18/09/13 17:19:20.30 CAP_USER.net
人はなぜ、「科学らしいもの」に心ひかれてしまうのか……? 東京大学大学院で地球惑星科学を専攻、大学勤務を経て小説デビューし、「ニセ科学」の持つあやしい魅力と向き合うサスペンス『コンタミ 科学汚染』を上梓した作家・伊与原新氏。同氏が生み出した、ニセ科学に魅せられた科学者・Dr.ピガサスが今回語るのは、あなたもダマされているかもしれない、政治・イデオロギーと結託した科学者たちの「印象操作」。テレビや本で読んだ、その「科学知識」、本当ですか―?
■"小さなガリレオ"の受難
最近、こんな投稿がSNS上で話題になっていた。小学3年の理科のテストで「時間がたつとかげの向きがかわるのはなぜですか」という問題が出され、「地球が回るから」と答えたところ、バツをつけられたというのだ。
教師がテスト用紙に赤字で書き込んだ正解は、「太陽が動くから」。「学習したことを使って書きましょう」というコメントも添えられていた。この理不尽な仕打ちを受けた小さなガリレオの気持ちを思うと、私の心は痛む。
小・中学校における教員の労働環境が問題視されている昨今である。その教師も採点に十分な時間が割けず、つい機械的に処理してしまったのかもしれない。それでもやはり、この解答を不正解とするべきではないだろう。
三田一郎著『科学者はなぜ神を信じるのか』に興味深い逸話が紹介されている。17世紀、地動