12/11/19 19:40:07.54
庵野が描きたかったのはデス&リバース
繰り返しの物語
エヴァの世界では、碇シンジを含むチルドレンは
極一部のアニメファンやそれに準ずる人たち
内向的で閉塞された世界に生きる人々
庵野自身はカヲル。シンジを助けたい=閉塞した世界でもがく人々を救いたい
EOEで庵野は、現実世界の虚無や哀しみを描いて
これが現実で、それでも人は生きていかなければならない
そのことを説いたが、結局エヴァの世界に溺れた人々の多くは
閉塞した自己の世界から抜け出す事はできなかった。
庵野は自らの非力を嘆いた事だろう。
新劇場版の破では、わかりやすく「価値」そのものを描いた。
そしてそのなかには閉塞された世界から解放された人々も多くいた。
公開後の評価がそれを物語る。しかしまだEOEを誤解し、その世界から
抜け出せない人々も確かに存在した。
それらの人々は、Qの生々しい、虚無で惨い世界を目の当たりにして
「エヴァはこうあるべきだ」と受け止めている。
庵野は笑っているだろう。物語の多くは破で語られた。
その他の救いようの無い人々に向けて、Qでは終局の伏線をしかけた。
Qを観て、エヴァンゲリオンの本質だとか、EOEの再演だとか云っている
極一部の「子供」たちは、シンの世界で「現実」と向き合う事になる。
君たちは哀しい存在だ。鬱なエヴァを求めている人々を、庵野は嗤っている。
そして次の作品で、君たちは自分の幼さと向き合う事になる。
エヴァンゲリオンと云う作品は、駄目人間を救おうとする試みに過ぎない。
ただそれだけの価値の物語だと云う事を。