12/04/09 21:01:22.32 gPhxJW+F0
深い眠りの中。
突然現れた真樹先生に、度肝を抜かれつつ私は言った。
「先生、この度はなにか」
「頃合いでもあることだし、ひとつ」と威圧感溢れる御声
「書いてくれんかね。この真樹のことを。ダンディズムを、人生談義を」
「こうしてお会いできたのも、こちらにもそのような願望があったからでは」
いつの間にか二人は稽古着をつけ、静謐な道場空間で相対峙している。
「勿論書かせてもらいますが、ただ難題が」
「なにかね」
いきなり咽輪を極められて壁に飛ばされた。
追い討ちをかけるような貫手を間一髪で避ける
「先生の心理描写ですよ。しんどいというか荷が勝ちすぎるというか」
「こっちで乗り移るから、真樹になったつもりで臆せずやるがいいさ」
天の声として聞いた。
直後に飛燕の蹴りを金的にもらい、堪らずダウンして床板で悶絶する私。
夢枕をしとど濡らして目覚めてしばらくの後、
真樹日佐夫に感情移入できるかも、
と自信めいたものが湧いてくるのを私はおぼえた。
二代目襲名の夜に