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2019年12月17日 15時03分
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核融合エネルギーのスタートアップGeneral Fusionが、Amazonの創業者であるジェフ・ベゾスCEOらによる資金提供を受けて、核融合発電所の建造計画をスタートさせたと発表しました。実証用の核融合発電所は、2025年に稼働を開始する予定だとのことです。
General Fusion Closes $65M of Series E Financing
URLリンク(www.globenewswire.com)
General Fusion gets a $65M boost for fusion power plant – GeekWire
URLリンク(www.geekwire.com)
Bezos-Backed Fusion Startup Raises $100 Million for Demo System - Bloomberg
URLリンク(www.bloomberg.com)
カナダを拠点とするGeneral Fusionは2019年12月16日に、「6500万ドル(約71億円)の資金調達に成功し、シリーズEの投資ラウンドを完了しました」と発表しました。General Fusionのクリストファー・モウリーCEOは発表の中で、「今回の資金調達の成功は、世界中の関係者が核融合発電の実現に向けた行動を開始していることの証左です。多くの投資家が、当社の成功に信頼を置いていることを、誇りに思います」と述べて、核融合実証プラントの建設プロジェクトが正式に始動したことを明らかにしました。
General Fusionが計画している核融合発電は、太陽などの恒星が輝いているのと同じ核融合反応によりエネルギーを生み出すというもの。核融合炉の方式としては、磁場閉じ込め方式や慣性閉じ込め方式などが提唱されていますが、General Fusionはこの2つを組み合わせた磁化標的核融合方式を採用しています。
以下のムービーを見ると、General Fusionの核融合炉の仕組みが一発で分かります。
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URLリンク(i.gzn.jp)
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General Fusionはこれまで、カナダの政府系ファンドから5000万カナダドル(約41億円)、ベゾス氏が保有する投資会社ベゾス・エクスペディションズから1億ドル(約110億円)を調達しており、世界各国から合計で2億ドル(220億円)以上の資金を集めています。実証プラント建造プロジェクトの完遂には、合計で3億ドル(約330億円)ほど必要になると見積もられており、General Fusionは引き続きベンチャー・キャピタルなどを通じて資金調達を進めていく考えだとのことです。
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モウリーCEOは「35カ国が参加する、250億ドル(約2兆7388億円)規模の国際熱核融合実験炉(ITER)よりも早く発電を開始することを目指しています」と述べて、核融合発電の早期実現に意欲をのぞかせました。
日本を含む35カ国が実施しているITERも、General Fusionの核融合実証プラントと同じ2025年の初稼働を目標としており、核融合分野では今後、熾烈な技術競争が繰り広げられることが予想されています。