19/03/21 13:33:44.18 CAP_USER.net
ハルキゲニアなどカンブリア紀の生き物はなぜ変わった形をしているのか?
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細長い胴体の腹側に細長い足がムカデのように並び、背中側にはトゲが並んでいるという不思議な形をした「ハルキゲニア」や、平べったい体の先端に5つの目があり、前方に口が突き出ている「オパビニア」など、およそ5億4100万年前から4億8500万年前まで続いたカンブリア紀の生き物には、変わった形をしたものが多数見受けられます。現代の生き物ではほとんど見られないような姿をしているのはなぜなのか、科学ニュースサイト・Live Scienceがその謎に迫っています。
Why Do Cambrian Creatures Look So Weird?
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ハーバード大学のザビエル・オルテガ=ヘルナンデス准教授によると、こうした姿は「当時の環境への適応の結果」だとのこと。
カンブリア紀以前、生き物といえば水中の微生物で、その後、こうした微生物を捕食する小さな生き物が現れました。しかし、この小生物は海底を移動するにとどまっていました。
およそ5億4100万年前、まだ虫のようだった小生物が単純な「筋肉」を獲得し、海底に穴を掘る能力を得ると同時に、海底に酸素が供給されるようになりました。これにより、新たな生息地、食料、捕食動物が生まれ、一気に新たな生物が増加。その中で生まれた節足生物の多くは、かみつくための歯のような器官が脚部についていました。彼らは生き残るために戦いを繰り広げ、その結果、さらに生物は多様で複雑な姿を取るようになり、不思議な見た目の生き物も誕生することになりました。それがハルキゲニアやオパビニア、アノマロカリスのような生き物だったというわけです。
ハルキゲニアは1911年に、カナディアン・ロッキーの化石地層「バージェス頁岩」の中から見つかりました。細長い体の片側にはトゲのようなものが、もう片側には触手のようなものがついているという、とてもありえないような姿は、古生物学者ですらもどう復元するのが正しいのか悩まされるものでした。
1977年、古生物学者のサイモン・コンウェイ・モーリスによって考えられたハルキゲニアの姿は、このように、丸い頭をしていて、海底をトゲのような足で歩き、背中の触手で食料を捕らえているというイメージでした。
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ところが1992年に「背面の触手」だと考えられていたものは実際には対がある「腹側の足」であることが発覚。トゲは背中を守るものであるという、以下のような姿であったと修正されました。
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2015年には、それまで「頭部」だと思われていたものが、泥につぶされたときに肛門から出た体の内容物であったことが発覚。細長く描かれているほうが頭部だったことが発覚しました。
ハルキゲニアほどではないものの、オパビニアも長らくどういう生き物なのかがわからず、当初は甲殻類とすら考えられていました。
様々な古生物のイラストを描いているNobu Tamuraさんが描いたオパビニアはこんな感じ。頭部にある5つの目とそこから伸びた口が特徴的です。1970年代に古生物学者のハリー・ウィッティントンがこの姿を復元したとき、学会は爆笑に包まれたとのこと。その反応をウィッティントンは「オパビニアの奇妙さに対する賛辞」だと受け止めていたそうです。
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なお、カンブリア紀の生き物の多くは次の地質年代であるオルドビス紀への移行ができず、絶滅しました。わずかに、海綿やクラゲ、イソギンチャクなどは、カンブリア紀の先祖の姿を残している部分があるそうです。
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