20/04/26 10:40:31 CAP_USER.net
筑波大学の石田健一郎教授と白鳥峻志助教らの研究グループが、これまでの常識を打ち破る新種の細菌を発見した。その大きさはわずか数マイクロメートルほどだが、人類誕生の謎を解く大きな手掛かりになるかもしれないという
研究チームは、パラオ共和国で採集した海水から、まるでアメーバのように体の形を変えて「動き回る」細菌を発見。さらに顕微鏡で詳細に観察したところ、自らの体を凹ませて他の細菌などを包んで取り込み「捕食」することを突き止めた。この特徴から、パラオの神話に出てくる大食いの巨人「ウアブ」にちなみ、細菌を「カンディダタス・ウアブ・アモルフム」(以下ウアブ)と名付けたという。
一言でいえばウアブは「アメーバみたいな細菌」なのだが、そもそも細菌とアメーバはどう違うのだろうか?そしてこの細菌が発見されたことが、なぜ人類誕生の謎解きに繋がるのか?
分からないことだらけなので、早速 石田教授に聞いてみた。
■はじめはアメーバの一種だと思っていました
―細菌とアメーバは、なにが違う?
すべての生物は細胞核をもたない原核生物と、細胞核を持つ真核生物に分けられます。細菌は原核生物、アメーバは真核生物です。
細菌の仲間としては大腸菌や乳酸菌がよく知られています。細胞も小型で(約1マイクロメートル=1/1000 mm)単純な細胞構造をしています。
真核生物はアメーバなどの微生物だけではなくヒトなどの動物や植物も含まれます。真核生物の細胞は原核生物の約1000倍の体積で、細胞構造もより複雑です。
真核生物とは、人間やアメーバ・キノコ・植物などを含むグループのことで、細胞の中にはDNAが入った細胞核・ミトコンドリア・ゴルジ体や、植物の場合は葉緑体など様々な器官がある。
一方のウアブなどの細菌は、進化の過程もまったくかけ離れたグループで、核がないためDNAは細胞の中にある。細菌の仲間は、異なる種のDNAを取り込んで置き換える「DNAの水平伝播」が起きるというが、ウアブのDNAを調べたところ真核生物に由来する遺伝子はほとんどなく、独自の進化で獲得したことを示唆しているという。
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