12/11/26 11:20:57.75
黒幕はリツコ。
補完計画はゲンドウがユイを取り戻すための画策だと知り、それを妨げるためにシンジはニアサードのトリガーでしかなかったことを隠している。
破のミサトとの会話で、レイが変わった原因は愛かもね、に対しての返答「まさか、ありえないわ」からも、リツコにとってクローン技術と魂の関係はとっくに前提となっている。
Qの世界では権力者の都合のいい歴史の書き換えでサードインパクトの責任をサルベージされた仮名碇シンジに負わせる形になっており、その真相を明かせばリツコは損をするだけなのだ。
初号機を十字架の形をした封印から、同じく十字架の形をした戦艦に移しても、シンジに致死の首輪をつけ艦内に監禁しておけば磔刑の生贄の体裁は保たれる。ゲンドウの新たなゼーレ化がヴィレによって阻止されなかったカラクリはこうして成立する。
リツコに心酔し、オペレーターとして優秀な部下の評価に甘んじていたマヤは心身共にリツコの愛玩具であり、リツコはゲンドウと自分の隷属関係を当てはめ利用することで自身の新たなゲンドウ化を、文字通り水面下で進めてきた。
それが強化された結果は変貌したマヤの態度や、女中心の身勝手な発言を戦闘局面でシンジに繰り返すアスカやマリの言動からみてとることができる。
以上のことからシンで描かれる内容が明らかになる。
破の予告で見た映像が空白の14年間の一部であるほか、Qの予告に出てきた2+8号機もブラフではなく、フィナーレへの過程で描かれる。その間、リツコは太鼓を打ち鳴らし続けながら解説を語り倒す。
これがもう一度はじめから繰り返されることでタイトルはリピート記号だったことが判明する。
約二時間半の独演会の最後、宇多田ヒカルの歌が流れてくる。太鼓をバックにしたアカペラだ。怒濤の展開に身じろぎもせず見ていた観客はついに感極まって総立ちで拍手を打ち鳴らす。
その者、白きサラシを纏いて金色の短髪を振り乱すべし。用済みになったばあさんの声が聞こえる。らん、らんらららんらんらん、宇多田と観客による、劇場を揺るがす大合唱と太鼓のリズム。
誰も見たことのないエヴァンゲリオンがそこにある。このライブ感、これはアニメではない、エヴァである。
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