けいおん!SSスレat ANICHARA
けいおん!SSスレ - 暇つぶし2ch35:こんとん!
09/10/20 07:13:07 Jmk2IJEd
混沌:こんとん(カオス)、無秩序な様子
入交じった状況など

例:このSSは混沌としている

36:こんとん!
09/10/20 07:35:15 Jmk2IJEd
私は平沢唯、15才の高校生だ
昼休みに友達の和ちゃんと一緒に、お弁当を食べていた

和「あんた部活は決めたの?」
唯「軽音楽部に入部しました!」

ドッカーーーン!
その時、教室に隕石が落ちて来た
和ちゃんはモロに隕石に直撃した

唯「わ、和ちゃ~ん!!!!!」

37:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/20 09:19:22 Jmk2IJEd
(>>36の続き)
和ちゃんは奇跡的に無傷だった

唯「大丈夫だった!でも直撃だったのにどうして?」
和「パパ(お金を援助してくれる)から貰った、この2○○1眼鏡が身代りになってくれたの」
唯「パパ(お金を援助してくれる)が守ってくれたんだよ!」

因みに和ちゃんのパパ(お金を援助してくれる)はベッドの上で死んだそうだ

和「パパ(お金を援助してくれる)、ありがとう…」

38:こんとん!
09/10/20 10:47:44 Jmk2IJEd
(>>37の続き)
私は軽音楽部の部室に来ていた

澪「唯、遅いぞー」

この子は澪ちゃん
フェンダーのジャズベース(レフトハンド)を使っている
指弾きが得意だ

唯「澪ちゃんはなんでスラップやらないの?」
澪「スラップは目立つから、は、恥ずかしぃ…」

澪ちゃんは繊細だ

紬「あら、澪ちゃん大丈夫?」

この子は紬ちゃん
使っているベースはワーウィックのドルフィンでスラップ操法が得意だ

唯「ムギちゃんはスラップ上手いよね!」
紬「私は4才からスラップやっていて、コンクールで入賞した事もあるの」

スラップのコンクールって何だろう?

律「唯も早くベース買わないとな~」

この子はりっちゃん
ヤマハのBBベースを使っている
ピック弾きしかできない

唯「りっちゃんは、いかにも“ピック弾き”って感じだよね~」
律「なっ、失礼な!私にもちゃんとした理由があるんだぞ!!」
唯「え~、どんな?」
律「ピック弾きは、その~、か、かっこいいから…」

ベース選びにも性格がでるんだな~

39:こんとん!
09/10/20 14:53:27 Jmk2IJEd
(>>39の続き)
私達はベース屋に来ていた。私のベースを買う為だ
私はあるベースに目をつけた
フェンダーのジャガーベースだ

唯「このベースかわいいなあ~」
澪「アクティブ回路がついてるな」
律「でも11万円もするよコレ」

パールピンク*のジャガーベースから眼が離せなかった
(*実際、ジャガーベースにパールピンクはありません)

紬「唯ちゃんこのベース欲しいの?」
唯「うん…(来た来た!!)」
紬「ふう~ん」
唯「・・・えっ、それだけ?」
紬「それだけ~♪」

40:こんとん!
09/10/20 15:21:45 Jmk2IJEd
(>>39の続き)
唯「前回も39の続きだったのに、今回も39の続きってどうして?」
澪「私に聞かれても知らないよ~」
律「永遠にループするんじゃない?」
紬「餅つきの2コマ漫画みたいに、また始めに戻るんじゃないですか」

しかし前回の内容は最初と最後が繋がらない
そこで、改めて>>39を書き直してみた↓

41:こんとん!
09/10/20 15:29:35 Jmk2IJEd
(>>41の続き)
私達は別の店に来ていた

唯「いいベースないなぁ~」
澪「コレはどうかな?」
律「10弦(複弦)ベースでアームも付いてるぞ!」
唯「これは、ちょっと…」
紬「なら、別の店に行きましょうよ」

店を出た、そして

42:こんとん!
09/10/20 21:55:56 Jmk2IJEd
(>>39の続き)
紆余曲折あったが、私はなんとかジャガーベースを手に入れた

唯「何の曲を練習しようかな~」
澪「これなんかいいかもよ!」

“run for cover”
フュージョンの難曲だ
初心者がやるような曲ではない

唯「それと、どうやって弾けばいいかな?」
律「そりゃあ、歯スラップでしょう!」

43:こんとん!
09/10/21 02:34:47 b9sbujuD
(>>42の続き)
激しい特訓の末に、私は歯スラップで“run for cover”を弾けるようになった

唯「澪ちゃ~ん、遂に弾けるよになったよ!」
澪「あ~、その曲もういいや」

無駄だと思っていた特訓は、案の定無駄だった

律「うちらコピーバンドだから」
唯「誰のコピーするの?」
紬「・・・エンヤよ」

44:こんとん!
09/10/21 08:04:20 b9sbujuD
(>>43の続き)
エンヤのコピーバンドなんて聞いた事がない
だがやるしか無いのだ
私はエンヤのCDを片っ端から聴きまくった

どの曲もエンヤ本人の声が何重にも重なって、コーラスや時には楽器の役割もしている

ベース4本ではどう考えても無理だ…

45:こんとん!
09/10/21 11:59:15 b9sbujuD
(>>44の続き)
唯「みんな聞いて!」

私はみんなにエンヤのコピーがいかに無謀であるかを力説した

律「しょうがない、エンヤは止めるか…」
唯「よかった!」

その時、突然プロレス部の部長が音楽室に入って来た

部長「軽音楽部!私達と勝負よ!!」

46:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/21 14:03:49 NFMXM1n1
続きが気になる

47:こんとん!
09/10/21 20:26:36 b9sbujuD
(>>45の続き)
カーン!
ゴングが鳴った。私とプロレス部部長との60分一本勝負が始まった

観客A「唯、ガンバってー!」
観客B「部長、殺っちゃえーーー!!」

講堂はほぼ満員だった

部長「この勝負に負けたら…、分ってるわよね?」
唯「もちろんです!」

48:こんとん!
09/10/21 20:50:44 b9sbujuD
(>>47の続き)
部長はいきなり私をボディスラムでマットに叩き付けた
続けてストンピングの嵐だ

実況:さわ子「部長のボディスラムが炸裂したー!」
解説:和「いけませんね、このままでは唯選手の胃が破裂してしまいますよ」

私は転がってストンピングを避けた
部長は勢い余って、たたらを踏んだ

49:けいおん!
09/10/21 21:09:25 b9sbujuD
(>>48の続き)
そのままロープ下をくぐり、エプロンからリング下におりた

和「効いてますね、すぐには立てませんよ」

だが私はなんとか立ち上がってロープに手をかけた

さわ子「あ、部長は何やらコスチュームの中から取り出した!
レフェリーは気付いておりません!!」

部長は手にメリケンサックをはめ、私に殴りかかって来た
私はまたリング下に転倒した。そして部長もエプロンからリング下に飛び出して来た

50:こんとん!
09/10/21 21:33:00 b9sbujuD
(>>49の続き)
私はリング下で部長の容赦ない凶器攻撃を受けた

さわ子「おーっと場外乱闘です、唯選手ピンチだー!」
和「これはかなり危険ですね」

部長の攻撃が大振りになり、一瞬スキができた
チャンスだ
私は部長の攻撃を避けて、そのままコーナーの鉄柱に叩き付けた

さわ子「唯選手の攻撃が決まったー!」
和「今の一撃で、部長は出血したようですね」

倒れている部長を無理矢理リングに戻して、私もリングに戻った
決着はマットの上でつけるつもりだ

51:こんとん!
09/10/21 22:07:53 b9sbujuD
(>>50の続き)
私は朦朧としている部長にチョップを連打した
だかこれでは終わらない
私は場外に出てパイプ椅子を取った

さわ子「唯選手、いったい何をする気だー!」

私はパイプ椅子で部長を何回も叩き付けた

和「これは少しやり過ぎですね、いけませんね」

叩き続けるうちに椅子のシート部分が弾け飛んだ
部長は血だらけでぐったりしている

唯「これで最後よ!」

私はとどめを刺す為に部長に近付いた
と、その時

52:こんとん!
09/10/22 01:06:41 5WRXY/oa
(>>51の続き)
倒れていた部長が急に起き上がり、私のバックをとった
私はヘッドロックを決められてしまった
そして部長は口を大きく開いた

さわ子「“桜高の吸血鬼”の異名をもつ部長が、遂に牙を剥いたー!」

私は首筋を何度も噛まれた

さわ子「これは残酷だー、部長は攻撃を止めない!」

噛付きだけでなく、首も絞められているので息が苦しくなって来た

さわ子「これはまさに凶器の魔人!
どうしてこんな危険な生徒がいるのか!?
桜高の入学審査はどうなっているのだ!!」
和「どうやら、唯選手は限界のようですね」

私は失神しかけた
その時、仲間の声が聞こえて来た

53:こんとん!
09/10/22 03:31:59 5WRXY/oa
(>>52の続き)
澪「唯、負けるなー」
律「諦めたら終りだぞ!」
紬「唯ちゃん、しっかり!!」

みんなの声を聞いて力が湧いてきた
私は部長を無理矢理引剥がした
そして渾身のバックドロップを決めた

カウント1,2,・・・3!!!!
カン、カン、カーーーン!

さわ子「やったー!唯選手のバックドロップが炸裂したあああッ!」
和「見事な唯選手の勝利ですね」

私はみんなの所に走った

唯「私やったよー」
澪「よくガンバったな偉いぞ!」
紬「私、感動しました~」
唯「…あれ、りっちゃんは?」
律「唯、私はここよ!」

振り返るとリングの中央にりっちゃんがいた
そして黄色いリングコスチュームを着ていた

律「今度は私と勝負よ!!」

54:こんとん!
09/10/22 14:05:08 5WRXY/oa
唯「えっ、なんでりっちゃんが?」
律「実は…
-(省略)-
…という訳なのよ」
唯「なるほど、そういう事だったのね!」
律「いざ尋常に勝負!」

55:こんとん!
09/10/22 17:59:49 5WRXY/oa
(>>54の続き)
数日後

唯「あの時はびっくりしたよ~」
紬「りっちゃんたら急に“私と勝負よ!”なんて言うんですもの」
律「いや~試合見てたら興奮してつい…」

結局、試合はできなかった
軽音楽部が講堂使用届けを出してなかったからだ

澪「そういえば、軽音楽部が勝った場合はどうなるんだ?」
唯「何だっけ?…まぁ何でもいいや!」

その時、プロレス部の部長が現われた

56:こんとん!
09/10/22 23:33:32 5WRXY/oa
(>>55の続き)
部長「約束の品を持ってきたわ」

部長は手にギターを持っていた
全体的に装飾の施された、銀色に輝くギターを

澪「…それって、まさか?」
部長「そうよ、ゼマイティスよ!」

57:こんとん!
09/10/22 23:49:44 5WRXY/oa
【ゼマイティスとは!!】

1955年イギリスでトニー・ゼマイティスによって創設されたギターメーカー

販売するギターは全て依頼製作によるハンドメイドであり、完成まで数年かかる事もある

値段も高価で数百万円から、中には一千万円以上の物も存在する

まさにギターというより、高級芸術品である

58:けいおん!
09/10/23 01:58:10 tWc1AMAQ
(>>56の続き)
澪「まさかそのギターを私達にくれるの?」
部長「違うわよ、私の演奏を聴かせてあげるだけよ」
澪「はぁ…」
唯「でもゼマイティスを持ってるくらいだから、相当うまいんだよきっと!」

部長は演奏を始めた
♪、…♪♪、♪……♪♪♪?

唯「微妙だね…」
澪「…微妙ね」
律「微妙だな~」
紬「・・・微妙ですね」

部長の演奏は微妙だった

59:こんとん!
09/10/23 02:37:26 tWc1AMAQ
(>>58の続き)
部長「じゃあ、私は帰るわね」
律「因みに、うちらが負けたらどうなってたの?」
部長「あのベースを頂く事になっていたわ!」

部長が指差す先には一台のベースが飾られていた
ピックガードのないフレットレスベース、軽音楽部の至宝だ
これは悲劇の天才、ジャコ・パス(ジャコ・パストリアス)本人が使っていたと言われている伝説のベースである

60:こんとん!
09/10/23 02:40:00 tWc1AMAQ
【ジャコパスとは!!】

…自分で調べて下さい

61:こんとん!
09/10/23 06:25:53 tWc1AMAQ
唯「あのベース本物かな~?」
律「本物なら相当高く売れるんじゃない?」
紬「りっちゃんたら~、うふふ」
澪「…(ジャコ・パスのベースって盗まれて、まだ見っかってないはず)」

突然ベースから声が聞こえて来た

ジャコ「グゴゴ…私は、ジャコ・パストリ…アス…ゴゴゴ」

62:こんとん!
09/10/23 14:33:54 tWc1AMAQ
(>>61の続き)
唯「ベースが喋ったよ!」
ジャコ「グゴゴ…私の魂が…、このベースに宿った…ゴゴゴ」

聞けば、死んでもなお成仏できずにいたジャコ・パスの魂が、このベースに乗移ってしまったそうだ

紬「なんで成仏できないんですか?」
ジャコ「グゴゴ…それは」

63:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/23 17:47:44 2GVpDS2P
ジャコパス
ジャコ・パストリアス (John Francis Anthony Pastorius III、1951年12月1日 - 1987年9月21日) はジャズ及びフュージョンのエレクトリックベース奏者。
ペンシルベニア州 ノリスタウン生まれ。1970年代に頭角を現し、1975年にはパット・メセニーの初リーダー作に参加、
翌1976年、ファーストアルバム『ジャコ・パストリアスの肖像』でのソロ・デビュー、同年からウェザー・リポートの3代目ベーシストとして活躍。

by wiki

64:こんとん!
09/10/23 21:44:21 tWc1AMAQ
(>>63ありがとうございます
>>62の続き)
人気絶頂のジャコ・パスであった
しかし晩年は酒とドラッグで身持ちを崩し、満足にベースも弾けない状態になってしまった
そして最期は、出入り禁止にされたライブハウスに無理矢理入ろうとした所、ガードマンに暴行を受けて意識不明の重体、その数日後に息を引き取った

そんなジャコ・パスが最後にやり残した事とは…

ジャコ「グゴゴ…私はジャパンで…ある少女と、知り合った…ゴゴゴ」

65:けいおん!
09/10/24 02:53:35 NgF6RP1k
(>>64の続き)
ジャコ・パスは1984年に来日した時に、1人の少女と出会った
その少女は病弱で入院生活を余儀なくされていた

少女は約束した。元気になったらライブに行くと

しかしジャコ・パスの死によって、それは叶わぬ願いとなってしまった…

ジャコ「グゴゴ…君達ガ、私の代わりに…願いを、叶えてクレ…ゴゴゴ」

66:こんとん!
09/10/24 03:36:36 NgF6RP1k
(>>65の続き)
律「えっ、そんな!
無理だよ私達には~」
紬「それに、どんな曲を演奏すればいいんですか?」
ジャコ「グゴゴ…それは、これだ…ゴゴゴ」

1:チキン
2:コンティニューム
3:トレイシーの肖像
4:TEEN TOWN

澪「うっ、TEEN TOWNだって!」
唯「澪ちゃん知ってるの~?」
澪「もちろん知ってるよ!いいか…」

67:こんとん!
09/10/24 03:43:08 NgF6RP1k
【TEEN TOWNとは!!】
・・・携帯しか持ってないのでURLが貼り付けられません…orz

ニコニコかなんかで調べて下さい

68:こんとん!
09/10/24 07:03:15 NgF6RP1k
(>>66の続き)
みんなで曲を聞いてみた

紬「どれも難しそうですね」
律「ところでパートはどうすんだよ」
ジャコ「グゴゴ…パートは、こうして…くれ…ゴゴゴ」

Sax:唯
Key:澪
Ba:律
Dr:紬

律「なんで私が、1番難しそうなベースなんだよ!!」
ジャコ「グゴゴ…大丈夫だ、できる…それにお前は、私に似てイル…ゴゴゴ」
律「・・・分ったよ、やるよ」

こうして私達の特訓は始まった

69:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/24 11:52:44 00fPTltL
【TEEN TOWNとは!!】

つべ
URLリンク(www.youtube.com) 

ニコ
URLリンク(www.nicovideo.jp)

いい曲だね。

70:こんとん!
09/10/25 00:06:10 NgF6RP1k
(>>69ありがとう、そのTEEN TOWNに唯達が挑む!
>>68の続き)
猛特訓の成果もあり、私達は他の3曲は弾けるようになった
しかしTEEN TOWNだけは上手くいかなかった

澪「少し休憩にしよう!」
紬「TEEN TOWNは難しいですね~」
律「…そういえば、ジャコと約束した、その女の子は何処にいるんだ?
それに、今何才なんだ?」

それに答えるように、りっちゃんの使っているベースから声が聞こえてきた

ジャコ「グゴゴ…このベースの、カバープレートを外してみろ…ゴゴゴ」

カバープレートを外すと中から1枚の写真が出てきた
ジャコ・パスと小さなかわいい女の子が一緒に映っていた

71:こんとん!
09/10/25 01:18:58 6XetUXtf
(>>70の続き)
ジャコ「グゴゴ…ガールの名前はサチヨ、12才…ゴゴゴ」
唯「1984年に12才か…、他には何か分んないの?」
ジャコ「グゴゴ…その写真はトウキョウのホスピタルで撮った…ゴゴゴ」

ジャコによると、知人の紹介だったので、それ以上は分からないとの事だ
写真は確かに病室で撮ったようだが、ヒントになりそうな物は何も写ってなかった
東京在住のサチヨと言う名の36~37才の女性…、一体どれ位いるのだろうか

72:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/25 02:59:31 PHG5h3mu
どんどんカオスになってる。

73:こんとん!
09/10/25 16:29:08 6XetUXtf
(>>71の続き)
唯「東京にある病院に電話して、聞いてみれば~」
澪「でも東京に病院って、どの位あるのかな?」

ネットで調べた所、約30000件もあった

唯「・・・多いね」
紬「結構大きな病院じゃないかしら?」

ムギちゃんが言うには、入院施設があるのは総合病院か大学病院ではないかとの事
更に調べたら東京には総合病院は約200件、大学病院は約30件だった

律「これなら、すぐ見付かるよ!」

74:こんとん!
09/10/25 20:15:23 6XetUXtf
(>>73の続き)
手当り次第電話して見る事にした

受付「お待たせしました、慈恵会病院です」
律「あの~そちらにサチヨって名前の女の子が、25年前に入院してませんでしたか?」
受付「…失礼ですが、どちら様ですか?」
律「えっ!わ、私はその女の子の知合い、のような…」

りっちゃんの慌てる様子を見て、みんな不安になってきた

受付「親族の方ですか?」
律「親族では無いんだけど~」
受付「いずれにせよ当院では患者様の個人情報は教えられません!
では失礼致します」
律「あっ・・・切られた…」

75:こんとん!
09/10/25 21:28:03 6XetUXtf
(>>74の続き)
次からは攻め方を変えてみた

受付「はい、東京女子医大病院です」
紬「佐藤(仮名)と申します
そちらに25年前にサチヨという名の女の子が、入院してませんでしたでしょうか?」
受付「失礼ですが、どのようなご関係の方ですか?」
紬「はい、私は遠縁にあたる者です」
受付「で、何をお知りになりたいのですか?」

今度は上手くいくかも知れない

紬「実は私の身内が危篤で、サチヨさんに至急連絡を取りたいのです
でも音信不通で連絡が取れずにいたもので…」
受付「作用でございますか
でも申し訳ないのですが、サチヨさんという方が当院の患者だったとしても連絡先はお教えする事はできなくなっております」
紬「親族でも駄目でしょうか?」
受付「申し訳ごさいませんが規則ですので」
紬「…分かりました、ありがとうございました」

また別の方法を考えなくては…

76:こんとん!
09/10/25 22:13:56 6XetUXtf
(>>75の続き)
その後、私達は色々と方法を変えてみたが駄目だった
何処の病院でも、本人でなければ情報は開示しないとの事だ

唯「ジャコちゃ~ん、何か他にヒントはないの~?」
ジャコ「グゴゴ…“ジャコちゃん?”・・・すまない、何も思い…そうだ!…ゴゴゴ」
律「ジャコちゃん、何か思い出した!?」
ジャコ「グゴゴ…あれは…たしか・・・RED GATE…ゴゴゴ」

77:こんとん!
09/10/25 23:16:46 6XetUXtf
(>>75の続き)
ジャコ・パスは“RED GATE”という言葉は鮮明に覚えていたが、それが何の事かは全く分からないらしい

ジャコ「グゴゴ…スマナイ…だが“RED GATE”はあの日に、聞いたワードだ…間違えナイ…ゴゴゴ」

唯「病院の名前かな~」
紬「そんな名前の病院、ありますかねぇ?」
律「あ、分った!赤十字病院だよ!!」
澪「…それなら、“RED CROSS”だろ」

またしても暗礁に乗上げてしまった
謎の言葉“RED GATE”とは一体?

78:まちがい!
09/10/26 00:11:52 hxx1qowo
>>75の続き Ⅹ
>>76の続き ○
間違えましたスミマセン

79:こんとん!
09/10/26 01:51:48 hxx1qowo
(>>77の続き)
“RED GATE”
その言葉が何を表すのか分からないまま、悪戯に時間だけが流れた

昼休み
私は食事しながら写真を眺めていた。そこで親友の和ちゃんに声をかけられた

和「何その写真は?」
唯「あ、和ちゃ~ん」

私はこれまでの事を和ちゃんに説明した

和「へぇ~、そうなんだ(ベースが喋る・・・大丈夫かしら、この子)」
唯「何処かな~、この病院?」
和「あ、この建物って…」

和ちゃんは写真の、窓から見える茶色い建物に注目した

唯「和ちゃん、知ってるの!?」
和「・・・安田講堂…東大の安田講堂よ、たしか」

80:ほりけん!
09/10/26 05:06:02 hxx1qowo
「きゃっ!」

天ぷら油に火がついた。だか、まつ子は落着いて紫の薄いセーターを脱いだ
Dカップのダナマイトバディが露になった
まつ子の体を見てきたJリーガー達はこう呼んだ
『ハットトリックボディ』
まつ子は母乳を発射した
火は消えた

コーヒーを飲んでいた三郎は、煙草の煙を吐きながら言った

「まつ子、僕のコーヒーをミルクコーヒーにしてくれ」

…あぁ~駄目だ駄目だ!

81:こんとん!
09/10/26 05:31:55 hxx1qowo
(>>79の続き)
和「たぶん間違いな…あれ、唯?」

私は教室を飛び出し、みんなを音楽室に連れて来た

律「どうしたんだよ唯、急に!」
唯「わ、わ、分ったよ!写真の場所が!!」

私は写真の建物が安田講堂である事を話した

紬「・・・それなら“RED GATE”って、東大の赤門の事じゃないかしら?」
澪「それに確か、東大には附属病院もある筈だ!」

私はジャコちゃんに確認してみた

唯「ジャコちゃん、東大病院じゃなかったかな?」
ジャコ「グゴゴ…そういえば知人は…ジャパンで最難関の…ユニバーシティと、言っていた…ような…ゴゴゴ」
律「ビンゴだ!!」

82:こんとん!
09/10/26 18:44:37 hxx1qowo
(>>81の続き)
澪「よし、みんなであの唄を歌おう!」
他一同「おー!!」


『ヨイトマケの唄/作詞作曲:丸山明宏』

♪父ちゃんのためなら えんやこ~ら
母ちゃんのためなら えんやこ~ら
もう一つ おまけに えんやこ~ら

今も聞こえる ヨイトマケの唄
今も聞こえる あの子守唄…


律「この唄を歌うと気合いが入るよな!」
唯「サチヨちゃんにも聴かせてあげたいよね~」

83:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/26 20:41:00 xNKoBVPg
なにがなんやら

84:こんとん!
09/10/26 23:34:33 hxx1qowo
(>>82の続き)
私達は今後の事を話し合っていた

律「東大病院って事は分ったけど、それからどうする?」
紬「電話しても教えて貰えないし…」
唯「本人のふりして電話しちゃえば!?」
澪「自分で自分の事を聞くのか?
すぐにバレるだろ…」

暫く沈黙が続いた
突然、りっちゃんが声をあげた

律「東京に行こう!!」

85:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/27 00:00:44 OHrg1KyY
>>80
なんだったんだ…

86:とうきょう!
09/10/27 01:32:07 9uCBKBji
『東京』
人口:約1246万人
面積:約2187km2
1868年に江戸から東京府に改名、その後1943年に正式に東京都となる

多くの人間が集まる欲望の街
そして、多くの人間の夢を砕く魔都…
Oh,テリブル東京!
Oh,テリブル東京!
Oh,he passed away in Tokyo.


(>>84の続き)
紬「やっと東京に着きましたね♪」
唯「戸田市・・・ここって埼玉じゃ…」

87:こんとん!
09/10/27 03:45:10 9uCBKBji
(>>86の続き)
東京にある琴吹家所有の邸宅にて

唯「今日は疲れたね~」
律「学校が終わってから、直でここまで来たからな」

今日は金曜日だったので明後日には帰らないといけない

唯「所で、ここって東京の何処?」
紬「文京区の本郷よ~」
澪「東大にメチャ近いじゃん!」
紬「ウフフ、歩いて15分位よ♪」

なんと目的地まで目鼻の先だった

律「なら、今から行ってみないか」
澪「今から~?もう20時だぞ」
律「緊急外来ならやってるんじゃないかな?」

こうして私達は東大病院に向かった
でも私にはずっと疑問に思ってる事があった
サチヨちゃんはまだ存命しているのか…

88:こんとん!
09/10/27 08:39:39 9uCBKBji
(>>87の続き)
病院の受付で事情を説明したが、けんもほろろだった

澪「どうしても駄目ですか?」
受付「規則だから駄目です、絶対に!」
律「そこを何とか、お願いします!!」
受付「…そんなに知りたいんですか」
紬「はい、そのためだけに京都から来たんです…お願いします」

ムギちゃんは頭を下げた。それに倣って他のみんなも頭を下げた

受付「…なら、私と勝負して勝ったら教えてあげるわ」
唯「えっ、何の勝負?」
受付「BOUT of the SMOOTH CRIMINALよ!」

89:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/27 13:03:38 G9Jn8LSC
ほぼカオスwwwwww


90:まいける!
09/10/27 15:58:59 9uCBKBji
『BOUT of the SMOOTH CRIMINAL』

概要:マイケル・ジャクソンが1987年に発表した曲“SMOOTH CRIMINAL”
この曲のPVで最も有名なのが、マイケルと数人のダンサーが立ったまま、体を地面に対して斜めに傾けるシーンだ
“BOUT of the SMOOTH CRIMINAL”では、体の傾き具合を競う競技である

○ルール
1:競技者は“SMOOTH CRIMINAL”に合わせてダンスをして、曲が2:30すぎたら演技を実施する

2:競技は3回行い、1番大きい角度(垂直に対して)を採用する

3:審査員が角度を測るまで、静止しなければならない

4:手を着いたら失格

91:こんとん!
09/10/27 16:14:08 9uCBKBji
(>>88の続き)
受付「さぁ、どうするの?」
唯「そんな、無理だよ~」
律「私…、やるよ!」

こうして、りっちゃんと受付さんとの勝負が始まった
受付さんは黒のスーツと黒のハット姿、対するりっちゃんは白のスーツとハットだ

受付「では私から」

92:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/27 17:18:36 YPUALJ9V
アレは靴を地面に鋲で打ってるから普通にはできないだろ

93:こんとん!
09/10/27 22:43:55 9uCBKBji
>>92、そこは勘弁を…

(>>91の続き)
音楽が始まった
受付さんはダンスも完璧だった
2:30が過ぎ、体を傾けた

審査員「30゚」

受付さんは余裕そうな顔をしている
まだ序盤なので様子見といった感じだ

次はりっちゃんの番だ
慣れてないせいか、ダンスがぎこちない
そして演技実施

審査員「20゚」

かなり頑張ったが、受付さんには及ばなかった

受付「次からは本気で行くわよ!」

94:こんとん!
09/10/28 04:09:02 u2CaLnZ4
(>>93の続き)
競技は続く。2本目の結果は以下の通りだ

受付:65゚
律:40゚

受付「フフ、勝負あったかしら?」
律「くっ、このままでは…」

私達の焦りも虚しく、最終演技の開始
受付さんはなんと最高記録を叩き出した

審査員「70゚」

最早勝目は無い。暗澹たる気持ちでりっちゃんの演技が始まった

律(このままでは、負けてしまう…)

♪Annie are you okay
So Annie are you okay
Are you okay Annie

律(私はもう、駄目なのか?
・・・イヤだ)

♪Annie are you okay
So Annie are you okay
Are you okay Annie

律(イヤだ!負けたくない、絶対に!!)

その時、天から声が聞こえてきた

マイケル『諦めちゃダメだ!』
ジャコ『自分を信じるんだ!』
ジミヘン『Go ahead!』

それまで硬かったりっちゃんのダンスがシャープになった
まるでマイケルのように…

♪He've been hit by
He've been hit by
a smooth criminal

りっちゃんは体を傾けた

審査員「な、75゚ッ!!」

りっちゃんが勝った

95:こんとん!
09/10/28 04:55:47 u2CaLnZ4
(>>94の続き)
受付「負けたわ、公式戦なら日本記録更新だったのに」
律「今回は偶然ですよ~」
受付「それより、約束は守るわよ
はい、コレ」

私達はカルテのコピーを受け取った
少女の名前は“野々村幸代”病名は白血病
難病だが完治したので、入院の半年後には退院している
記載されている住所は東京都北区赤羽○○…

私達は他に数枚の写真も受け取った

受付「かわいい子だったから、良く覚えてるわ」
澪「あ、ありがとうございます」
受付「明るくて元気で、看護婦の間では人気者だったのよ」
律「そうですか(これって死亡フラグじゃ…)」

写真の幸代ちゃんは、私達に笑いかけてるように見えた
果たして会う事はできるのだろうか

96:こんとん!
09/10/28 05:21:05 u2CaLnZ4
(>>95の続き)
翌日、私達は赤羽に来ていた

紬「えっと、この辺なんですけど…」
唯「スナックやパブが多いねぇ~」

地図を見ながら住所の通り来たのだが、それらしき家は見付からない
繁華街の裏道といった感じの寂しい通りだった。新宿のゴールデン街に似ている

澪「あれを見て!」

一軒のスナックがあった
看板には“スナック Bird Land”と描かれている

紬「“Bird Land”はウェザーリポートの曲ですよね」
澪「しかも、ジャコちゃんが在籍してた頃の曲だよ!」

私達は“スナック Bird Land”に入った

97:さくしゃ!
09/10/29 00:04:53 9AGF/Af2
もうネタが…

98:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/29 01:14:07 9AGF/Af2
読んでる人も少なそうだし…

99:秋山監督、怒る
09/10/29 01:15:05 DO6NrSzJ
律「阪神が城島獲得だってよ!これで来年は阪神優勝だぜ!」

唯「秋山監督はどうお思いですか?」

澪「正直欲しかった!フロントは何やってるんだと言いたい!」

紬「でもキャッチャーは田上がいますが」

澪「田上は内野でもやらせればいい!それに阪神にも狩野がいるだろ!」

梓「完全に球団として出遅れた形になりましたね」

澪「ホントに悔しい!小久保松中みたいにろくに働かない連中よりよっぽど取るべきだった!」

律「ふふん、来年甲子園で縦じまのユニフォームに身を包んだ城島を拝むがいいさ!」

澪「見えない聞こえない見えない聞こえない…」

唯「というわけで阪神・城島選手を応援してね!」

100:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/29 01:17:42 9AGF/Af2
田舎に帰ろうかな

101:じつわ!
09/10/29 01:25:31 9AGF/Af2
しかし作者は実家に帰る事はできなかった
それは、妹が結婚したからであった
妹夫婦は現在実家に住んでいる

102:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/29 01:30:09 MzVzYQ2E
ここはけいおんSSスレです
あなたの日記帳ではありません、お間違えなく

103:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/29 01:32:25 DO6NrSzJ
しかし過疎っていたスレを少しでも盛り上げようとした努力は誉めてあげたい

俺もあとで日常SSでも書いてみようかね

104:こんとん!
09/10/29 01:42:00 9AGF/Af2
(気を取直して、>>96の続き)
紬「ちょっと待って、阪神が城島を獲得したわ!」
澪「え、本当に!」

ムギちゃんはラジオを聞いていた
これはちょっとしたニュースである。しかし阪神は過去に、大リーグ帰りのある選手で失敗をしている

律「でも、2003年の伊良部の事もあるしな~」
唯「伊良部は2003年は、そこそこ活躍したよ~」

来年の阪神はどうなるのか…

105:こんとん!
09/10/29 01:59:04 9AGF/Af2
(>>104の続き)
唯「でも、阪神って2002年辺りから強くなってきたよね~」
律「きっと選手達が優勝するために、一致団結したんだよ!」
紬「それは違います…」

ムギちゃんの説明によると、会社のトップが変わったからだそうだ
新しい経営方針で、球団に十分な資金を出す事になったのだ

澪「金のある球団にいい選手が集まる…、当然だよな・・・」

その時、店からオバサンが1人出て来た

オバサン「ちょっと、店の前でうるさいよ!
静かにしな!!」

106:こんとん!
09/10/29 02:15:48 9AGF/Af2
(>>105の続き)
オバサン「私は阪神が大っ嫌いなんだよ!」
律「で、でも阪神は…」
オバサン「阪神なんか鴇(トキ)の代わりに、絶滅しちまえばいいんだよ!!!!」

オバサンの怒り方は尋常でなかった
阪神をここまで嫌うという事は、多分あの球団のファンだろう

唯「オバサンは巨人ファンですか~?」
オバサン「あたしゃカープファンだよ」

107:こんとん!
09/10/29 02:42:44 9AGF/Af2
(>>106の続き)
その後、私達とオバサンはプロ野球について散々話し合った
しかし話し合いは平行線を辿った

唯「…そうだ!みんな大切な事を忘れてるよ~!」
紬「そうでしたね、スミマセンでした…」

私達は“幸代ちゃん”を探しにここまで来たのだ
野球の話しをしに来たのではない。しかし、

澪「金本*について、どう思いますか?」
オバサン「か、か、金本の話しはするんじゃねえええーーーッ!」

(*現在の阪神の4番、2003年に広島から阪神に移籍)

108:こんとん!
09/10/29 03:06:36 9AGF/Af2
(>>107の続き)
オバサンは怒って店に入り、2度と出てこなかった

律「全く、何やってんだよ!」
澪「うぅ…ゴメン、阪神をバカするから、つい…グスン」

私達は一旦帰る事にした
夜になれば店は開くだろうから、その時にもう1度訪れるつもりだ

駅に戻る途中で、りっちゃんが変な店を見つけた

律「“ど う ぐ や”?」

109:こんとん!
09/10/29 03:42:42 9AGF/Af2
(>>108の続き)
“ど う ぐ や”に入った。中には8bitのドットで書いたようなオッサンがいた
とりあえず話しかけてみた

オッサン「こ こ は ど う ぐ や だ
な ん の よ う だ」
紬「あ、あの~」
オッサン「こ こ は ど う ぐ や だ
な ん の よ う だ」

オッサンは何を聞いても同じ事しか言わなかった
そこで何か商品を買ってみる事にした

menu
●こんぼう10G
●どうのつるぎ120G

こんぼうを買う事にしたが、10Gが幾らなのか分からない

紬「10Gって、お幾らですか?」
オッサン「こ こ は ど う ぐ や だ
な ん の よ う だ」

まただ…、試しに10円を出してみた

オッサン「棍棒をお買い上げですね、ありがとうございます!」

110:こんぼう!
09/10/29 04:01:22 9AGF/Af2
(>>109の続き)
渡された棍棒はベースよりも一回りは大きく、重量も10kg以上はありそうだった
尖端は太いが把手は適度に細く、手にジャストフィット
職人のこだわりが感じられる

材質はアルダー、色はサンバーストでラッカーフィニッシュが施されていた

111:こんとん!
09/10/29 04:11:51 9AGF/Af2
(>>110の続き)
紬「こちらの商品、10円で宜しいのですか?」
オッサン「あぁ、構わんよ」
律「ありがとうございます!」
唯「…(でも、何に使うんだろ?)」

偶然にもオッサンは阪神ファンだったので、その後は阪神の話しで盛り上がった

律「…ところで、聞きたい事があるんだけど」
オッサン「分ってるよ
“スナック Bird Land”の事だろ?」

112:こんとん!
09/10/29 15:55:17 9AGF/Af2
(>>111の続き)

113:こんとん!
09/10/29 16:02:23 9AGF/Af2
↑スマン誤爆
(>>111の続き)
道具屋のオッサンに聞いたところ・・・、親しくないから何も知らないとの事

改めて夜に店を訪ねた。ジャコのベースも持って

唯「こんばんは~」
オバサン「いらっしゃいませー!
あら、あんた達は…」

114:こんとん!
09/10/29 23:48:55 9AGF/Af2
(>>113の続き)
オバサン「あんた達…誰だっけ?SCANDAL??」
澪「ち、違いますよ!」
オバサン「ZONE?…ちょwwテレビに“ひろゆき”が出てる!(実話)」

なので一時中断

115:ひろゆ…こんとん!
09/10/30 01:00:12 FUf22AUL
(>>114の続き)
オバサン「ごめんなさいね、因みに番組は“博士の異常な県談”よ」
唯「放送はTOKYO MX1(091ch)で、木曜 23:00-0:00だったね」
澪「地域によって、放送局や時間は違うかも知れないよ」
律「来週もゲストは“ひろゆき”だぞ!」
紬「遠回しに、先週のゲストの“とまべ○”の悪口言ってましたね~♪」

私達とオバサンは2chやニコニコ動画の話しで盛り上がった

オバサン「小沢一郎の動画に“にこちゃん大王”ってコメント流れた時は腹がよじれたわ!」

話しは尽きないが、そろそろ本題に入らなくては

唯「…あの~、オバサンは幸代って名前じゃないですか?」
オバサン「そうよ」

116:名無しさん@お腹いっぱい。
09/10/30 03:49:08 FUf22AUL
スミマセン、>>115で間違えました

県談 Ⅹ
鼎談 ○

ていだん【鼎談】
[意]3人が向かい合って話し合うこと。
[例]鼎談する。

117:こんとん!
09/10/30 04:50:03 FUf22AUL
(>>115の続き)
やっと幸代さんを見つけたのだ
私は事情を説明した

幸代「そうだったのかい」
澪「是非、私達の演奏を聞いて下さい!」
幸代「分った、なら今ここでやって頂戴な!」
律「えぇ~ッ、でもセットが無いじゃん?」

幸代さんはカウンターにあるスイッチを押した

ゴゴゴゴ…
床に穴が開いて、中からステージが迫り出してきた

幸代「さあ!さあ!さあ!」
澪「こうなったら演るしかなわね!」
律「・・・」

118:こんとん!
09/10/30 07:31:03 FUf22AUL
(>>117の続き)
演奏開始
1曲目・チキン → 楽勝!

2曲目・コンティニューム → まずまず

3曲目・トレイシーの肖像 → 以外によくできた

ソニックブーム ←ため→+P

ソニックブームが当たり、幸代さんはダウンした
今がチャンスだ

唯「瞬獄殺!!」

ドガッ,バキッ,ドカンッ,ズゴゴゴゴ…デエーーーンッ!
『32HIT』

瞬獄殺をまともに食らい、幸代さんはぶっ倒れた

119:こんとん!
09/10/30 23:19:41 FUf22AUL
(>>118の続き)
澪「何やってんだよ、唯!」
唯「えへへ~、つい興奮しちゃって」

幸代さんの顔に水をぶっかけた

幸代「うう、一体なにが…」

私達は正直に事情を説明した

幸代「オバサンは飛び道具が苦手だから、次からは気を付けてね」
唯「…ごめんなさい」
幸代「それよりも、最後の曲を聴かせておくれよ!」

120:こんとん!
09/10/31 06:36:10 qpL6Ltn8
(>>119の続き)
【第17話:発動・バーサーカーモード!!】

最後の曲、TEEN TOWNの演奏が始まった

律「ダメだ、上手くて弾けない…」
ジャコ『諦めるな律“バーサーカーモード”を使うんだ!』
律「その声はジャコちゃん?」
ジャコ『お前の精神に直接話し掛けている』
律「ああ…、それよりも“バーサーカーモード”って?」
ジャコ『いいか、ベースのフロントVOLを3回、リアVOLを1回、TONEを4回まわすんだ』

言われた通りに操作した
(CAUTION:実際にやると壊れるので注意)

ジャコ『そして、こう叫べ“ベースパワー・メイクアーーーップ!”』
律「ベースパワー・メイクアーーーップ!」

ホワ-ンホワ-ン,シュルルルル,ピカーンッ!(←効果音)
眩い光に包まれて、りっちゃんは変身した

律「愛と勇気の美少女ベーシスト、セーラーイエロー!」

121:こんとん!
09/11/01 00:21:40 dxBAogWj
(>>120の続き)
新たな力を手に入れたりっちゃんを中心に、私達はTEEN TOWNを完璧に演奏した

幸代「す、凄い演奏だったわハァハァ…」

幸代さんは涙を流していた
私達も興奮していたハァハァ…
すると突然、ベースから声が聞こえてきた

ジャコ「ハァハァ…ありがとう、これでワタシもやっと天国に行ける…グゴゴ」
律「え、嫌だよ!行かないでよ!もっと私達に音楽の事を色々教えてよ!!」

りっちゃんは目を真っ赤にしていた

ジャコ「グゴゴ…大丈夫だ律、お前には素晴らしい仲間がいる…ゴゴゴ」
律「ジャ、ジャ、い、行かな…う、うえええ~~~ん」
ジャコ「グゴゴ…泣くな律・・・みんな最後に聞いてくれ、お前達をパワーアップさせる楽器は他にもある…ゴゴゴ」

122:こんとん!
09/11/01 00:41:59 dxBAogWj
(>>121の続き)
私はジャコの言葉に衝撃を受けた
私達もりっちゃんのようにパワーアップできるのか…

ジャコ「グゴゴ…時間だ、さらば軽音楽部…、さらば律…ゴゴゴ」
律「いやあぁぁーーーッ!!!!」

こうしてジャコ・パストリアスの魂は天に旅立った

唯「ありがとうジャコちゃん…」
澪「考えてみれば、凄い経験だったな」
紬「りっちゃん、大丈夫?」
律「うっ、うっ、うっ…」

りっちゃんは泣き崩れていた
とそこに、幸代さんが話し掛けてきた

幸代「泣いている暇はないよ」
唯「えっ?」
幸代「次は“裕次郎のドラム”を探すんだよ!」

123:こんとん!
09/11/01 04:29:20 dxBAogWj
(>>121の続き)
私達は“スナック Bird Land”を後にした

律「腹が減ったー、どっかでメシ食おうぜーッ!」
澪「あれ、ショック受けてたんじゃないの?」
律「それはそれ、これはこれ!」
澪「はあ…」

駅の近くに“お好み焼き屋・隷吐怨”という店があったので、そこに入った

唯「レイトン…?」

みんなで直径1mのジャンボ焼きを1枚注文した

律「普通に中心角が90゚になるように4等分しても面白くないから…」

124:PUZZLE!
09/11/01 04:39:34 dxBAogWj
【ナゾ011 おこのみやき】

直径1mのお好み焼きを4等分したい
ただし、円の中心を切ってはいけない

直線だけでなく、曲線で切ってもいいぞ

125:ヒント1
09/11/01 04:41:55 dxBAogWj
4等分なので、四つの断片は面積が同じなら、形は違ってもかまわない

126:ヒント2
09/11/01 04:48:20 dxBAogWj
直径が1(m)の円なので、面積はπ/4(m2)、それを4等分するとπ/16(m2)になる

127:ヒント3
09/11/01 04:50:23 dxBAogWj
円の中心を含む、面積がπ/16(m2)の図形を最初に切り取ればいい

128:ナゾ011の解答
09/11/01 17:52:34 dxBAogWj
①中心角がどれも120゚になるように、3本の半径をお好み焼きに書く(ベンツのマークのようになる)

②お好み焼きから、半径π/4の同心円(中心が一致する円)を切取る

③、①で書いた線が残っているので、その線に沿って切る
これで完成!

*他にも方法はあるので調べてみてね♪

129:こんとん!
09/11/01 19:45:38 dxBAogWj
(>>123の続き)
紬「…と、こんな感じよ」
唯「ムギちゃんスゴ~い!」

・・・それから数日後
私達は小樽の裕次郎記念館から“裕次郎のドラム”を盗み出した
(*犯罪行為なので、絶対にしないで下さい)

唯「上手くいったね!」
紬「私、ドキドキしました~♪」
律「でも、最終防衛システムは手強かったなー」
澪「なんせ、波動砲が効かないんだもんな」

何とか手に入れた“裕次郎のドラム”
果たして誰が使うのだろうか
すると“裕次郎のドラム”が突然白く光だした

130:こんとん!
09/11/01 21:27:39 dxBAogWj
(>>129の続き)
律「なんか光ってんぞ!!」

同時にムギちゃんの身に異変が起こった

紬「ああっ!眉毛が、私の眉毛が、熱いわ!」
澪「こ、これは…共鳴!」

ムギちゃんはスティックを手に取り、ドラムを叩き出した

ズドドドドドドン,ドンガラガッシャーーーンッ!!
鬼のような連打が炸裂、さらに歌い出した

紬「♪オ・イ・ラ・はドォラマ~、や・く・ざ・なドォラマ~*」
(*嵐を呼ぶ男 作詞:井上梅次/作曲:大森盛太郎)

そしてムギちゃんの体が白い光に包まれた

紬「ドラムパワー・メイクアーーーップ!」

131:こんとん!
09/11/01 23:11:32 dxBAogWj
(>>130の続き)
紬「愛と勇気の美少女ドラマー・セーラー眉毛!」

りっちゃんに続き、ムギちゃんも伝説の音楽戦士になった

紬「…今、天国の裕次郎からメッセージを受け取ったわ」
澪「いったい、何て言ったの?」
紬「次は“ジミ・ヘン(ジミー・ヘンドリクス)のギター”を探すのよ!」

132:こんとん!
09/11/02 06:46:36 egRS3dXy
(>>131の続き)
あれから20年が過ぎた
私(平沢唯)は現在、小説家として活動している
去年出版した本は直木賞の最終候補に残った。受賞は逃したものの、それ以来人気女流作家として名を馳せている

現在、東京都内の自宅兼仕事場で新作のプロットを練っていた

トゥルルル,トゥルルル
電話が鳴った
出版社からだろうか

唯「はい、平沢です」
男「平沢さんですね、大塚警察署の者です」
唯「えっ・・・あ、警察の方が、どのようなご用件でしょうか?」

警察からの電話で驚いたが、次のセリフで文字通り言葉を失った

男「今朝、当署の管内で田井中律さんの遺体が発見されました」

133:こんとん!
09/11/02 12:30:45 egRS3dXy
(>>132の続き)
高速をとばし、約30分で大塚警察署に到着した
受付で名前を名乗ると、暫くして50代くらいの男がやって来た

男「平沢さんですね、刑事課の安藤と言います」

安藤刑事の説明によると、律は今朝の5時頃に公園で発見された。発見したのは近所のジョガーで、ベンチで冷たくなっていたとの事

私に連絡が来たのは、律の両親はすでに他界していて、唯一の肉親である弟の田井中聡は海外勤務で、未だ連絡が取れないからだそうだ

安藤「辛いとは思いますが、確認をして貰ってもよいでしょうか?」
唯「分かりました」

安置室で律と対面した。高校時代の面影は少ないが、間違えるはずはなかった
トレードマークのカチューシャは着けて無い

唯「律・・・、りっちゃん…」

134:こんとん!
09/11/02 12:38:49 egRS3dXy
(>>133の続き)
安藤「田井中律さんに間違いないですか?」
唯「…間違いないです」
安藤「ご確認ありがとうございます
不審死なので、これから司法解剖する事になります」
唯「不審死…、死因は分ってないんですか?」

はっきりした原因は分からないが、自殺の可能性が高いそうだ
公園で発見された時の所持品はハンドバッグだけで、中身は財布と日記帳、それに大量の薬

薬は坑鬱剤や睡眠薬などで、これらのオーバードーズ(過剰摂取)によるショック死ではないかと警察は疑っている

あの元気だけが取り柄だった律が、こんな最期を迎えるなんて信じられない

唯「刑事さん、律の日記を見せて貰えませんか?」
安藤「今は証拠品扱いですが、まぁ特別にいいでしょう」

30分近く待たされ、日記の全ページのコピーを受け取った

その後、家に帰り日記のコピーを読み始めた

135:こんとん!
09/11/02 22:37:30 egRS3dXy
(>>134の続き)
日記は10年前、つまり25才からつけられている
少し癖のある、見慣れた律の字だった


H31 ○月Ⅹ日
今日もセーラーイエローに変身して、困ってる人を助けた
人の役に立てて嬉しい

H31 ○月Ⅹ日
私ももう25才か、いつまで続けられのかな…
でもガンバらなくちゃ!

H31 ○月Ⅹ日
今日ショックな事があった
助けた子供に“ありがとうオバチャン”って言われた
オバチャンか…

136:こんとん!
09/11/02 22:44:22 egRS3dXy
(>>135の続き)
H31 ○月Ⅹ日
彼とケンカした
原因は私の仕事の事だ
なんで理解してくれないのかな?

H31 ○月Ⅹ日
彼からメールの返信が来ない
電話にもでてくれない
寂しいな…

H31 ○月Ⅹ日
彼と別れた

137:こんとん!
09/11/02 22:51:03 egRS3dXy
(>>136の続き)
H32 ○月Ⅹ日
今日もセーラーイエローになって、多くの人を助けた
でも助けなんか借りないで、自力でガンバれないのかな?

H32 ○月Ⅹ日
今日も帰宅は深夜になった
食事もお風呂も面倒だな

H32 ○月Ⅹ日
今日も、何人も何人も何人も何人も何人も何人も何人も助けてやった

H32 ○月Ⅹ日
困ったら助けて貰えると思ってる人間が多い
ふざけんな、自分で何とかしろ!
私は便利屋じゃないんだよ!!

138:こんとん!
09/11/03 12:00:22 bc11GUic
(>>137の続き)
H35 ○月Ⅹ日
日記書くのも久しぶりだな
でも書く事ないや
外に出たくない

H35 ○月Ⅹ日
ネットってこんなに楽しい物だったんだ

H35 ○月Ⅹ日
家の近くにコンビニがあってよかった
本当に便利だ

139:こんとん!
09/11/03 12:06:39 bc11GUic
(>>138の続き)
H35 ○月Ⅹ日
もう2~3ヶ月は人と喋ってないな…

H35 ○月Ⅹ日
コンビニの弁当にも飽きてきた
これからはピザでも頼もうかな

H35 ○月Ⅹ日
久しぶりに遠出した
でも人が多くて呼吸が苦しくなり、すぐに家に帰って来た
もう外に出たくない…

140:こんとん!
09/11/03 12:19:01 bc11GUic
(>>139の続き)
H35 ○月Ⅹ日
今日は連続7時間動画を見ていた
もう朝だ…

H35 ○月Ⅹ日
最近は気が付いたら自殺サイトばかり見ている
人は死んだらどうなるんだろ?

H35 ○月Ⅹ日
私が死んだら、悲しむ人はいるかな・・・

141:こんとん!
09/11/03 12:26:17 bc11GUic
(>>140の続き)
H36 ○月Ⅹ日
最近、近所のコンビニでよく見掛ける女の子がいる
いつもアイスを買っている
高校生かな?

H36 ○月Ⅹ日
また今日もあの子がいた
昔の友達に何となく似ている

H36 ○月Ⅹ日
何と、あの子が話し掛けてきた!
『最近よく会いますね』って
びっくりしたけど、ちょっと嬉しかった

142:こんとん!
09/11/03 22:39:21 bc11GUic
(>>141の続き)
H36 ○月Ⅹ日
あの子とはよくお喋りするようになった
名前は裕美ちゃん、アイス大好きの高校1年生だ

H36 ○月Ⅹ日
裕美ちゃんはちょっと悩んでいた
特にやりたい事もなく人生が楽しくないって
私が力になってあげたいな…

H36 ○月Ⅹ日
裕美ちゃんが私の部屋に来た
人が来るのは何年振りかな?
そういえば私の事をいつの間にか“りっちゃん”て呼んでいる

143:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/03 22:45:14 mNN+KVT2
なにやら暗い展開だな

144:こんとん!
09/11/03 22:49:20 bc11GUic
(>>142の続き)
H36 ○月Ⅹ日
あれから裕美ちゃんはよく私の部屋に来るようになった
裕美ちゃんはベースにすごく興味を示していた

H36 ○月Ⅹ日
裕美ちゃんに私の古いベースをひとつあげた
始めの内は遠慮していたが、でも嬉しそうだった
よかった喜んでくれて

145:こんとん!
09/11/03 22:55:24 bc11GUic
(>>144の続き)
H36 ○月Ⅹ日
あれから裕美ちゃんには暇があればベースを教えてあげている
裕美ちゃんは元々才能があったのか、どんどん上達している

H36 ○月Ⅹ日
裕美ちゃんは高校の軽音楽部に入ったそうだ
今は部活が楽しくてしょうがない、といった感じた
私も少しずつだが仕事を再開した
私もガンバらなきゃ!

146:こんとん!
09/11/04 07:08:35 tW2m4Zk4
(>>145の続き)
H37 ○月Ⅹ日
相変わらず仕事は大変だが、昔ほど辛さは感じない
自分をコントロールできるようになったんだ(←願望?)

H37 ○月Ⅹ日
久しぶりに裕美ちゃんに会った
部活で忙しいそうだ
初めて会った時と比べて、人が変わったように生き生きしてる

今の私は裕美ちゃんにどう思われてるのかな?

H37 ○月Ⅹ日
裕美ちゃんが部屋に来た
彼氏ができたそうだ
(ちょっと羨ましい…)
楽しそうに恋人の話しをする裕美ちゃんは、なんだか眩しく見えた

147:こんとん!
09/11/04 07:14:08 tW2m4Zk4
(>>146の続き)
H37 ○月Ⅹ日
裕美ちゃんが部活の新歓ライブの音源を聴かせてくれた

・・・驚いた!こんなに上達してるなんて
師匠(?)は嬉しいぞ!!

H37 ○月Ⅹ日
最近は仕事が順調だ
あの頃と違いあまり無理をしないで、余裕を持てるようにしている

最近裕美ちゃんと連絡してないな
元気かな?

H37 ○月Ⅹ日
裕美ちゃんからメールの返信が来ない
電話にもでてくれない
なんでだろう?
ちょっと不安…

148:こんとん!
09/11/04 07:20:08 tW2m4Zk4
(>>147の続き)
H37 ○月Ⅹ日
どうやら裕美ちゃんは携帯を解約したようで、全く連絡が取れなくなってしまった

最近の子ってそんなものなのかな…

H37 ○月Ⅹ日
携帯に非通知で着信があった。出ても何も言わない
『裕美ちゃん?』って聞いたら切れてしまった

すごくイヤな予感がする…

H37 ○月Ⅹ日
裕美ちゃんの事が気になるが、連絡の取りようがなかった
何もできない自分がもどかしい

149:こんとん!
09/11/04 07:52:15 tW2m4Zk4
(>>148の続き)
H38 ○月Ⅹ日
留守電に裕美ちゃんの母親からメッセージが入ってた

『裕美の事で、お伝えしたい事があります』

悪い事ばかり考えてしまい、まだ連絡できないでいる…

H38 ○月Ⅹ日
また裕美ちゃんのお母さんからメッセージがあった
どうしても連絡を取りたいとの事だ

明日には絶対連絡しよう

H38 ○月Ⅹ日
電話をする直前だか、この日記を書いている
気分を落ち着けるためだ

でも心配する必要はないだろう。きっと風邪かなんかで寝込んでるだけだ

そうだ、私の高校時代のライブのMDを聴かせてあげよう!
感動して泣いちゃうかも(笑)
一緒にライブにも行きたいな~、でも彼氏と一緒のほうが楽しいかも(←ちょっと嫉妬)

さあ電話しよっと!

150:こんとん!
09/11/04 21:25:52 tW2m4Zk4
(>>149の続き)
H38 ○月Ⅹ日
裕美ちゃんが死んだ

H38 ○月Ⅹ日
裕美ちゃんのお母さんがベースを返してくれた
かなり使い込まれて色褪せて見える

裕美ちゃんの匂いがする

H38 ○月Ⅹ日
いつまでも悩んでいてもしょうがない
私はある決心した

H38 ○月Ⅹ日
裕美ちゃん
私に力を貸して・・・

151:こんとん!
09/11/04 21:31:32 tW2m4Zk4
(>>150の続き)
H40 ○月Ⅹ日
日記を書くのも久しぶりだ
今のところ私の生活は安泰だ
でもいつかは・・・

H40 ○月Ⅹ日
私がした事って結局何だったのかな?
私と出会わなければ裕美ちゃんは死ぬ事はなかったんだ…

H40 ○月Ⅹ日
よく夢に裕美ちゃんが出てくる
寝るのが怖い

裕美ちゃんは私を責めてるのかな…

152:こんとん!
09/11/04 21:38:20 tW2m4Zk4
(>>151の続き)
H40 ○月Ⅹ日
最近は薬が無いと何もできない
昼は坑鬱剤、夜は睡眠薬。でも余り効かなくなってきた

H40 ○月Ⅹ日
いつも恐怖と不安を感じる
こんな状態がいつまで続くのだろうか

153:こんとん!
09/11/04 21:42:55 tW2m4Zk4
(>>152の続き)
H41 ○月Ⅹ日
高校時代の親友、Mから連絡があった
当り障りのない事を話した

H41 ○月Ⅹ日
Mが近い内に会わないかと言ってきた
会いたいような会いたくないような…

H41 ○月Ⅹ日
暫くして、またMから連絡があった
遠回しだが私に会いたいと言ってくる

私は覚悟を決め、会う約束をした

154:こんとん!
09/11/04 21:49:23 tW2m4Zk4
(>>153の続き)
H41 ○月Ⅹ日
覚悟を決めたものの、日に日に緊張して益々眠れない夜が続いた

H41 ○月Ⅹ日
約束の○月△日は一週間後だ

聡は元気かな?
聡ごめんね
お姉ちゃんは・・・・・・・
――――
律の日記はここで終わっていた

“仕事への葛藤、裕美という少女の死、律の苦悩”
日記を通して垣間見た律の姿は、私には衝撃的だった

唯「りっちゃん、なんで死んじゃったの…」

155:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/05 21:21:28 oz2hPdZ5
なんやねん…

156:こんとん!
09/11/05 23:48:15 /J/UGFS3
(>>154の続き)
翌日、京都市内のファミレスにて

澪「唯、こっちこっち!」
唯「澪ちゃん久しぶり!元気だった?」

昨日電話をして会う約束をした
Mが澪ならば、日記を読んだだけでは分からない事も何か知ってるはずだ

唯「で、唐突で申し訳ないんだけど、最近りっちゃんと会う約束とかしてた?」
澪「律と?してないよ、私には旦那と子供がいるからそんな暇ないよ」
唯「そう…、じゃあ最後にりっちゃんに会ったのっていつ?」
澪「んーと、10年くらい前の同窓会だよ
唯もいただろ」

157:こんとん!
09/11/06 10:04:39 aQyurCtX
(>>156の続き)
澪は27才で結婚し、今は2人の子を持つ専業主婦だ
家庭を持ち更に京都に住んでいるので、東京に住む律とは簡単に会う事はできない

澪「さっきから何で律の事ばっか聞くの?」
唯「落着いて聞いてね、実は…」
澪「どうしたの、そんな深刻な顔して?」
唯「りっちゃんは、死んだの…」
澪「はあ~、やめてよそんな冗談!」
唯「冗談じゃないんだ・・・」

私は詳細を話した
澪は言葉を失い小刻みに震えている
とても演技をしているようには見えなかった

澪「ううっ…、律・・・」
唯「澪ちゃん…」

158:こんとん!
09/11/06 10:13:32 aQyurCtX
(>>157の続き)
澪の目から涙がこぼれた
暫くして澪が落ち着いてから、私は日記の事を話した

唯「…だから、このMって澪ちゃんの事かと思ったんだ」
澪「私じゃないよ
それに私さ“伝説の楽器”の事で、律には会いづらくて…」
唯「ジミ・ヘンのギターはまだ持ってるんでしょ?」
澪「…うん」

そうだった、私達4人の中で澪だけが唯一・・・

ここで手掛りが完全に途絶えたかのように思われた、しかし

澪「もしかして、そのMって」
唯「何か分かるの?」
澪「和じゃないかな」

159:こんとん!
09/11/07 07:28:05 NpJ4lWmv
(>>158の続き)
真鍋和は私の幼馴染みで、高校卒業後は律と同じ大学に進学していた
澪によると、律と和は仲がよく一緒に遊んだりしてたそうだ

澪「和って今はたしか…」
唯「東京の警察庁に勤務してるはず」

同じ東京に住んでいたが警察という特殊な職業からか、和とは疎遠になっていた

もしMが、警察である和なら…

律は何か犯罪に巻込まれてしまったのか

私は澪と別れ、その足で東京に戻った
自宅に戻ってから急いで和に電話した。時間はすでに午後の10時だった

160:こんとん!
09/11/07 07:36:21 NpJ4lWmv
(>>159の続き)
唯「もしもし、和ちゃん?」
和「唯ね・・・、そろそろあなたから連絡がくると思ってたわ」
唯「え?…あ、あの~」
和「律の事でしょう」

1時間後、私と和は池袋のカラオケボックスにいた
常にうるさいの場所なので、秘密の話しをするには逆にピッタリとの事だ

和「私は今、警察庁の刑事局って所にいるの」
唯「それって凶悪犯罪とか捜査してる部署だよね?」
和「そうね、具体的には私の担当は国際犯罪や組織犯罪なのよ」

不自然にならないように部屋のカラオケからは曲が流れていた
歌う人間はいなかったが

161:こんとん!
09/11/07 07:43:46 NpJ4lWmv
(>>160の続き)
唯「りっちゃんの日記読んだよ・・・」
和「私も律の日記は読んだわ
あなたの推測通り、Mは私で間違いないわ」

和は1枚の紙を私に差し出した
H38(3年前)の新聞のコピーだ

――――
【男子高校生、惨殺死体で発見される】

○月△日 東京都豊島区内の公園で、都立高校に通う男子学生(17)の遺体が発見された
死因は出血多量によるショック死で、遺体の頚動脈には鋭利な刃物で切ったような傷があった

豊島警察署によると、犯行推定時刻は夜の9~12時で目撃者はなく、また被害者の所持品や財布は無事だったので、計画的な犯行として捜査を進めている(共同通信)
――――

162:こんとん!
09/11/08 02:24:19 XfR4vkrT
(>>161の続き)
唯「そういえば、こんな事件あったね」
和「犯人は未だ捕まってないわ」
唯「…でも、これが何か関係あるの?」
和「被害者の男の子は、律の日記に出てきた“裕美ちゃん”って娘の恋人だったの」
唯「・・・え!」

和の説明によると、被害者は裕美ちゃんと同じ高校に通う同級生で、軽音楽部に所属していた
部活を通じて裕美ちゃんと親しくなり、付き合うようになった

しかし女の子に人気があり、同時に複数の女性と関係を持っていた
いわゆるプレイボーイだ

163:こんとん!
09/11/08 02:30:59 XfR4vkrT
(>>162の続き)
更に恋人との性行為を密かに撮影して、それを親友に見せたり、ネットにアップするなどの悪癖もあったようだ

唯「悪いけど、はっきり言って最低な奴だね!」
和「私もそう思う」
唯「裕美ちゃんが自殺したのって、この事が原因なのかな?」
和「…ネットに流出した動画の中には、裕美ちゃんも映ってたみたいなの」

その動画で裕美ちゃんは特定されてしまい、学校でもかなり話題になってしまった
その事で裕美ちゃんは相当悩んでおり学校にも行けず、遂には自殺にまで至ってしまったそうだ

164:こんとん!
09/11/08 02:36:49 XfR4vkrT
(>>163の続き)
唯「警察は…和ちゃんは…、りっちゃんを疑ってるの?」
和「・・・そうよ
唯、聞いて」

怨恨の線で捜査を進めていたが、犯人どころか目星しい容疑者すら特定できなかった
裕美ちゃんの交友関係から律の名も上がったが、顔見知り程度にしか考えられず捜査の手が及ぶ事はなかった
しかし和は独自に律の事を調べた
親友である律の身の潔白を信じて…
しかし皮肉な事に調べれば調べるほど、律への嫌疑は逆に強くなってしまった

和「…だから私は、直接律に会って確かめたかったの」
唯「そうだったの・・・」

165:こんとん!
09/11/08 02:45:24 XfR4vkrT
(>>164の続き)
私も律が犯人とは思いたくなかった。しかしあの日記を見る限りでは、律が自分の犯行を告白しているようにもとれる

唯「警察はりっちゃんの事を調べるの?」
和「まだ分からない、でもその可能性はあるわ」
唯「そんな、りっちゃんが可哀相だよ…」
和「でも、律が死んでしまったから何も分からないかも…」

翌日
私は律の部屋にいた
今日の午後には律の弟の聡が勤務先のベルリンから帰ってくる
それまでは聡の許可を得て、私が部屋の鍵を預かっていた

166:こんとん!
09/11/08 03:16:09 XfR4vkrT
(>>165の続き)
律の死因は睡眠薬の大量摂取だった
目立った外傷もなかったので事件性はないと警察は判断した

必要最低限の日用品しかない殺風景な部屋を眺めながら、私は律の事を思い出していた

律《平沢唯さんか~、これからヨロシク!》

律《唯、風邪はもう大丈夫か?心配したぞ~》

律《いよいよ卒業ライブだ!ガンバろうぜ!!》

私はいつの間にか泣いていた

唯「りっちゃん…、なんで死んじゃったの?」

りっちゃん…
りっちゃん…

りっちゃん・・・・・・・

167:ゆめおち!
09/11/08 03:25:36 XfR4vkrT
(>>166の続き)
という夢を見た

168:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/08 03:27:11 8HEUkhUe
>>167
なんじゃそりゃww
密かに楽しみにしてたのにゆめおち!かよ!

169:こんとん!
09/11/08 03:30:42 XfR4vkrT
(>>167の続き)
律「唯…、唯!起きろーッ」
唯「あれ?あ、りっちゃん…うううグスン」
律「目覚ましたら、今度はなに泣いてんだ…うわっ!」

私はりっちゃんに抱き着いた。そして唇を重ねて、舌を強引にねじ込み絡ませた

…10分後
りっちゃんはぐったりしてソファーに横たわっていた

律「ハァハァ…(凄い、キスだけでこんなに!)」
澪「唯!昼間から何やってんだよ!!」
唯「へへ~ゴメンね、りっちゃんの事が急に愛しくなっちゃって」
澪「はあ?
だ、大丈夫か…」
唯「りっちゃん!もうどこにも行かないでね」
律「ハァハァ・・・ス テ キ」

170:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/08 14:04:51 djSgzO7D
これはこれで

171:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/08 15:40:02 8HEUkhUe
混沌ww

172:こんとん!
09/11/08 23:53:44 XfR4vkrT
(>>169の続き)
それはさておき、私達は3番目の伝説の楽器“ジミ・ヘンのギター”を探さなくてはならない

律「また厳しい冒険になると思うけど、ガンバろうぜ!」
澪「覚悟はできてるよ」
唯「みんながいるから大丈夫だよ~」
紬「ウフフ、唯ちゃんたら~」

数時間後
ネットオークションで簡単に入手できた
そして数日後には現物が届いた

律「随分簡単だったなオイ…」
澪「でも、本物とは限らないぞ」

箱から中身を取り出した
白いピックガードが付いた黒いストラトキャスターだ

173:こんとん!
09/11/09 00:00:02 y60fUrwI
(>>172の続き)
紬「ネックプレートに“Made in China”ってありますね…」
唯「ジミ・ヘンって中国人だったの?」
澪「オイッ!
残念だけどこのギターは偽物って事だよ」

ホワーン,ホワーン
その時、ギターが黒いパルス(波動)を放った
同時に“ジャコ・パスのベース”と“裕次郎のドラム”もそれぞれ淡く光を放っていた

紬「これは、共鳴…」
澪「本物?“Made in China”なのに」
律「“Made in China”だけど本物のようだな」

もう面倒なので本物という事にした

問題は私と澪のどちらのパワーアップアイテムかだ
しかし私は決定的なある事に気付いてシマター

174:こんとん!
09/11/09 00:05:23 y60fUrwI
(>>173の続き)
唯「あれ~このギター、弦が逆に張ってあるよ?」
律「このギターは逆向きに構えて弾くんだよ
ジミ・ヘンは左利きだからな*」

(*ジミ・ヘンは左利きではないが左利き用ギターを使っていた、という説もある)

唯「左利き用ギターって事は…」
紬「そのギターを使えるのは澪ちゃんだけよ」

みんなが当の澪ちゃんを見た。だが澪ちゃんは少し浮かない顔をしていた

律「澪、変身してみてよ!」
澪「う、うん…」

澪ちゃんはギターを構えて、高らかに叫んだ

澪「ふぅ・・・ギターパワー・メイクアーーーップ!」

…しかし何も起こらなかった

175:こんとん!
09/11/09 00:36:03 y60fUrwI
(>>174の続き)
澪「あれ?…も、もう1回
ギターパワー・メイクアーーーップ!」

結果は同じだった
その後、色々な方法で試してみた

唯「英語の発音をnativeっぽくしてみたら?」
澪「グィラーパゥワ,メイキャーーープンヌッ!」

紬「四つん這いにになって、背中にギターを置いてやってみたらどうかしら?」
澪「うぅ…、ギターパワー・メイクアーップ(は、恥かしい…)」

律「ドジョウすくいみたいに、鼻に棒をさして(下の歯で支える)やってみて!」
澪「イラーハワー・ヘイフアーーーッフ!」

結局澪ちゃんは変身できなかった

176:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/10 02:19:20 vx7yqeui
じわじわきたwww

177:こんとん!
09/11/10 03:20:37 QsxjZlZa
(>>175の続き)
澪「私、ジミ・ヘンよりジェフ・ベックのほうが好きだからかな…」
律「ジェフ・ベック…(挑戦的なギタリスト、か)」

その時、音楽室の扉が開き4人の人物が入ってきた

???「我らは桜高四天王!」

178:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/10 03:27:02 QsxjZlZa
(>>177の続き)
バルバリシア「私は風のバルバリシア、ほっほっほほほ♪」

属性:風
出典:FF4
特徴:ゴルベーザ四天王の1人・コスチュームがエロい
――――
影慶「私の名は影慶」

属性:毒
出典:魁!!男塾
特徴:三号生死天王のリーダー・毒手拳を使う・眉毛が薄い(ない)
――――
葛西「フンッ、…葛西だ」

属性:池袋
出典:ろくでなしBLUES
特徴:東京四天王の最後の1人・ケンカが強い・二重の幅が広い
――――
憂「平沢憂です、こんにちは♪」

属性:妹
出典:けいおん!
特徴:主人公の妹・かわいい

179:こんとん!
09/11/10 03:34:56 QsxjZlZa
遂に敵の四天王が現われてしまった
しかもその内の1人は私の妹だ

唯「憂、なんでそんな人達と一緒にいるの!?」
憂「スーパーで声をかけられて…“仲間になって下さい”って」
唯「そ、そ、そんな!」
憂「お姉ちゃんゴメンね~」

憂は昔から優しく、頼まれると断れない性格だった

律「いったい私達に何の用だ!」
影慶「言葉は無粋!先ずは勝負!!」

そして勝負してケチョンケチョンに負かされた

唯「う~、負けた…」
影慶「言っておくが、私達が得意なのは“早食い”だけでは無い!…ゲップ」

180:こんとん!
09/11/10 03:51:04 QsxjZlZa
(>>179の続き)
バルバリシア「ミニ四駆やベイブレードも得意なのよ、ほっほっほほほ♪」

四天王の強さは圧倒的で、一方私達はまだ私と澪ちゃんがパワーアップできていなかった

影慶「今日の所はここまでだ、失礼する…ゲップ」
憂「お姉ちゃん、バイバ~イ」

その時TVからニュースが聞こえてきた

アナウンサー「小室哲哉メンバーに実刑5年、執行猶予3年の判決が出ました」

画面に映る小室メンバーを見た時、私は運命の波動を感じた

唯「小室のシンセ(キーボード)か・・・やだな~」

181:GET WILD 89
09/11/10 08:17:57 QsxjZlZa
>>180間違えました
実刑5年 ×
懲役5年 ○

禁固刑ではないです

182:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/10 15:50:45 vx7yqeui
なんで憂が…ww

183:こんとん!
09/11/10 23:34:08 QsxjZlZa
(>>180の続き)
数日後
私達は東京都国分寺市にある早稲田実業高校に来ていた
ここは小室メンバーの母校だ

蟹沢「教頭の蟹沢です。今日はよく来てくれました」

この人物は両目の間のdistanceがa little farで、見た目も蟹に似ていた

蟹沢「さあ、こちらにどうぞ」

事前に連絡をしていたので丁重に対応された

案内されたのは“小室哲哉記念ホール”だ
この建物は小室メンバーの多額な寄付によって建設された
しかし例の事件後は小室哲哉の名は外されて、単に“記念ホール”と呼ばれるようにナター(実話)

蟹沢さんは1台のキーボードを持ってきた

蟹沢「これだカニ~」

184:こんとん!
09/11/10 23:41:57 QsxjZlZa
(>>183の続き)
紬「これはヤマハ・EOSですね」
澪「しかも限定版のB2000W(1998年発売)だ」
律「たしか、ヤマハのシーケンサーQY700が内蔵されてんだよな!」
唯「この波動は…(ドクン,ドクン…)、間違いないよ!」

私達はとうとう4つ目の伝説の楽器、“TKのシンセ”を手に入れた
あたしゃ早速変身してみたね

唯「TKパワー・ゲット ワーーーィルド89!」

ゲゲッゲ ゲッゲッ,ワーイワーイ,ゲゲッ…(←GET WILD 89のイントロ)
BGMとともに私の体はパールピンクの光に包まれた

唯「愛と勇気の美少女キーボードィスト、セーラーニート!!」

185:こんとん!
09/11/10 23:52:56 QsxjZlZa
(>>184の続き)
遂に私も伝説の音楽戦士になった

蟹沢「カーカッ,カニッ,カニッ,エビッ!」

だが突然、蟹沢さんが笑いだした

澪「どうしたんですか?」
蟹沢「変身おめでとう、だがお前達はここで死んでもらうカニ~」
紬「あ、あなたは何者ですか!?」
蟹沢「私は四天王の葛西さんの部下、“地獄の蟹沢”だカニ~」

なんと教頭は敵の一味であった
こうなったら闘うしかない

律「ベースパワー・メイクアーーーップ!
変身、セーラーイエロー!!」
紬「ドラムパワー・メイクアーーーップ!
変身、セーラーマユゲ!!」

私達3人は一斉に飛掛かったが、簡単に返されてしまった

186:こんとん!
09/11/10 23:59:51 QsxjZlZa
(>>185の続き)
蟹沢「全然たいした事ないエビ~」
ニート「凄い力だね~」
マユゲ「もう一度行きましょう♪」
イエロー「おっしゃー!」

しかし結果は同じだった
何回も何回も繰り返している内に私達3人はボロボロになった

私達の側に澪ちゃんが近付いてきた

澪「みんなゴメン、私だけ何もできなくて…」
マユゲ「…澪ちゃん、一緒に闘って」
澪「そ、そんな…、私じゃ何も出来ないよ」
マユゲ「多分、敵もそう考えてるはずよ」
ニート「…そうか、油断している所を殺るんだね」
マユゲ「それに敵は語尾がたまに“~エビ”になるわ」

187:こんとん!
09/11/11 00:12:21 XfQ1gew/
(>>186の続き)
イエロー「それが何なんだよ?」
マユゲ「その時だけ一瞬パワーが下がるの」澪「そうか!・・・分った、やってみるよ」

そして私達は敵に突進して、羽交う絞めにした

蟹沢「そんな事、無駄だエビ~」
イエロー「今がチャンスだー!!」

澪ちゃんが敵の前に躍り出た

澪「死ね、このクソ野郎がぁーーーッ!」

そして渾身の一撃が敵の顔面にヒットした
敵は倒れ、口からは泡を吹き、体はヤバい感じに痙攣している

ニート「勝った…」

188:こんとん!
09/11/11 00:28:42 XfQ1gew/
(>>187の続き)
こうして私達4人は力を合わせて敵に勝つ事ができた
しかしその敵は四天王の部下の1人に過ぎなかった…

果たしてこの先、四天王には勝てるのか?
そして澪は変身できるように成るのか?
このスレに住人は何人いるのか(予想3人)、このssに需要はあるのか?

多くの謎を残したまま・・・『第1部-完』

189:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/11 00:40:14 dMR94h/O

続きは気になる

190:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/11 21:24:49 nrssqqZR
唯「こんこん!」

憂「お姉ちゃん、風邪?」

唯「嫌だな憂、きつねだよ」

憂「その発想はなかったよ…」

191:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/12 01:03:02 jAVKkPIM
なかったわ

192:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/13 00:43:42 ZIUi81fX
だ、だれか…ssを…

193:へんたい!
09/11/13 13:53:48 Kpv+VLB7
唯「ムギちゃんはよく見るとHな体してるよねぇ…」

放課後、二人きりの教室で突如そんなことを言い出した唯ちゃんは、目にも止まらぬ速さで私を押し倒した。

紬「な、なにをするの唯ちゃん!?」
唯「ふふ…澪ちゃんには負けるけど、ムギちゃんもおっぱい大きいよねぇ」
紬「やっ…やめ…そ、そんなとこ触ったら…」
唯「こんなに大きいんだから、少しくらい大丈夫だよ♪」

唯ちゃんは私の制服のタイをほどくと、ワイシャツのボタンを上から外していく。
抵抗する間もなく、私の下着があらわになってしまった。

紬「ゆ…唯ちゃ…」
唯「へぇー…ムギちゃん、意外とかわいいブラしてるんだねぇ」
紬「やめて、恥ずかしい…」
唯「だめだよムギちゃん、もう逃げられないよ?」
紬「だ…だめぇっ…」

唯ちゃんは私のブラジャーのホックを外すと、むき出しになった私の

(省略されました…続きは脳内でどうぞ)

194:へんたい!
09/11/13 23:59:00 ZIUi81fX
(勝手に>>193の続き)
私の背中に描かれた『風神』の刺青に、息をのんだ

唯「こ、これは見事な『風神』ぞな…」
紬「…あまり、見ないでおくれや」
唯「あんた、いったい何者なんだい?」
紬「アタイは一生、この風神を背負って生きていかなきゃならんのさ・・・」

そして紬は自身の出生の秘密を、静かに語り出した

(だれかパス)

195:へんたい!
09/11/14 00:42:48 NergfWYf
(勝手に>>194の続き)

琴吹家に生まれた者は、古くから背中に刺青を刻む風習がある。
男であれば雷神、女であれば風神の刺青を、5歳の誕生日の午前零時から、三日三晩をかけてゆっくりと刻んでいく。
それを乗り越え、想像を絶する痛みに耐えた時、初めて琴吹家の一族として認められるのだ。

紬「今まで生きてきて、あの痛みを忘れたことは一時もなかった…」

唯「で…でも!合宿の時はこんな刺青…」

紬「あの時は背中に特製のオイルを塗ってごまかしたのさ。風呂場でも一切背中は見せなかったしね」

唯「そんな…」

紬「唯、あんたは知っちゃいけないことを知っちまった。けど今ならまだ引き返せる。忘れるんだ」

しかし唯は、首を横に振った。

唯「…嫌だね」

(誰かパス)

196:クロス厨 ◆JrLlm4HH5A
09/11/14 17:20:41 BjOWC02E
ネリー「卵焼き食べてみろ、粉々にしてやるよ」
MCS「ヤッテミロ、オマエノロッコツをゼンオリシテヤルカラナ」
澪「ただいまー、あれ? なんでネリー倒れてるんだ?」
MCS「サー、イモタレデモオコシタンジャナイデスカ?」
ネリー「わーん、痛いよー痛いよー」
ロリ宗「誰だネリーたんを泣かせたのは!!」
シラリー「うるせえ、ロリコン」
ロリ宗「ロリコンじゃねえ、子供好きだ!!」
シラリー「同じじゃねえか!!」
澪「相変わらずカオスだな、ここは」

↑こういうのもけいおんSSか?

197:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/14 23:42:21 kELtcX7/
普通は無しだろうけど過疎ってるし
クロスって注意書きだけで、投下してもいいんじゃない



198:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/15 00:08:41 ZNYzZxl3
一時投下的に投下するのはあり?

199:カオスおっけー、むしろカモン
09/11/15 05:28:27 hb8xIV6r
>>198
あり!
ルールが無い、それがこのスレのルール

200:おちなし!
09/11/15 13:48:03 F+DIYSGc
唯「200と聞いて思い浮かぶのは?」

律「イチローの安打数かな」

澪「そういえばイチローの本名知ってるかムギ?」

紬「お…小沢一郎?」

澪「それは民主党…」

梓「ある意味セイカイ、ですね」

唯「お、あずにゃん上手いねー」
一同「どっ」

澪「で、なんの話してたんだっけ?」

律「さぁ…」

梓「い…いち…イチゴ?」

紬「そうだわ、いちご牛乳持ってきたから飲みましょう♪」

唯「わーい♪」


終わり

201:おちなし!その2
09/11/15 16:46:25 F+DIYSGc
澪「そういえば、イチローは9年連続で200安打を続けてるらしい」

唯「へぇー、すごいね!」

律「ちなみにこないだ引退した阪神の秀太は15年の合計が200安打なんだぜ」

紬「まぁ…イチローさんにとって簡単な201安打は、秀太さんにとって永遠に手の届かない数字なのね」

梓「引退だなんて言わずに、一年間を置いて復帰すればいいんですよ。そうすればイチローの高みに近づけます。一浪だけに」

唯「あずにゃんホントに上手いねー」

一同「どっ」

澪「で、なんの話してたんだっけ?」

律「さぁ…」

梓「しゅ、しゅ…シュークリーム?」

紬「そうだわ、シュークリーム持ってきたから食べましょう♪」

唯「わーい♪」


終わり

202:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/15 23:15:41 T0+/4CIL

なんか中華スレの匂いがします。

203:へんたい!
09/11/16 09:19:46 WiQUEeJS
(>>195の続き)

唯「あちきは何処までも、あんたについて行くぞな」
紬「小娘がいきがるんじゃないよ!」
唯「・・・これを見て、おくんなまし」

そう言うと唯はシャツを脱いだ。そしてその左肩には
『窪塚洋介-L.O.V.E』
と彫られていた

唯「あちきはもう、修羅の道に墜ちた身なのさ…」
紬「なんでよりによって窪塚なんだい?」
唯「あちきは…、あの頃のあちきは…
本当に窪塚がラヴだった・・・」

204:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/16 20:18:10 Wn0FLsZj
秋山澪
けいおん陣営『二人の歌姫(ツイン・エンジェ)』の「黒」を冠する少女。
固有技である『漆黒天使』を解放すると、背に黒い翼が生えるが天使というよりは悪魔を彷彿とさせる姿で、能力は「超速度」で解放状態だと触れることすらできなくなる。
また、自身が本当に危機的状況になると暴走状態入るが、この時の澪を止めようとした律と紬を一蹴してしまった。

平沢唯
けいおん陣営『二人の歌姫(ツイン・エンジェ)』の「白」を冠する少女。
固有技である『聖少女(ウンタン)』を解放すると背に六枚の白い羽が生える(澪は二枚の黒い翼)
能力は『白炎』で澪が接近戦を得意とするなら唯は遠距離戦を得意とする。
そして、唯が『願いと優しさ』を冠し、澪が『狂気と怒り』を冠しているようだ

↑これでSSを書くお

205:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/16 22:29:29 wSSxGYgN
元ネタあったりする?

206:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/17 00:38:53 y8RrLUb9
>>205
鰤あたりと言いたいところだがわからん


207:鰤でなく
09/11/17 02:30:37 FqXwfEn8
鰯じゃないか?

208:↓クロスオーバー注意報 ◆/Rq/MsrWjA
09/11/17 13:07:06 y8RrLUb9
?「この人達を殺ってほしいんです」
白いテーブルの上に置かれたのは4枚の写真。
右から、自称魔法少女、黒髪ロング、赤髪の男、角砂糖。
その並べられた4枚の写真を眺めた黒光りする鎌を持った男が答える
男「おいおい、こいつらほとんどがガキと小娘じゃねえか。本当にこいつらでいいんだな?」
?「ええ、4人まとめて確実に刈ってください。期待してますよ、風死」
鎌を持った男『風死』はすこし間をあけて、ため息を付いて答えた
風死「・・・・・ま、俺の鎌は命を刈り取るからな。わかった少し待ってろ」
そう言うと、風死はその場から去って行った。

ついさっき、こんな危険な会話をされていたとは気付かない、ネリー、澪、アトム(某ロボットではない方)、MCSの4人は・・・・・・・・・・レストランにいた。

209:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/17 21:01:54 nGLjm5LU
じゃあ俺ジョジョクロス書く!

210:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/17 23:19:16 FqXwfEn8
じゃあ俺、蛆臭異物語かく!

211:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/18 01:11:46 jt6L/7cU
マイナーなギャルゲーSS祭り!変更事項!

1. SS祭り規定
自分の個人サイトに未発表の初恋ばれんたいん スペシャル、エーベルージュ、センチメンタルグラフティ2、canvas 百合奈・瑠璃子シナリオ
のSSを掲載して下さい。(それぞれの作品 一話完結型の短編 10本)

EX)
初恋ばれんたいん スペシャル 一話完結型の短編 10本
エーベルージュ 一話完結型の短編 10本
センチメンタルグラフティ2 一話完結型の短編 10本
canvas 百合奈・瑠璃子 一話完結型の短編 10本

BL、GL、ダーク、18禁、バトル、クロスオーバー、オリキャラ禁止
一話完結型の短編 1本 プレーンテキストで15KB以下禁止
大文字、太字、台本形式禁止

2. 日程
SS祭り期間 2009/11/07~2011/11/07
SS祭り結果・賞金発表 2011/12/07

3. 賞金
私が個人的に最高と思う最優秀TOP3SSサイト管理人に賞金を授与します。

1位 10万円
2位 5万円
3位 3万円

212:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/18 12:27:49 B3wSrbq/
>>211、ドイツ語苦手だから日本語で書いてくれないかな?

213:↓クロスオーバー注意報 ◆/Rq/MsrWjA
09/11/18 14:02:05 xj/5YPIp
>>208の続き
コスプレ、黒髪、アトム、角砂糖がいるのは普通のファミレスであり、会計で禁煙席を選び座っている。
ウェイトレス「ご注文はお決まりでしょうか」
まず、最初に注文したのは角砂糖である。この角砂糖どうやらベジタリアンなようで「ヤサイサラダヒトツ」とカタコトの日本語で答え、すぐにウェイトレスが復唱する。
澪「じゃ~私はこのディナーメニューを・・・」
と言いかけて連れの小さい人形・・・通称「上海」が「私もそれがいい~♪」と言いたげな目を澪とメニューとを行き来させているので
澪「・・・二つ」
と付け足し、すぐさまウェイトレスが復唱した。
次にネリーが「私は・・・」と言いかけているのを(ネリーの事だから、お子様ランチを頼んだらどうするか)などと馬鹿なことを考えていたアトムの前で
ネリー「このサーロインステーキをください」
と答えたネリーが頼んだステーキをみてアトムがちょっぴり冷や汗をかいた。
実はアトムのおごりである、全部。
アトム「ちょ・・おま、これ結構高い」
ネリー「あれ? 何でも頼んで良いんじゃなかったっけ?」
本当に素直な反応を示すネリーにアトムもややどうにでもなれ的な口調で答えた。
アトム「俺もそのステーキでいいよ」
すぐにウェイトレスが復唱した。

214:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/19 10:15:26 YQVyPUAe
憂「お姉ちゃ~ん、あれ?返事がない」
唯「・・・」
憂「こ、これは!」

数年後
人類はガンダムの開発に成功した

215:↓クロスオーバー注意報 ◆/Rq/MsrWjA
09/11/19 14:31:58 0BezvpoA
>>213の続き
ワイワイガヤガヤやっている4人からすこし離れた席にはある三人組がいた。
リーダーらしき巫女服の少女に、半透明の少女、そして初老の男性だった。
巫女服の少女と半透明の少女は同じ焼き魚定食を食べているが、初老の男性はアサリやエビが入ったシーフード風のパスタを食べている。
巫女服の少女が丁寧に焼き魚の身と骨を剥がしているのに対し、半透明の少女は箸を使うのが不慣れなのかポロポロとこぼしているので見かねた巫女服の少女が
巫女服「箸を使うのが不慣れなら、フォークを使いなさい」
と促すが
半透明「いえ、和食は箸で食べるものです」
と半透明の少女は断るが、ポロポロポロポロこぼす半透明の少女を見てる巫女服の少女の顔がどんどん黒くなっていく(心情的な意味で)。
巫女服「・・・・・フォークを使いなさい」
となにやらどす黒いオーラを感じた半透明の少女は
半透明「・・・はい、すみません」
と言うしかなかった。

この三人組、巫女服の少女の名は「神代小蒔」、半透明の少女の名は「ポルターガイスト(通称:ポルタ)、初老の男性は(オズワルド)という。

216:がんだむ!
09/11/20 09:46:15 CK5ZL5Ht
(>>214の続き)
憂「これがカンダム!梓ちゃんが夢中になるわけだ」

操作してみた
ギュイーン ガシ-ン,ガシ-ン
そこに翼くんが現われた

翼「ボール友達、だったら蹴るな!」
憂「翼くん…」

ああ翼くん…、忘れもしないあれは2年前…あれ?3年前だっけ??
忘れた!!

217:唯戯王デュエルモンスターズ
09/11/21 01:25:06 iloeZ6zK
律「おら唯ー!おめぇなにこそこそパズルなんかやってんだ?」

澪「暗いなぁ~」

唯「あはは…そうかな」

私の名前は平沢唯。
ある日の昼休み、パズルを組み立てていると、今日も田井中さんと秋山さんに絡まれた。いやだなぁ…

和「ちょっとあんたたち!唯をいじめないで!」

律「ちっ…お前平沢のこと好きなんじゃねぇのー?」

和「そ、そんなわけないでしょ!!」

澪「照れちゃってまぁ、怪しいな~」

和「まったく…大丈夫?唯」

唯「うん…ごめんね和ちゃん」

和「もっとしゃきっとしなきゃダメよ?」

唯「うん…」

はぁ、私がもっと積極的だったらいじめられずに皆と友達になれたのにな…

218:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/23 02:35:20 HiSY91yw
私は琴吹紬、ふんどし女子高生だ
このフィット感がたまらない

紬「か・い・か・ん」

219:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/23 22:11:07 HiSY91yw
マイケル・ジャクソンはまだ生きている!


220:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/24 23:40:14 wzFNp2lX
>>188
二部マダー?

221:こんとん!
09/11/25 01:07:43 rIGzxOJa
『第2部-悪霊の神々』

司会「レディー、…ゴー!」

ズビビー,ズビビビビー,ズビズバ-ッ!

紬「完食しました!」
律「くそー、負けた~」
唯「ムギちゃん凄い、私なんかまだ半分だよ」

今日は軽音楽部恒例の月1スパゲティ早食い大会だ

紬「うふふ、私勝っちゃいました~♪・・・ゲップ!」
唯「ムギちゃん鼻からパスタ出てるよ~」

はしゃぐ私達を尻目に、澪ちゃんは殆どパスタに手を付けてなかった

澪ちゃんは最近なんだか元気がない

唯「澪ちゃん…、どしたの?」

222:こんとん!2
09/11/25 01:22:36 rIGzxOJa
澪「…ん?あぁ、何でもないよ」

澪ちゃんが元気のない理由は分かっている
私達の中で、澪ちゃんだけがまだ“伝説の音楽戦士”に変身できていないからだ
真面目な性格の澪ちゃんだからこそ、その事を気に病んでいるのだろう

ムギ「澪ちゃんも絶対に変身できるようになるよ!」
唯「だからパスタ食べようよ~」
澪「あの~、私トマトアレルギーなんだけど…」

今日のパスタはトマトを大量に使った、スパゲティ・シシリアンであった

律「・・・さよですか」

223:こんとん!3
09/11/25 01:45:36 rIGzxOJa
私は食後の一服のために体育館の裏に来ていた
そこには先客の和ちゃんがいた

唯「あ、和ちゃ~ん」
和「あら唯、久し振りね。ん、浮かない顔してるけど何かあったの?水虫?」
唯「実は澪ちゃんがね…」

ヒュッーーー,パーンッ!!
私は澪ちゃんの事を話した
ヒュッーーー,パーンッ!!
和ちゃんは黙って私の話しを聞いていた
ヒュッーーー,パーンッ!!
因みに先程から聞こえる破裂音はロケット花火の音だ

私達高校生は未成年なので喫煙は禁じられている
なので煙草の代わりに専ら、ロケット花火を嗜んでいるのだよカガミン

224:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/25 03:45:20 dGlzDsZh
絶好調だなww

225:こんとん!4
09/11/25 11:25:44 rIGzxOJa
そこにりっちゃんが血相を変えて走ってきた

律「大変だぞ唯!」
唯「どうしたの~りっちゃん?」
律「仕分人が、事業仕分人が来た!!」

話題の事業仕分け作業の魔の手が、遂に軽音楽部にものびて来たのだ

唯「分った、すぐに音楽室に行こう」
和「待って唯、私も行く!
私も力を貸すわ!!」
唯「わ、和ちゃ~ん」

この時ほど和ちゃんの事を頼もしく思った事はない
ありがとう和ちゃん…

音楽室には蓮舫(元クラリオンガールでタレントの)参議院議員がいた

和「それでは軽音楽部部費仕分け作業を行います
代表は部活内容を7分以内で説明して下さい」

蓮舫議員のとなりには和ちゃんが座っている
和ちゃんはあっさり敵側に回った

226:こんとん!5
09/11/25 11:30:47 rIGzxOJa
律「え~っと、みんなでお茶したりケーキ食べたり…」
蓮舫「音楽活動はしているのですか?」
律「余り…でもする時もあります。スゲェ暇で他にする事がない時とか~
あと、一応は学祭の時とかには…」
和「質問には簡潔に答えて下さい
今は言い訳をする場ではないので!」
律「…殆どしてません」

そして部費削減に話しが及んだ

和「予算表の“雑費2万円”とありますが、具体的にはどのような用途で使用されるのですか?」
律「ウッ,ウグゥ~…」
和「・・・(か、かわいい)」
蓮舫「ちゃんと答えて下さい!」
律「ウッ,ウッ,ウグゥ~…」
和「・・・(ちょ、超かわいいハアハア…)」

答えられる訳がない
使途不明金、いわゆる埋蔵金だからだ

和&蓮舫「結論!!」

227:こんとん!6
09/11/25 11:32:34 rIGzxOJa
ホワイトボードに『21万円に削減』と書かれた
そして和&蓮舫は音楽室から出ていった

律「増えてるな…」
紬「増えてますね」
唯「増えてるね~」

和&蓮舫はインテリっぽいが、数字には壊滅的に弱かった
引き算なのに元の数より大きくなってしまったのだ…

澪「ジェフ・ベック…(挑戦的なギタリストか)」

228:こんとん7
09/11/26 02:04:38 iGYVHNeR
とある駄菓子屋にて

澪「マスターもう一杯」
マスター「お客さん、飲み過ぎですよ」
澪「うるさいわねこのビチグソがぁーーーッ!
もう一杯よこせや、2chに悪口書くぞ!」
マスター「…かしこまりました」

目の前に出されたファンタを一気に呷った
私(澪)は未成年なのでお酒を飲み事はできない
だから、代わりにファンタを飲んでいるのだ

澪「ねぇマスター~」
マスター「…何でしょう」
澪「私の事好き?」
マスター「・・・」
澪「私をペロペロしたい?」
マスター「・・・」
澪「他スレ(律や梓)の変態紳士みたいに、私をペロペロちゅっちゅしたい?」

私はエロい気分になっていた
マスターは私と目を合わせない

229:こんとん8
09/11/26 02:21:14 iGYVHNeR
澪「私を好きにしていいのよマスター」
マスター「…飲み過ぎですよ」
澪「私は何もできない役立たずなの、だから私なんか…」
マスター「・・・」

私はいつの間にか泣いていた
1人だけ変身できない私の事を、みんなはどう思っているのか
考えるだけで不安になる

澪「同人誌の“万引きJK”みたいに、私をめちゃくちゃにしてよ!」
マスター「…あれに、貴方のエロシーンは無いですよ」

その時、店の扉が開き律が入ってきた

律「澪、何やってんだよ!」
澪「あら、セーラーイエローこと律様じゃありませんか~」
律「酔ってるのか?」
澪「そうですよ~、酔ってますよ~~~♪」

230:こんとん9
09/11/26 02:32:32 iGYVHNeR
律「もう、みんな心配してるんだ
帰るぞ!」

…気が付いたら私は何故か律の部屋にいた
側で律が寝ていた

律「澪…zzz、ガンバレ~…zzz」
澪「律・・・、ありがとう」

私は律を起さないように、静かに部屋を後にした

翌日
音楽室に来ると、唯がすごい勢いで近付いてきた

唯「澪ちゃん~、遂にわかったよ!」

231:こんとん!10
09/11/26 11:36:37 iGYVHNeR
唯「澪ちゃ~ん、遂にわかったよ!」
澪「えっ、本当!?」
唯「うん、キン肉マンソルジャーの正体が!」
澪「はぁ~?」
唯「キン肉マンの実の兄の、キン肉アタルだったんだよ!!!!」

てっきり私の変身に関する事かと思った
しかし唯に悪気はなく、その目はキラキラと輝いていた

唯の説明によると、苦戦するキン肉マンチームの代わりに、フェニックスチームを倒そうと現われたそうだ

因みにアタル、プロシュート(ジョジョ)、阿部さん(くそみそ)の3人は3大アニキと呼ばれている

と、そこに律が走り込んできた

律「つ、遂にわかったぞ!」

232:こんとん!11
09/11/26 11:42:50 iGYVHNeR
律「つ、遂にわかったぞ!」
澪「えっ、本当!?」
律「うん!るろうに剣心の奥義の秘密が!!」
澪「はぁ~?」
律「秘密は左足だったんだよ!!!!」

てっきり私の変身に関する事かと思った
しかし律に悪気はなく、その目はキラキラと輝いていた

律の説明によると、飛天御剣流奥義-天翔龍閃(ヒテンミツルギリュウオウギ-アマカケルリュウノヒラメキ)の秘密は、本来は後ろに構える左足を前に出して素早く踏み込むそうだ

因みに飛天御剣流奥義天翔龍閃、天空覇邪魑魅魍魎(テンクウハジャチミモウリョウ:聖闘士星矢)、ノートラップ・ランニングボレー・隼シュート(キャプテン翼)の三つは3大長い名前の技と呼ばれている

そこへ突然、ムギが現われた

紬「つ、遂にわかりました!」

233:こんとん!12
09/11/26 11:44:32 iGYVHNeR
紬「つ、遂にわかりました!」
澪「えっ、本当!?」
紬「はい、サスケ(by NARUTO)が抜け忍になった訳が!」
澪「はぁ~?」
紬「実兄イタチへの復讐のためなんです!!!!」

てっきり私の変身に関する事かと思った
しかし紬に悪気はなく、その目はキラキラと輝いていた

紬の説明によると、サスケは家族を皆殺しにした兄に復讐する事を目的としていた
しかし同時に、急成長するナルトに対する劣等感も次第に大きくなっていった
そして遂には仲間の元を去ってしまうのだった…

因みにサスケ、カイン(FF4)、グリフィス(ベルセルク)の3人は3大裏切り者と呼ばれている

と、今度は和が音楽室に飛び込んできた

和「つ、遂にわかったわ!」
澪「もう、今度は何よ!」
和「あなたの変身方法がわかったのよ!!」

234:しーえむ!
09/11/27 01:03:15 UWgoMRvY
唯「今日は私の誕生日だよ~♪」

澪「唯、お前ジミ・ヘンドリックスと同じ誕生日なんだな!」

唯「へ、へぇー…(誰?)」

律「なに、てことは松下孝之助の誕生日と同じってことだな!」

唯「へ、へぇー…(誰?)」

梓「小室哲哉とも同じです!」

唯「へ、へぇー…(あまりうれしくない)」

紬「ということは村田兆治とも一緒ね!」

唯「へ、へぇー…あ、マサカリの人だね!知ってるよ!」

澪「なんで!?」

紬「さぁ、じゃあ皆で野球モノマネをしましょう!私は城島!」

律「じゃあ私中日和田!」

梓「私はロッテ成瀬!」

唯「私、村田兆治やるー♪」

澪「じゃ、じゃあ私は…あ、秋山幸二を!」

唯「そんな野球モノマネがたまに見られる中居正広のブラックバラエティは、毎週日曜22時30分から!」

235:こんとん!13
09/11/27 02:57:02 60whiSu6
(>>234の続き?)

紬「マンボウのものまねでした~♪」
律「ギャハハハ!、何回見てもおもれえなー!!」
唯「今度は山一証券の社長のものまねやってよ!澪ちゃん~」
澪「な、なんで私が…」
律「やってよ、澪ちゅわ~ん♪」
澪「しょうがないな…、“社員は悪くありません、私が悪いんです!”」
和「違う違う、こうよ!
“ウッ,ウッ,社員はわ、わ、悪くあでぃばせん(涙)、私がぁーーーッ”」
唯「和ちゃ~ん、やり過だよ」

私達はいつの間にかものまね大会になっていた

紬「ところで和ちゃん、何しにここに来たんですか?」
和「えーっと、何だっけ?」

236:こんとん!14
09/11/27 03:09:22 60whiSu6
律「小室哲哉のものまねだろ!?」
和「そうね、でも小室哲哉って歌を唄ってたかしら?」

この和ちゃんの一言でみんな凍り付いた
小室の歌はタブーとされている

澪「和…、TKがあれだけの曲を作れるのに、なんで自分で唄わないか分かる?」
和「それは・・・、そうか!」

TKはボーカルがお上手ではなかったのだ

和「ごめんなさい…」

237:こんとん!15
09/11/27 03:25:19 60whiSu6
唯「でもTKの歌って、実際聴いた事ないよね~」

こうして私達は改めてTKの歌を聴いてみる事にした
先ずはこの2曲

RUNNING TO HORIZON
CHRISTMAS CHORUS

律「あれ、以外と普通じゃない?」
紬「しかも“CHRISTMAS CHORUS”は良い曲だと思います」
澪「私もこの曲、好きかも」

臭いはずのウン○が、余り臭くなかったような肩透かしだ

和「他の曲も聴いてみましょう」

238:こんとん!16
09/11/27 03:38:44 60whiSu6
次にこの2曲を聴いた

マドモアゼル・モーツァルト
永遠と名付けてデイ・ドリーム

律「タイトルがDQNだな…」
澪「段々とメッキが剥れてきた感じだな」
唯「でもボーカルは普通だね、下手ではないよ」

これは決定打にはならない。きっと何か他にあるはずだ、何かが…

和「…思い出した!
TKは一時期、他のアーティストとユニットを組んでたはずよ」
唯「誰と~?」
和「思い出せない…、誰だったかしら」

みんな黙り込んだ
空気が重い
そんな中、1人の人物が口を開いた

紬「・・・YOSHIKIよ」

239:こんとん!17
09/11/27 04:56:31 60whiSu6
ムギちゃんは思い詰めた表情をしていた
そして鞄から一本のビデオテープを取り出した

紬「先ずはこれを見て下さい」

240:はいとく!
09/11/27 04:58:52 60whiSu6
背徳の瞳~Eyes of Venus~
作詞作曲:V2

URLリンク(m.youtube.com)

241:こんとん!18
09/11/27 05:13:07 60whiSu6
テープを見終わった
みんな一様に言葉を失っている

澪「・・・」
和「・・・」

もうこの空気に耐えられない
私は思い切って言葉を発した

唯「なんでYOSHIKIが唄わなかったんだろ?」
紬「当時(1992年)、誰もがそう思った
…きっと」
律「ムギは、なんでこのテープ持ってたんだ?」
紬「私は…、私は本当に…TKが好きだった・・・」

そう言うと、ムギちゃんはその場に膝から崩れ落ちた
そして必至に嗚咽をこらえている

紬「私はTKのようになりたかった!!」

242:こんとん!19
09/11/27 05:24:33 60whiSu6
唯「ムギちゃん~」
澪「ムギ…」
律&和「・・・」

私はムギちゃんの肩にそっと手を添えた

誰にだって尊敬する人はいるだろう
しかし、その人物がいつまでも尊敬の対象でいるとは限らないのだ

他人に憧れ、時には失望して、そして人は成長していくのだ(成長痛と共に)

『第2部-完』

243:こんとん!20
09/11/27 05:31:07 60whiSu6
澪「ちょっと、勝手に終わらせないでよ!」
唯「そうだ、澪ちゃんのパワーアップ(変身)がまだだよね」
和「…すっかり忘れてたわ」

そもそも和ちゃんは、それに関連する何かを伝えにやって来たのだ

和「よく聞いてね、キイワードは“購買部のラゴス”よ」

244:名無しさん@お腹いっぱい。
09/11/28 09:39:27 nS78TRuB
age

245:たんじょうび!
09/11/29 00:26:57 6BvZIj8z
蓮舫は怒っていた。自分の誕生日に誰からも祝ってもらえなかったからだ

蓮舫「昨日は私の誕生日だったのに、どうして誰も祝ってくれないんですか!」
和「おそらくこれは、予算を削減された軽音部の腹いせでしょうね」
蓮舫「では、桜ヶ丘高校のより効果的な運営をするために、さらに予算を削減します!」
和「それでは、30万円ということで」
蓮舫「そうですね、学校全体としてもその額が妥当でしょう」


唯「てなわけで、予算は30万円になったよ!…増えたよね」
律「増えたな」
紬「増えたわね」
梓「増えましたね」

澪「ジミ・ヘンドリックス…(天才ギタリスト)か…」


※私はこんとん!作者ではありません

246:こんとん!21
09/11/29 12:56:55 A31PKqVD
(>>245の続き)

和「という事で予算は30万円に削減になったから」
一同「…(増えてる)」
和「どこの部活も一律に下がってるの、軽音楽部だけじゃないのよ」
澪「そう…」
和「でもトータルだと全然下がってないのよ、何故かしら?」

明らかに人選ミスだが、蓮舫議員や和ちゃんが相手だと言い辛い
プライドも高そうだ

律「それよりも何か用事があって来たんじゃないのか?」
和「そうだ忘れてた、購買部のラゴスよ」

247:こんとん!22
09/11/29 13:11:26 A31PKqVD
和ちゃんによると、購買部にはラゴスなる人物がおり、私達音楽戦士の秘密を何か知っているとの事だ

私達5人は早速購買部に行ってみた
午後なので人影はまばらだ

唯「ラゴスさん、いますか~?」
紬「そんな人、いないみたいですね」
律「ガセだったのかな…」

その時、私は壁に不自然な線があるのを発見した
手で押してみたら、扉のように開いた

唯「みんな、これを見て!」
和「…これは隠し部屋ね」

中に入るとそこには8bitのドット絵で描かれたようなオッサンがいた

ラゴス「あは みつかっちゃった。ぼくがうわさの ラゴスだよ。」


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