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悲しみの保育園…園長「ごめんね、残念で悔しい」
１９日午後、埼玉県東松山市幸町のマンション外壁に設置された作業用の足場が倒れ、
保育園児１人が死亡、１人が重傷を負った事故から一夜明けた２０日、
県警は業務上過失致死傷容疑で足場の施工業者「両毛ビケ足場」の事務所への家宅捜索に踏み切った。
県警では同社の安全対策が十分でなかった可能性があるとみて、捜査を進める。
一方、２人が通っていた保育園は、一夜明けても悲しみに包まれていた。
県警捜査１課と東松山署は２０日午前、両毛ビケ足場の事務所など３カ所を家宅捜索した。
東松山市松山の事務所には警察官８人が捜索に入り、作業手順書などの書類を押収した。
一方、事故で亡くなった北村波琉人（はると）ちゃん（６）が通っていた「仲よし保育園」（同市下野本）ではこの日、
全児童の保護者を対象に説明会を開き、事故の状況を報告した。
水上克己園長（６４）は「現場を見たときに『何でこんなことが起きたのか』と憤りを感じた。原因を究明してほしい」と話した。
波琉人ちゃんについては「明るくて、みんなに愛される子だった。卒園式を終えたばかりで、
消防士になりたいという夢をかなえることができなくなって、ごめんねと思う。悲しくて、残念で悔しい」と肩を震わせた。
この保育園に２歳児を通わせている男性会社員（３６）は「自分の子供が通う保育園の子供が亡くなって、悲しくて寝られなかった。
足場の施工業者にはきちんと責任を取ってもらい、再発防止を徹底してもらいたい」と話した。
波琉人ちゃん宅の近隣住民も、悲しみを隠せない様子だった。波琉人ちゃんを赤ちゃんのころから知っているという女性（７０）は
「数日前、お父さんと一緒に、４月からの小学校入学に向けて登校の練習をして、私の家の前を歩いていた。
波琉人ちゃんのランドセルを背負う姿が見られないと思うと、悲しい」と語っていた。
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