、試作で終わってるものがゴロゴロ転がってませんか」

博士「う、痛いところを突くね」

助手「最後まで作ってくださいよう」

博士「ううむ」



639:創る名無しに見る名無し
12/08/01 21:33:46.75 GXTz+mkz
助手「たとえば、これとか、なんですか」

博士「あ、それは次元転換装置……」

助手「え、次元転換!?」

博士「の失敗作じゃ」

助手「なあんだ」

博士「あと一歩なんだけどなあ」

助手「すごいじゃないですか」

博士「予算が……」

助手「ああ、うち、貧しいですからね」

博士「貧しいって言うな!!」



640:創る名無しに見る名無し
12/08/01 21:38:57.81 GXTz+mkz
助手「なんかこう、すごい発明のアイデアみたいなのはないんですか」

博士「たくさんあるよ」

助手「実現できそうなものも??」

博士「もちろん」

助手「え、じゃあたとえば??」

博士「たとえば、そうじゃなあ」

助手「わくわく」



641:創る名無しに見る名無し
12/08/01 21:43:04.09 GXTz+mkz
博士「インターネットができて、テレビが見れて、録画もできて、買い物もできる……」

助手「ほうほう」

博士「電話とか」

助手「……」

助手「ありますね、それね」

博士「あるの!?」

助手「ていうか持ってますね、それね」スイッ

博士「持ってるの!?」



642:創る名無しに見る名無し
12/08/01 21:50:24.17 GXTz+mkz
助手「ハカセ、ちょっと時代に取り残されてませんか」

博士「マジで……」

博士「やべーマジやベー」

助手「取り残されてますね、確実に、ええ」

博士「やべー言葉他に思いつかねー」

助手「チョベリバとか言い出さないでくださいね、お願いですから」

博士「ほ、他にも思いついた発明はあるんだけど」

助手「ええ、ええ、聞きましょう」



643:創る名無しに見る名無し
12/08/01 21:59:19.66 GXTz+mkz
博士「そこに乗るだけで、体重と身長が同時に測れちゃう……」

助手「ありますね、それも」

博士「待って待って最後まで聞いて」

博士「それでいて体脂肪率や身体年齢も測れちゃう……」

助手「だからありますね、それ」

博士「あるの!?」

助手「実家でお母さんが使ってました」

博士「マジかよー」

助手「だいぶ前からありますからね」

博士「マジかよーやられたわー」

助手「ハカセのをパクったみたいに言わないでください」



644:創る名無しに見る名無し
12/08/01 22:07:22.34 GXTz+mkz
博士「え、じゃあこれは??」

助手「なんですか」

博士「蟹の風味を閉じ込めた、蟹の味そっくりな、カ」

助手「カニカマですよね」

博士「喰い気味で言われた!!」

博士「最後まで言わしてよ!!」

助手「今や本当に蟹そっくりで、外国人が間違えるほどらしいですよ」

博士「日本人もわからないんじゃないかな」

助手「そうかもしれませんね」モグモグ

博士「おいしい」モグモグ



645:創る名無しに見る名無し
12/08/01 22:13:08.38 GXTz+mkz
博士「じゃあ次、焼きそばを」

助手「パンにはさんだやつですよね、ありますね、だいぶ前からね」

博士「早いよ!! 最後まで言わしてよ!!」

助手「もう面倒くさいんで、どんどんいきましょう」

博士「扱いが酷くないかい助手君」

助手「いいからいいから、ほらほら」

博士「ううむ」

助手「クソ発明どんどん消化しちゃって捨てましょう」モグモグ

博士「やっぱり酷いよね!?」モグモグ



646:創る名無しに見る名無し
12/08/01 22:15:29.54 QQ2kAADr
焼きそばパンは発明なのかww

647:創る名無しに見る名無し
12/08/01 22:24:54.71 GXTz+mkz
博士「えーじゃあ次、焼きそばを」

助手「だからパンにはさんだやつですよね」

博士「と見せかけて、ご飯と混ぜた画期的な」

助手「そば飯ですよね、焼きそばパンより先にありましたよね」

博士「うそーマジかよー」

助手「ハカセ、もうちょっといいもの食べましょうよ」モグモグ

博士「助手君が作ってくれないから……」

助手「私、料理下手ですよ」モグモグ

博士「う、ううむ、そうか」モグモグ



648:創る名無しに見る名無し
12/08/01 22:34:28.88 GXTz+mkz
博士「パソコンの前に居ながらにして」

助手「ふむ」

博士「自分では全く動かなくても、こった肩をほぐしてくれる、椅子」

助手「……」

助手「ありますよね、それもね」

助手「マッサージチェアという名前で超ロングセラーですよね」

博士「いやいや、ワシのは、強さも角度もお好みで……」

助手「だからその機能もだいたい付いてますよね」

博士「リモコンで操作……」

助手「それも基本的に付いてますよね」



649:創る名無しに見る名無し
12/08/01 22:45:12.19 GXTz+mkz
博士「やせて見える鏡!!」

助手「凸面鏡ですよね」

博士「いや、やせて見える鏡、だよ」

助手「凸面鏡ですって」

助手「普通にカーブミラーとかにも使われてますよ」

博士「あんまり外出ないからわかんない」

助手「はいはい、そうでしたね」

博士「もういやじゃ、ワシの発明はことごとくパクられとる」

助手「いやいやいやいや」



650:創る名無しに見る名無し
12/08/01 22:58:00.20 GXTz+mkz
助手「あれですね、ハカセはもうちょっと世間のことを知る必要がありますね」

博士「なんじゃ、酷いな」

助手「外に出て色んな刺激を受ければ、また凄いものをガンガン発明できるんじゃないですか」

博士「そういうもんかのう」

助手「ほらほら、ちょっと気分転換に外に出ましょう、今日はいい天気ですよ」

博士「ちょ、ちょ、押すな押すな」

助手「ほらほら、行きましょう」

ガチャリ



651:創る名無しに見る名無し
12/08/01 23:01:12.32 GXTz+mkz
助手「……」

博士「……」

助手「……ハカセ、ここはどこでしょう」

博士「う、うむ、おそらく、異次元、じゃないかな、うん」

博士「次元転換装置が誤作動してしまったようじゃ」

助手「……」

博士「……」

助手「すごいですね、ハカセの発明は」

博士「じゃろ」

助手「で、どうやって帰るんですか」

博士「わからん」


【博士と助手 6】おわり



652:創る名無しに見る名無し
12/08/02 20:04:25.31 2H2pE+23
スゴイんだかショボイんだかww
乙ですー

653:創る名無しに見る名無し
12/08/04 14:52:49.43 X3naKLMp
【博士と助手 7】


助手「ハカセ、肌寒い季節がやってきましたね」

博士「うむ」

助手「現実の季節感はこの際おいといて」

博士「うむ」

助手「前もなんかいきなり正月ネタでしたしね」

博士「助手君、その辺で」

助手「はあい」



654:創る名無しに見る名無し
12/08/04 15:00:06.27 X3naKLMp
博士「コタツもストーブも、そろそろ出しちゃおうか」ゴソゴソ

助手「ええ、いいですね」ゴソゴソ

博士「どこにしまったっけなあ」ゴソゴソ

助手「うーん」ゴソゴソ

博士「お、これは……」ゴソゴソ

助手「ないですねえ」ゴソゴソ

博士「ほりゃ」カチッ

ブイーン

助手「なんですか、それ」

博士「ワシが昔作ったストーブみたいなものじゃ」

助手「へえ」



655:創る名無しに見る名無し
12/08/04 15:04:32.65 X3naKLMp
助手「あんまり暖かくありませんねえ」

博士「それなら、これはどうじゃ」

助手「こ、これは??」

博士「ジャカジャン!!」

助手「なんか懐かしい効果音!!」

博士「反転半纏!!」

助手「はんてん……はんてん……??」

助手「半纏は確かに暖かそうですが」

博士「これを羽織るとじゃな」

助手「体中に斑点ができると」

博士「気持ち悪い想像しないで!!」



656:創る名無しに見る名無し
12/08/04 15:09:28.86 X3naKLMp
助手「疫病?? 呪い??」

博士「違うから!! 斑点とかできないから安心して!!」

助手「じゃあどういう発明なんですか」

博士「これを羽織るとじゃな、色々なものが反転してしまうんじゃよ」

助手「へえ、面白そうですね」

博士「とりあえず着てみてくれ」

助手「はあい」ゴソゴソ



657:創る名無しに見る名無し
12/08/04 15:31:28.37 X3naKLMp
博士「どうじゃね」

助手「んーあんまり変化はわかりませんね」

助手「ちょっと暖かいかな、ってくらいで」

博士「反転ということはじゃな、物事が反対になるわけじゃ」

助手「ほうほう」

博士「つまり普段小さいものは大きくなるのじゃ」

助手「つ、つまり……」

たゆん

博士「うひょー!! 巨乳じゃー!!」

助手「や、やったあー!!」



658:創る名無しに見る名無し
12/08/04 15:41:13.73 X3naKLMp
博士「すみませんでした……」ボロボロ

助手「おかしいですよね、真っ先にコレっておかしいですよね」

博士「反省しています……」ボロボロ

助手「大体ハカセはいつも胸の話ばかりしますけど、失礼すぎますよね」

博士「自重します……」ボロボロ

助手「まったくいつもハカセは……」

たゆんたゆん

博士「(巨乳の助手君も新鮮でいいなあ)」

助手「ハカセ、聞いてます??」

博士「は、はい!!」



659:創る名無しに見る名無し
12/08/04 15:46:44.87 X3naKLMp
助手「くどくど」

博士「ほ、他にも色々と反転するんじゃぞ」

助手「はあ、そうですか」

博士「例えばほれ、助手君はワシのこと好きかな??」

助手「は、はあ!?」

博士「好きかな、と聞いておる」

助手「な、なななななな」

博士「早く答えてくれないと右手が勝手に動き出して揉んでしまいそうじゃ」ワキワキ

助手「っ!!」

ドゲシッ



660:創る名無しに見る名無し
12/08/04 15:51:56.67 X3naKLMp
助手「嫌いです嫌いです!! セクハラなハカセは嫌いです!!」

博士「それも反転するのじゃ」

助手「え??」

……

助手「ハカセぇ~」イチャイチャ

博士「うひょー」

助手「ああん、もっとこっちに来てくださいよぉ~♪」スリスリ

博士「(こ、これは強烈じゃ)」

助手「皮を剥き剥きしてあげますよぉ~♪」

博士「(あ、それいいかも)」

助手「ほおら~♪」

博士「でもピーラーは置いてきてほしいなあ……」



661:創る名無しに見る名無し
12/08/04 15:58:02.37 X3naKLMp
助手「はっ!! 私はなにを!!」

博士「(危ない危ない、一線を越えるところじゃった)」

博士「なあに、剥き剥きごっこをしそうになっただけじゃ」

助手「な、なあんだ、それなら安心」

助手「……ん??」

博士「ほ、他にも反転するんじゃぞ!!」

助手「は、はあ」



662:創る名無しに見る名無し
12/08/04 16:05:19.77 X3naKLMp
助手「わ、私が男の子に!!」

博士「うひょーペロペロ!!」

助手「ハカセは美少女に!!」

博士「クンクンしたい!! でも自分ではできない!! もどかしい!!」

助手「ち、血が青色に!! 肌が変な色に!!」

博士「ひいいいいいいいいいいい」

助手「天井が床に!!」フラフラ

博士「おっぷ、酔うぅ……」フラフラ

助手「体の内側と外側が反転しちゃいましたよ!!」ズルン

博士「ぎゃああああああああああああああああ」ズルン



663:創る名無しに見る名無し
12/08/04 16:17:36.70 X3naKLMp
博士「と、このように色々と反転する発明じゃ」ゼエゼエ

助手「はあ、はあ」ゼエゼエ

博士「楽しんでもらえたかな??」

助手「あの、質問が」

博士「なにかのう」

助手「半纏着てないのに、ハカセも反転してませんでしたか??」

博士「うむ、メインはさっきスイッチを入れたあの装置でな、催眠効果のあるガスを……」

助手「え、ただの催眠だったんですか」

博士「そうじゃ」



664:創る名無しに見る名無し
12/08/04 16:26:35.46 X3naKLMp
助手「なーんだ」

博士「面白かったじゃろう??」

助手「ええ、とっても」

助手「でも、おかしいと思ってたんですよ」

博士「ふふふ、助手君も鋭くなってきたね」

助手「(反転しなかったものもありますからね、うふふ)」

博士「ん、どうした」

助手「なーんでもありませんよう」


【博士と助手 7】おわり



665:創る名無しに見る名無し
12/08/11 00:18:11.45 8JTQE71E
.

666:創る名無しに見る名無し
12/08/13 00:47:15.48 VtS4+qoT
ここって、他の板に途中まで投下したモノでもいいの?

どこをどうしたら良いかとか、感想を聞きたいんだが。

667:創る名無しに見る名無し
12/08/13 00:47:50.81 nstezwnB
tes

668:創る名無しに見る名無し
12/08/13 00:50:51.23 X2B/FPYc
いいと思うよ

669:創る名無しに見る名無し
12/08/13 00:57:28.60 VtS4+qoT
>>668
ありがとう。 
自分で色々と考えてはいるんだけど、考えれば考えるほど訳が分からなくなって。

670:創る名無しに見る名無し
12/08/13 00:59:14.59 VtS4+qoT
【勇者「くらえっ、魔王!! これで最後だ!!」】


「ぎゃああああああああああ!!!!」

ドオオオオオオオオン!!!!

勇者「はぁはぁ…倒したのか?」

戦士「よっしゃあ!!」

僧侶「やったの?」

勇者「ああ!!」

賢者「ついにやりましたわ!!」

671:創る名無しに見る名無し
12/08/13 00:59:44.10 VtS4+qoT
「はっははははははは!!!!!」

勇者「な、何だ!?」

賢者「何ですか!? この声は!?」

僧侶「ど、どこから!?」

「お前たちが倒したのは、私の幹部に過ぎない」

戦士「何っ!?」

「私こそが、真の魔王である」

勇者「!!!!」

僧侶「そ、そんな……」ヘタリ

賢者「姿を見せなさい!!」

魔王「ふん、お前たちごときに姿を見せるわけが無かろう」

魔王「私の姿を見たければ、闇の世界へと来るがいい……」

672:創る名無しに見る名無し
12/08/13 01:00:04.47 X2B/FPYc
支援

673:創る名無しに見る名無し
12/08/13 01:00:59.69 VtS4+qoT
戦士「くそっ! さっき倒したのは単なる幹部だって言うのかよっ!?」

勇者「……」

僧侶「魔王を倒さなければ、本当の平和は訪れない……」

賢者「さきほど、魔王は闇の世界と言いました」

勇者「行こう…」

戦士「勇者!?」

勇者「本当の平和をみんなで勝ち取ろう!!」

僧侶「勇者様!!」

賢者「はい!! 皆で平和を取り戻しましょう!!」

勇者「行くぞ!! みんな!!」

「はい!!!!」

674:創る名無しに見る名無し
12/08/13 01:01:32.63 X2B/FPYc


675:創る名無しに見る名無し
12/08/13 01:01:38.50 VtS4+qoT
こうして、勇者たちは闇の世界へと向う!!

勇者たちの冒険はまだ始まったばかりだ!!




魔王「おい」

勇者「ん? どうした魔王」

魔王「おかしいだろうが」

勇者「おかしな所なんてあったか?」

戦士「全然」

僧侶「全く」

賢者「これっぽっちも」

676:創る名無しに見る名無し
12/08/13 01:02:03.76 X2B/FPYc


677:創る名無しに見る名無し
12/08/13 01:03:04.21 VtS4+qoT
魔王「おいいいいい!! 全く思い浮かばないのかよっ!!」

勇者「ああ」

魔王「なんで俺だけ、声しか出てないんだよっ!! それで終わるのかよっ!!」

勇者「それで終わる話もあるだろ」

僧侶「魔王、とてもツバが飛んでます」

賢者「汚いですわ」

魔王「あっ、ごめん……。っておいいいいいいい!!」

678:創る名無しに見る名無し
12/08/13 01:03:16.75 X2B/FPYc


679:創る名無しに見る名無し
12/08/13 01:03:34.80 VtS4+qoT
勇者「じゃあ、どうして欲しいんだよ」

魔王「俺をもっと出せっ!!」

勇者「そんなのでいいの?」

魔王「そんなのって、言い方!!」

僧侶「ツバが…」

賢者「汚っ!」

勇者「分かった、分かった。お前をもっと出せばいいんだな?」

魔王「そうだ!!」

勇者「おーい、お前らさっきのシーンやり直すぞー」

戦士「うぃーっす」

僧侶「分かったわ」

賢者「面倒ですが、仕方ありませんわね」

魔王「面倒ってなにっ!!!!」

680:創る名無しに見る名無し
12/08/13 01:03:59.39 X2B/FPYc


681:創る名無しに見る名無し
12/08/13 01:04:09.19 VtS4+qoT


……

………

勇者「本当の平和をみんなで勝ち取ろう!!」

僧侶「勇者様!!」

賢者「はい!! 皆で平和を取り戻しましょう!!」

勇者「行くぞ!! みんな!!」

「はい!!!!」

682:創る名無しに見る名無し
12/08/13 01:04:32.86 X2B/FPYc


683:創る名無しに見る名無し
12/08/13 01:04:39.86 VtS4+qoT
勇者たちは魔王を倒したと思っていた。

しかし、それはただの幹部にすぎなかった。

真の魔王は別の世界に存在していたのだ!!

ゆけ勇者たちよ!! 真の魔王打倒に向けて、新たな旅へと出発するのだ!!



684:創る名無しに見る名無し
12/08/13 01:05:04.07 X2B/FPYc


685:創る名無しに見る名無し
12/08/13 01:05:10.39 VtS4+qoT
勇者「これで満足か?」

魔王「そうじゃなくてっ!!!!」

勇者「は?」

魔王「もっとこうあるだろ!? 闇の世界に行くまでとか、魔王の城のダンジョンで苦戦するとか、

そして、なにより俺とのバトルシーンはっ!!??」

戦士「うわっ、ツバが散った!!」

僧侶「最悪」

賢者「気色悪いですわ!!」

魔王「……」

勇者「まぁ待てみんな。魔王がここまで言ってるんだ。もうちょっと協力してやろうぜ」

戦士「勇者がそう言うなら」

僧侶「仕方ありませんね」

賢者「分かりましたわ」

魔王「結局、勇者かよっ!!!!」

686:創る名無しに見る名無し
12/08/13 01:05:42.04 VtS4+qoT


……

………

勇者「ここが闇の世界の入り口か」

戦士「大穴じゃねーか」

僧侶「飛び込むのが、怖いです……」

賢者「行くしかありませんわ!!」

勇者「よし! じゃあ、行くぞ!」

ヒュウウウウウウウウウ

勇者「ここが闇の世界か」

687:創る名無しに見る名無し
12/08/13 01:06:00.84 X2B/FPYc


688:創る名無しに見る名無し
12/08/13 01:06:12.42 VtS4+qoT
戦士「昼間だっていうのに日が照ってないな」

僧侶「あっ! あそこに魔王の城が見えます!!」

賢者「でも、海に囲まれているわね」

勇者「しゃーねえなぁ。泳いで行くか!! みんな水着持ってるか?」

戦士「おう」

僧侶「はい」

賢者「もちろん」

勇者「じゃあ女性陣は向こうで着替えて来て」

僧侶・賢者「はーい」

魔王「ちょっと待てよっ!!!!」

689:創る名無しに見る名無し
12/08/13 01:06:44.14 X2B/FPYc


690:創る名無しに見る名無し
12/08/13 01:08:48.17 X2B/FPYc


691:創る名無しに見る名無し
12/08/13 01:33:57.83 VtS4+qoT
勇者「どうした?」

魔王「なんで泳いで行くんだよっ!! 迂回しろよ!! 折角、色々アイテム用意したのに!!!!」

勇者「だって面倒じゃん」

魔王「だから、面倒ってなんだよっ!?」

戦士「面倒は、面倒ってことだろ」

魔王「……」

勇者「つまり、正規ルートで行けってことだろ?」

魔王「そうだよっ!!」

勇者「分かった、分かった。そう言うことだから、みんな行くぞ」

戦士「うーっす」

僧侶「まだ歩くのですか…?」

賢者「はぁ、体が汗でベトベトしますわ。早くお風呂に入りたい」

692:創る名無しに見る名無し
12/08/13 01:34:50.38 VtS4+qoT


……

………

僧侶「ここでアイテムを使うみたいですね」

勇者「そんじゃあ、アイテムを使うぞ!」

なんと橋が出現した!

勇者「そんじゃあ行くか」スタスタ

戦士「うぃーっす」スタスタ

僧侶「はい」スタスタ

賢者「やっと魔王の城ですのね」スタスタ

魔王「おいいいいいいいいいいい!!!!」

693:創る名無しに見る名無し
12/08/13 01:35:53.91 VtS4+qoT
勇者「今度は何だよ!?」

魔王「今から城に行くんだろ!? もうちょっと緊張しながら行けよっ!!」

勇者「だってなぁ」

戦士「俺たち、レベルがカンストしてるし」

僧侶「しかも、木の実とかで全部のステータスをMAXにしました」

賢者「結局、アイテム集めに半日もかかりませんでしたわね」

魔王「お、おう…」

694:創る名無しに見る名無し
12/08/13 01:36:42.35 VtS4+qoT
勇者「よーし、城の中入るぞ」

戦士「おう」

僧侶「はい」

賢者「分かりましたわ」

ギィィィィィィィィィィィィィ

勇者「ここが魔王の部屋か」

魔王「って、おいいいいいいいいいいっ!!!!」

勇者「まだ、何かあるのか?」

魔王「何で城入ったら、すぐ俺の部屋なんだよっ!!!!」


勇者「そっちの方が楽じゃん」

僧侶「はい」

賢者「そうですわね」

魔王「いやいやいや!! その前のダンジョンに苦戦して、

なんとか俺の部屋にたどりつくことで、俺の強さとかが際立つんだろっ!?」

勇者「そうか?」

魔王「普通そうだろうがっ!!」

戦士「普通ってなんだよ」

魔王「ぐっ!?」

僧侶「別にそんなルールがあるわけではありませんし、

魔王が圧倒的に強ければ、特におかしくありません」

賢者「魔王の負けですわね」

695:創る名無しに見る名無し
12/08/13 01:37:12.78 VtS4+qoT
魔王「……」

勇者「まぁ、みんな。ここは魔王の顔をたてると思って、言うとおりにしてやろうぜ!

戦士「勇者がそう言うなら」

僧侶「仕方ありませんね」

賢者「分かりましたわ」

魔王「勇者、お前って結構良い奴だな…」

696:創る名無しに見る名無し
12/08/13 01:37:43.47 VtS4+qoT


……

………

「ギャアアアアアアアアアアアアア!!!!」パタリ

勇者「よし幹部を倒したな」

戦士「うーっす」

僧侶「それじゃあ行きましょうか」

賢者「ここが魔王の部屋ですわね」

ギィィィィィィィィィィィィィ

魔王「よくここまで来たな!!」

勇者「お前が魔王かっ!?」

魔王「いかにも。世界を救いたければ、私を倒してみせろ!!」

勇者「おりゃああああああああ!!」ザシュ


魔王に会心の一撃を与えた。

魔王は死んだ。

世界は平和になった。



697:創る名無しに見る名無し
12/08/13 01:38:13.94 VtS4+qoT
魔王「ちょおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

魔王「バトルシーン入れろって言ったじゃん!!」

勇者「入れただろ?」

> 勇者「おりゃああああああああ!!」ザシュ
>
> 魔王に会心の一撃。
>
> 魔王は死んだ。

勇者「ここ」

戦士「入れたな」

僧侶「確かに入れたわね」

賢者「疑いの余地がありませんわ」

勇者「なっ?」

魔王「なっ、てなんだよ!! たった3行だろうがっ!!!」

勇者「いや、空白行も入れたら5行だぞ?」

魔王「空白数えるのかよっ!?」

698:創る名無しに見る名無し
12/08/13 01:38:44.72 VtS4+qoT
魔王「頼むから、もう少しバトルシーン入れてくれよ」

戦士「どうする、勇者?」

僧侶「勇者様?」

賢者「勇者様に任せますわ」

勇者「しゃーねなぁ。乗りかかった船だ。最後まで付き合うか!!」

魔王「勇者…」ウルウル

699:創る名無しに見る名無し
12/08/13 01:39:15.09 VtS4+qoT


……

………

魔王「よくここまで来たな!!」

勇者「お前が魔王かっ!?」

魔王「いかにも。世界を救いたければ、私を倒してみせろ!!」

勇者「おりゃああああああああ!!」ザシュ


勇者たちは、魔王と死闘を繰り広げた。

そして、なんと勇者たちは魔王を倒すことに成功し、

世界に平和が戻った!!

こうして、勇者たちの旅は幕を閉じたのだった!!



700:創る名無しに見る名無し
12/08/13 01:39:46.42 VtS4+qoT
魔王「おい」

勇者「ごめん、面倒になった」

魔王「……」

戦士「つっこまないのか?」

僧侶「それこそ面倒になったんでしょ?」

賢者「魔王のくせに意外と根性ないのですわね」

魔王「そんなに、言う事ないだろっ!!!!」

戦士「あっ、つっこんだ」

僧侶「つっこみましたね」

賢者「鮮やかなつっこみでしたわ」

魔王「ちょ…」

701:創る名無しに見る名無し
12/08/13 01:40:26.93 VtS4+qoT
勇者「とにかく、もっと詳細なバトルを繰り広げたらいいんだな?」

魔王「ああ!!」

勇者「確かに引き受けといて、急に面倒になったから匙を投げたのは俺が悪かった!!」

魔王「ゆ、勇者…」ウルウル

勇者「よーし! みんな最後のバトルシーンだ!! 気合入れるぞ!!」

戦士「よっしゃ!!」

僧侶「しょうがないですわね!!」

賢者「さっさと済ませますわよ!!」

勇者たちは、気合を入れた!

702:創る名無しに見る名無し
12/08/13 01:40:58.09 VtS4+qoT


……

………

魔王「オウラアアアアアアアアアア!!!!」ドゴッ

魔王の痛恨の一撃!

勇者たちは、2のダメージを受けた!

勇者「……」

戦士「……」

僧侶「……」

賢者「……」

魔王「あ、あれ?」

勇者「もっと、強いの来いよ!!」

魔王「お、おう」

703:創る名無しに見る名無し
12/08/13 01:41:28.60 VtS4+qoT
魔王「オラアアアアアアアアアアアアアア!!!!」ドゴッ

魔王の痛恨の一撃!

勇者たちは、4のダメージを受けた!

魔王「あれ、あれ?」

魔王「ドラアアアアアアアアアアアアアア!!!!」ドゴッ

魔王の痛恨の一撃!

勇者たちは、1のダメージを受けた!

704:創る名無しに見る名無し
12/08/13 01:41:59.16 VtS4+qoT
魔王「はぁはぁ……」

勇者「……」

戦士「……」

僧侶「……」

賢者「……」

魔王「……」ソワソワ

勇者「え、えーっと」ポリポリ

戦士「かすり傷程度だったな」

僧侶「弱過ぎです」

賢者「この雑魚っ!!」

魔王「……」

705:創る名無しに見る名無し
12/08/13 01:42:37.29 VtS4+qoT
僧侶「散々ここまで色々と注文しておいて、こんな攻撃!?」

賢者「肩透かしも良いところですわっ!!」

僧侶「SSの中には、始めから魔王が倒されているモノもあるっていうのに」

賢者「自分の出番を増やしたいがために、勇者様に命令するとは、贅沢すぎますわ!」

戦士「まぁまぁ」

魔王「うぅ……」シクシク

勇者「泣くなよ、魔王」

魔王「ゆ、勇者…」

勇者「俺に言い考えがあるんだ」

魔王「そ、そうなのか…?」

勇者「おーい、幹部ちゃーん」

幹部「は、はい! なんでしょうか!?」

勇者「……」ゴニョゴニョ

幹部「は、はい! ありますが、お持ち致しましょうか?」

勇者「よろー」

魔王「?」

706:創る名無しに見る名無し
12/08/13 01:43:14.45 VtS4+qoT
幹部「お、お持ちしました」

勇者「サンキュー」

魔王「それは?」

勇者「これは血のりの入った袋だ」

魔王「!!」

勇者「始めから、いくつか全員に持たすから、

もし足りなくなったら待機している幹部ちゃんに貰って来て。いいかな幹部ちゃん?」

幹部「あっ、はい」


戦士「そうか、そうしたら重傷を負ったように見える」

僧侶「確かにこれなら、死闘を繰り広げたように見えますね」

勇者「ああ。そういうこと」

賢者「でも、服が汚れてしまいますわ…」

勇者「そんなの、俺がまた買ってやるから」

賢者「まぁ! さすが、勇者様ですわ!」

僧侶「ああ!! 賢者ばっかりずるい!!」

勇者「分かった、分かった。僧侶にも買ってやるから」

僧侶「やったー!!」

幹部「私もよろしいですか?」

勇者「いいぜ?」

戦士「じゃあ、俺も!」

勇者「男は勘弁」

戦士「まさかの差別かよっ!?」

魔王「そこー。俺の存在無視しなーい」

707:創る名無しに見る名無し
12/08/13 01:43:44.75 VtS4+qoT


……

………

勇者「おりゃあああああああああ!!」ザシュ

魔王「ぐはっ! おのれぇ…」ドゴッ

勇者「ちっ、戦士!」

戦士「おう!!」

タッタッタッ

勇者「幹部!」

幹部「は、はい!」

ヌリヌリ ヌリヌリ

戦士「幹部!」タッタッタッ

幹部「はい!」

戦士「血のり一袋くれ」

幹部「あっ、はい」

708:創る名無しに見る名無し
12/08/13 01:44:30.48 VtS4+qoT
魔王「全く、効かぬわぁ」

勇者「はぁはぁ……。とりゃああああああああああ!!」

魔王「喰らうがいい!!」

勇者「しまった!」


戦士「ゆうしゃーーーー!!!」バッ

ザシュ

勇者「せんしいいいいいい!!!」

戦士「くっ…。(さっき貰った血のりの袋を破って、と)」

勇者「こんなに血が出てっ!」

僧侶「今、回復魔法を!!」

フキフキ フキフキ

戦士「よし! ありがとう、僧侶!!」

賢者「詠唱終わりました!! 私の魔法喰らいなさい!!」

ドゴオオオオオオオオオオン!!

魔王「ぐおおおおお!!」

魔王「(つか、俺も一応血のり貰ったけど、

勇者たちの攻撃で、普通に流血してるんだが……)」



……

………

勇者「これで最後だ!!!!」ザクッ

魔王「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」パタリ

勇者「はぁはぁ……」

戦士「やった、のか…?」

僧侶「勇者様…」

賢者「やりましたのね…」

「うおおおおおおおお!!!!」

709:創る名無しに見る名無し
12/08/13 01:45:01.06 VtS4+qoT
勇者たちは、魔王と死闘を繰り広げた。

そして、なんと勇者たちは魔王を倒すことに成功し、

世界に平和が戻った!!

こうして、勇者たちの旅は幕を閉じたのであるっ!!



710:創る名無しに見る名無し
12/08/13 01:46:43.90 VtS4+qoT
エピローグ

勇者「ふぅ、やっと終わった」

魔王「とりあえず、俺マジでケガしたから手当して…」

勇者「僧侶」

僧侶「仕方ありませんねぇ」

魔王「ありがとう」

戦士「これでやっと帰れるなっ!!」


勇者「それじゃあ、8時に例の場所に集合な!」

賢者「それでは、私一旦家に帰ってお風呂に入ってきますわ」

僧侶「私もー」

勇者「それじゃあ、魔王と幹部もまた後でな!」

魔王「おう」

幹部「わ、私も行っていいのでしょうか?」

勇者「もちろん! 幹部ちゃんも出演者兼スタッフで頑張ってくれたじゃん」

幹部「ありがとうございます!」



……

………

勇者「おっみんな集まったな!」

僧侶・賢者・幹部「遅れて申し訳ありません!」

戦士「何謝ってんだよ」

魔王「ああ」

勇者「よし、それじゃあ入ろっか」

ガラガラ

店員「いらっしゃいませー!! こちらのお席へどうぞ」

勇者「はーい」

711:創る名無しに見る名無し
12/08/13 01:47:27.86 VtS4+qoT
僧侶「私、勇者様の隣!」

賢者「あっずるいですわ!!」

戦士「俺の隣も空いてるぜ?」

僧侶・賢者「……」

戦士「えっ無言!?」

幹部「私は、魔王様の隣で…」

魔王「ああ、いいよ」

712:創る名無しに見る名無し
12/08/13 01:47:58.55 VtS4+qoT
店員「ご注文、お決まりになりましたか?」

勇者「とりあえず、生3つと…」

僧侶「私、カルアミルク」

賢者「私はカシスウーロンで」

幹部「私、あまり飲めないので…」ボソッ

魔王「幹部は、飲めないからコーラで」

店員「はい、かしこまりましたっ!!」タッタッタッ


店員「おまたせ致しましたっ!! 生の方は…」

勇者「俺と戦士と魔王」

店員「はい。カルアミルクは」

僧侶「はい! 私です!」

賢者「カシスウーロンは私です」

店員「はい。ではコーラはこちらの方ですね」

幹部「は、はい」


勇者「全員行きわたったな?」

「はーい」

勇者「それじゃあ、映画撮影お疲れー!! かんぱーい!!」

「かんぱーーい!!」

ゴクゴク ゴクゴク

戦士「ぷはぁ!! うめぇ!!」

僧侶「きつい映画の撮影後だから、余計に美味しいですね!」

賢者「本当に! 魔王が色々と注文したから!」

魔王「す、すまん」

勇者「まぁまぁ、それが無かったらこんなに上手い酒が飲めなかったんだから」

賢者「まぁ、確かに一理ありますわね。言い過ぎましたわ」

魔王「色々と助かったよ、勇者」ボソッ

勇者「気にするな」

713:創る名無しに見る名無し
12/08/13 01:49:47.11 VtS4+qoT
戦士「それにしても、魔王と本気の死闘を繰り広げてもう5年か」

魔王「あの後すぐ、魔物と人間との間に平和条約が結ばれて、

俺なんか雑務に追われてたっていうのに、お前らときたらステータスMAXにしてやがるんだぜ!?」

幹部「確かに、びっくりしました…」

勇者「仕方ないだろ? 各国から報奨金貰って死ぬまで遊んで暮らせるけど、

長年染み付いた貧乏な暮らしで全くお金使わないし、時間は余るわで修行するしかなかったんだよ」

僧侶「平和条約のおかげで、今では人間と魔物のハーフの方なんてざらですものね。

人間なんて、未だに肌の色でいがみ会っているというのに」

魔王「それは、魔物もいっしょだ。他種族同士よりも同種族同士の方が戦争や喧嘩は起きる」

賢者「似たモノ同士の方が、まるで自分を見ているかようで嫌悪感を抱くのでしょうか?」

「……」


幹部「平和条約が結ばれたおかげで人間によって魔物が殺されなくなりました」

魔王「確かに。お前たちよりも昔の勇者なんか、ただ俺の仲間を殺すことが目的だったからなぁ」

賢者「まぁ、それは私たち人間も同じですわ。あっすみません。注文宜しいですか?」

店員「はーい!!」

勇者「全く違うモノよりも、似たモノ同士の戦争のケンカの方が、

意外と複雑なのかもしれないな」


勇者「今回の映画って、俺たちのことを後世に伝えるためだったよな?」

魔王「ああ、魔王と人間が資金を出し合って作ったドキュメンタリー風映画だ」

戦士「こんなので平和が続けばいいんだがな」

僧侶「こんなのって言うな」

戦士「ごめん」

勇者「……続くさ。こんな過ち二度と繰り返しちゃいけないんだよ」

魔王「少なくとも、俺が生きている約1000年は戦争なんてさせない」

勇者「……ああ」

714:創る名無しに見る名無し
12/08/13 01:50:17.44 VtS4+qoT
店員「お待たせ致しましたー!!」

戦士「おっ! 来た来た!! ホッケにたこわさ!!」

勇者「生は俺と戦士と魔王、梅酒ロックと芋焼酎はー?」

僧侶「梅酒は私!」

賢者「芋は私ですわ」

魔王「じゃあ、このウーロン茶は幹部で」

幹部「あ、ありがとうございます」


勇者「全員行ったかー!?」

「はーい!!」

勇者「じゃあ今度は…」

勇者「世界の平和に…」

勇者「かんぱーーい!!」



「かんぱーーーい!!」





715:創る名無しに見る名無し
12/08/13 02:08:28.79 VtS4+qoT
以上です。

最近SSを書き始めたんだが、
色々と粗があるのは仕方無いと割り切っているにしても、
「どこをどう修正したら良いか」を考えるほど分からなくなる。

それと、初めに簡単な設定を考えてはいるが、
書いているうちにどんどん変な方向に行ったりする。
最終的に読み返してみると、「設定のよりおもしろいんじゃね?」と思い投下したら、駄目出しされてしまう。

最初の設定を活かすコツとか、その他色々な感想等頂けるとありがたい。

716:創る名無しに見る名無し
12/08/13 21:22:59.37 IOv9HwEP
投下乙。映画だったのかYO!

717:創る名無しに見る名無し
12/08/15 00:01:12.99 DQwlwrvD
たいして筆力もない自分が言うのもあれですが、せっかくなので感想を

序盤は凄くテンポが良かったのに、エピローグが長いのでは、と思いました
映画であることを伏せ、軽く打ち上げに向かう流れで締める、とか
魔王「今度はおれが勇者役だからね!!」で締めるとか
世界のためにお互いお約束のルーティンワークを繰り返している間柄であるとか
勇者側と魔王側で取引があり、魔王がしばらく大人しくしている代わりに食料を持ってきてあげるとか

うーん、あんまり画期的なのはないけど、そんな感じでしょうか

>勇者「ここ」

>戦士「入れたな」

>僧侶「確かに入れたわね」

>賢者「疑いの余地がありませんわ」

四人の会話のテンポがすごくよくて、ここ大好きです

718:666
12/08/15 15:18:38.54 0ttX3fCK
感想&意見ありがとう。ここに投下して正解だったようだ。

最後のエピローグは、前半軽いノリだったから後半一気にシリアスっぽくしてみた。
けど奇をてらいすぎて、裏目に出てしまったのか。

もう少し、全体のテンポっていうもの考えて、思考錯誤してみます。

719:創る名無しに見る名無し
12/08/15 21:06:48.49 KxnQ/FjA
「...もしもし、丸山さん?
「ああ、早苗君か、どうしたの?」
「..昨日..大変だったみたいですね。」
「ああ、朝一でパトカーぶっ飛ばして、朝の11時にS市に戻ったよ。」
「あの...ね、丸山さん、実は相談したい事があるんですけど...」
「ん、何?」
「私..多分幽霊見た...」
「何だって?」
「幽霊、見たの。..それに、泥だらけの足跡と...櫛を見つけたの。
「櫛?」
「それでね、ほら、丸山さん前に“見える”って
言ってたから..」

「わかった、じゃあ今晩会えるかい?」
「はい、じゃあ今晩7時
、S市の駅前に、アイアンメイデンって喫茶店があります。そこで。」
「何?アイロンデメキン?」
「アイアンメイデンです。」
「ああ、それと、九十村出身の警官がいたんだよ。交番勤務の結城って奴だ。」
「結城....?」
「じゃあ、7時に、灰色弁天で。」
「..わざと間違えてるでしょ...じゃあ」

720:創る名無しに見る名無し
12/08/20 20:37:03.22 9WM2msb7
【博士と助手 8】


助手「テレビもマンネリですねえ」

博士「そうじゃなあ」

助手「使い捨てられていく『タレント』を見ていると、なんだか悲しくなってきます」

博士「この人もすぐ消えていくんだろうなあ、とか??」

助手「ええ」

助手「本当にすごいテクニックを持っている人とかは、消えていかないんでしょうけど」

博士「テレビに出てなくても営業とか公演とかで稼いでいるかもよ」

助手「まあ、そうですけど」



721:創る名無しに見る名無し
12/08/20 20:44:12.40 9WM2msb7
助手「マジックが一時期流行ったじゃないですか」

博士「ああ、あったねえ」

助手「ああいうマジシャンの人は、マジックショーをやって稼いでいるんでしょうか」

博士「そうじゃないかな」

助手「でも、タネをばらされたり、バラすところまでが芸の人は大変でしょうねえ」

博士「ああ、でも、タネは知りたいよね」

助手「『すごい!!』って思う前に、『え、どうやったの??』って気になりますからね」

博士「理系人間だねえ」

助手「理系人間ですねえ」



722:創る名無しに見る名無し
12/08/20 20:49:34.27 9WM2msb7
助手「ハカセ、なんかマジックできませんか」

博士「マジックかあ」

助手「ええ」

博士「こう……10円玉を2枚こすり合わせると……」

チャリチャリ

助手「すごい!! 3枚に見える!!」

博士「お金が増えまーす、いえー」

助手「って、完全に子ども騙しじゃないですか」



723:創る名無しに見る名無し
12/08/20 20:57:33.75 9WM2msb7
博士「こう、コップに水を入れます」

タプタプ

助手「ええ」

博士「ティッシュペーパーを上にかぶせ」

ファサッ

助手「はいはい」

博士「ひっくり返すと!!」

助手「おお!!」

博士「こぼれませーん、いえー」

助手「……」

助手「理科実験的な……まあハカセらしいですけれど……」



724:創る名無しに見る名無し
12/08/20 21:07:40.79 9WM2msb7
博士「机の上に100円があります」

助手「え、ええ、まだ続けるんですか」

博士「この帽子をかぶせると……」

フワッ

助手「な、なにが起こるんですか」

博士「んーと、多分、金額が倍に!!」

フワッ

助手「にひゃ……」

博士「猫になったー!!」



725:創る名無しに見る名無し
12/08/20 21:16:45.15 9WM2msb7
助手「え、え、え、なんですかこの猫」

猫「にゃー」

博士「ワシにもわからん!!」

助手「はい!?」

博士「ジャカジャン!! 名付けて!! ハットトリック!!」

助手「あの、話が見えてこないんですけど」

博士「なにが起こるかわからない不思議な帽子!! それがハットトリック!!」

助手「ああ、発明品だったんですね」

博士「反応が冷たい!!」



726:創る名無しに見る名無し
12/08/20 21:22:11.14 9WM2msb7
助手「ネーミング的には『トリックハット』のほうが正しいのでは」

博士「む、痛いところを突くね」

博士「でもほら、響きがいいでしょ」

助手「ええ、まあ」

助手「反転半纏といい、最近ネーミングに凝りだす傾向が」

博士「だって、ネーミングセンスが微妙とかいうからさあ」

助手「私のせいですか」

博士「そうだよ」

助手「あんまり進歩してませんけど」

博士「くっ」



727:創る名無しに見る名無し
12/08/20 21:32:47.11 9WM2msb7
助手「で、この猫どうするんです」

博士「飼っても……」

助手「ダメです」

助手「可愛いけど」

博士「くっ」

博士「涙を飲んで、ハットトリックをかぶせます……」

フワッ

助手「つ、次はなにが起こるんでしょう」

博士「ぱっぱらー!!」

フワッ

助手「ね……」

博士「虎だあ!!」

助手「きゃあああああああああ」



728:創る名無しに見る名無し
12/08/20 21:37:45.61 9WM2msb7
虎「……」のしのし

助手「い、行っちゃいましたね」

博士「ここには食糧がないって本能的に察知したんじゃないかな」

助手「私たちに見向きもしませんでしたね」

博士「美味しくなさそうだったからかな」

助手「ハカセはともかく私は……」

博士「……ドンマイ」

助手「く、悔しくないですし!! 別に!!」



729:創る名無しに見る名無し
12/08/20 21:43:55.43 9WM2msb7
博士「カビの生えたパンにかぶせると……」

助手「ま、まさか食べられるようになるのでは!?」

フワッ

博士「……」

助手「ネジですね……」

博士「……」ガリッ

助手「無茶です!!」

博士「歯が痛い」

助手「当たり前です!!」



730:創る名無しに見る名無し
12/08/20 21:52:58.53 9WM2msb7
博士「手袋にかぶせると……」

助手「ううん、予想がつきません」

フワッ

博士「中身入りになったあ!!」

助手「ぎゃあ!! ぎゃあああああ!!」

助手「早く!! 早くもう一度かぶせてください!!」

フワッ

博士「両手になったよ!!」

助手「ぎゃああああああああああああああ」



731:創る名無しに見る名無し
12/08/20 22:04:01.09 9WM2msb7
博士「次はなににかぶせてみようかなあ」

助手「い、いらない物にかぶせると一石二鳥では!?」

博士「助手君ナイスアイデア!!」

助手「ではさっそく……」

フワッ

博士「ぎゃー!! ぎゃー!!」

助手「ハカセうるさい」

博士「ワシどうなるの!? ワシの頭どうなるの!?」

助手「ハカセうるさい」



732:創る名無しに見る名無し
12/08/20 22:10:17.99 9WM2msb7
フワッ

博士「……」

助手「……」

博士「え、どう?? ワシの頭どう??」

博士「フサフサになってたりする??」

助手「あんまり変化はありませんね」

博士「そ、そう……」

助手「よかったですね」

博士「く、くそう、脅かしやがってえ!!」

フワッ

助手「ちょ!! どこに当ててるんですか!!」

博士「うるさい!! ワシと同じ恐怖を味わえ!!」

フワッ



733:創る名無しに見る名無し
12/08/20 22:21:40.14 9WM2msb7
助手「きゃー!! きゃー!! ってあれ??」

博士「大きさはさして変わっていないね」

助手「ていうか事あるごとに胸をネタにするのほんとやめてもらえませんか」

博士「まあまあ、お約束だって」

助手「……!?」サワサワ

博士「ん」

助手「な、ない……!?」

博士「もとから」

ドゲシッ

助手「違います!! 先っぽが!! 先っぽがありません!!」

博士「なんと!? とりあえず見せて!!見せ」

ドゲシッ



734:創る名無しに見る名無し
12/08/20 22:28:35.62 9WM2msb7
助手「ちょっと!! どうしてくれるんですか!!」

博士「う、ううむ」

助手「元に戻してください!!」

博士「ううむ」

ガチャガチャガチャ

ドスン

助手「!?」

博士「とりあえずこのニップレスを貼って誤魔化しておきなさい」ポイ

博士「ワシはこのタイムマシンで未来に行き、乳首を生やす技術を学んでくる」

キュイーン

助手「行っちゃった」



735:創る名無しに見る名無し
12/08/20 22:35:17.97 9WM2msb7
キュイーン

博士「ただいま」シャキーン

助手「ハカセ、一体どうしちゃったんですか」

助手「タイムマシンを一瞬で作り上げちゃったり」

博士「うむ、なんだか頭がすっとするような」

助手「さっきのハットトリックのせいですかね」

助手「てっきり私はアホになるオチかと思いましたが」

博士「逆に賢くなったようだね」

助手「笑えませんね」



736:創る名無しに見る名無し
12/08/20 22:43:56.11 9WM2msb7
助手「で、その、ち、乳首を生やす技術は……」

博士「うむ、まずこの人工乳液を身体になじませるところから……」ワキワキ

助手「手つき!! 手つきがアウト!! エロい!!」

博士「ん、なにがかな」ワキワキ

助手「自分でやりますから!!」

博士「そう」シュン

助手「あれ、やっぱいつも通りのハカセですね」



737:創る名無しに見る名無し
12/08/20 22:57:03.57 9WM2msb7
助手「ねえハカセ」ヌリヌリ

博士「ん??」

助手「こっち向かないでくださいね」ヌリヌリ

博士「うん」

助手「さっきのタイムマシン、あれ発表したら、ハカセもハクがつくのでは??」ヌリヌリ

博士「う、うん、そうだね……」

助手「なんですか、歯切れの悪い」

博士「あれねえ、2回しか乗れない作りにしちゃったんだよねえ」

助手「え!!」

博士「とりあえず行って帰って、と思って急いだからねえ」

助手「……」



738:創る名無しに見る名無し
12/08/20 23:03:33.30 9WM2msb7
助手「ハカセ、私のために……」

博士「あ、そうそう言い忘れてたけどねえ、その人工乳液ねえ、いい香りがしない??」

助手「え、ええ」

助手「いい香りって言うか食欲を刺激する匂いって言うか」

博士「未来の最先端技術でねえ、豚肉を調理した時の煙からできてるんだってさ」

助手「豚肉の煙で乳首が!?」

博士「面白いよねえ、未来の技術は」

助手「ハカセも似たような発明をしてると思いますが……」

博士「いやあ、しかしほんとにいい匂いだねえ、焼き肉がしたくなる」

虎「ぐるるるるるる」

助手「……ん??」

博士「……ん??」


【博士と助手 8】おわり




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