11/06/09 16:36:03.67 act4+AD5
銀「クズが!」
一瞬で精神を集中し、たくさんの小羽根を巻き上げて飛ばす。
無数の小羽根が二人の男に叩きつけられ、舞い上がり、視界をなかば塞ぐ。
男1「うわあっ!何だこれ!」
男2「く、クソったれ!」
2枚の大きな羽に意識を集中すると、狙いすまして飛ばす。
男1、2「ぎゃああっ!」
狙い過たず、棒を持った男の腕と、もう一人の男の顔に命中する。
男1「い、痛ぇ~!!」
男2「ああああ・・・」
二人は羽根が突き刺さり、血が流れ出した傷を押さえて転がる。
銀「あーっはっはっは、おばかさん!!」
サディスティックな喜びが湧き上がってくる。
水銀燈の唇は吊り上がり、残虐な笑みが浮かぶ。
冷たい笑みを浮かべたまま、ゆっくりと男たちに近づく。
男「ひぃっ!」
さらに2枚の羽に精神を集中する。
狙いすまして・・・
・・・急にテンションが下がる。
何をやっているのだ、私は。
馬鹿なことをした。
こんな、「物」にあたるなんて。
ちらりと男たちを見る。
二人とも腰を抜かしている。
しかし、一人は腕を怪我しただけだし、もう一人も額を浅くえぐっただけだ。
本当に壊れはすまい。
羽根から力を抜き、もはや男たちに目もくれず、後味の悪さを感じながらそ
の場を立ち去る。
結局、この日も、妹たちも糧候補も見つからなかった。