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空手家、映画プロデューサーなど多彩な顔を持つ作家の真樹日佐夫氏が2日、神奈川県内の病院で死去した。
71歳だった。関係者の話によると、この日午後、神奈川・逗子マリーナで、自身が所有するヨットに乗船しようと
した際に倒れ、病院に搬送されたが、息を引き取ったという。
関係者によると、真樹氏は昨年末から風邪で体調を崩していたが、12月28日には都内の道場での納会を
弟子たちと開催し、1月3日には逗子マリーナで毎年恒例の新年会を開催予定で、現地に前日入りした矢先の
悲報となった。関係者は「スケジュールが立て込んでいた」と明かした。
真樹氏が亡くなった病院のロビーには真樹道場の弟子や家族、関係者が駆け付けた。
突然の悲報にショックを受けながら「男の生きざま」と気丈に受け止める声もあった。
今月13日には都内でトークイベントを開催予定で、元プロレスラー・上田馬之助さんが死去した
昨年12月21日にはデイリースポーツの取材に応じて上田さんとの縁を語った上で、このイベントについても
「よろしく頼むな」とPRした矢先の出来事だった。
真樹氏は『巨人の星』『あしたのジョー』『タイガーマスク』などの名作を生んだ劇画原作者・梶原一騎氏の実弟。
87年の兄の死後、その実像を著書で描き、自身も兄以上の“無頼派”として生きた。
デイリースポーツでは2010年11‐12月に幅広い交友録をつづったコラム『俺流☆仲間たち』を連載。
11年1月には“伊達直人運動”についてデイリースポーツに持論を展開。作家としては11年10月に出版された
自伝『ああ五十年 身に余る』が遺作となった。
酒と女性と海をこよなく愛した真樹氏。冬の逗子の海風に吹かれて、71年の生涯を閉じた。
(2012年1月3日).
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