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老化抑える血中たんぱく質発見 マウスで寿命延長確認
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2019年6月14日 01時00分(最終更新 6月14日 04時42分)
毎日新聞
血液中の「NAMPT(ナムピーティー)」というたんぱく質に老化を抑え、寿命を延ばす働きがあることがマウスの実験で分かったと、日米の共同研究チームが発表した。
米科学誌「セル・メタボリズム」(電子版)に14日、論文が掲載される。人間にもNAMPTがあり、責任著者の米ワシントン大(セントルイス)の今井真一郎教授(老化学)は「創薬につながる可能性は十分ある」と話す。
NAMPTは、老化に関わる細胞内物質の合成に関与することが知られているが、詳しい役割は不明だった。
発表によると、マウスは老齢にあたる生後18カ月で、血液中のNAMPT量が6カ月の時より雄で33%、雌で74%減少していた。量を測定後に生きた期間を調べると、量から余命を予測できるほどの強い関連性があった。
NAMPTを多く作るマウスを作製したところ、老齢になっても、
・回し車を回す身体活動能力が高い
・記憶・学習能力が高い
・インスリン分泌量が多い
・網膜の機能が高い
など、老化が抑えられた。
また、若いマウスの血中からNAMPTを取り出し、老齢マウスの腹部に週1回、3カ月間注射すると、寿命が15・8%延びたという。
老化に関わる物質としては、老化に伴い減少し、運動や認知機能などの低下、病気を引き起こす細胞内物質「NAD」が知られ、NAMPTはNADの合成に必要。
NAMPTは脂肪組織で作られ、膜に包まれた「小胞」の状態で血液中を移動し、脳など各臓器に運ばれる。小胞になっていないと、老化を抑える効果は示さなかったという。
チームは今後、NAMPTを含む小胞を作る方法を探り、人間への応用を目指す。【松本光樹】
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