【脳科学】脳は体を「支配」しているのではなく「調整」している[18/01/23]at SCIENCEPLUS
【脳科学】脳は体を「支配」しているのではなく「調整」している[18/01/23] - 暇つぶし2ch1:しじみ ★
18/01/24 19:55:41.89 CAP_USER.net
「脳は体を支配している」という考え方は長い間支配的でしたが、近年になって胃腸が「第2の脳」と呼ばれるなど、
人間の体は脳だけによって動かされているのではないことがわかってきています。
脳神経科学者のアントニオ・ダマシオ氏も「脳は体を支配するのではなく、調整している」という考えを持っている一人であり、
「脳の偉大さ」を誇張する風潮とは異なる考えを示しています。
The Evolution of Pleasure and Pain
URLリンク(nautil.us)
ダマシオ氏は「情動」の研究者として世界で名をはせている人物。
現代では、「脳は体においてコンピューターのように作用し、支配的な位置で体の他の部分に指令を送っている」という考え方、
すなわち「脳中心」の考え方を持っている人も少なくありません。
しかし、ダマシオ氏は「体が脳や心に影響を与えるのと同じように、脳は体に影響を与える」として、
脳と体が相互作用している分離不可能なものであること、
そして脳と体による有機体は「環境」と強く相互作用していることを主張しています。
そんなダマシオ氏の新刊「The Strange Order of Things: Life, Feeling, and the Making of Cultures」は
「感情」そして「生物的進化はどうして人間を種として繁栄させたのか」ということに焦点を当てたもの。
なぜ人が科学に拍車をかけ、薬や宗教、芸術を作り出せたのかに迫っています。
科学者のフランシス・クリックは「人間の考えや感情精神などは全てニューロンに他ならない」という考え方を持っていましたが、
クリックと友人であったダマシオ氏は「人間の行動や精神はニューロンだけでは成立しない」という全く反対の考え方を持っています。
神経系は体のそのほかの部分と絶えず協力し相互作用を行うことで機能しており、
これは神経系が組織体のアシストを第一に行っていることからも明らかであるとのこと。
進化の過程で有機体は内分泌系・免疫系を手に入れ、代謝を行うようになりました。
すると、このような活動を同時に行えるよう調整する役割が必要になり、神経系がその役割を担ったのです。
このことから、脳は体を「支配」しているのではなく、
全体の流れがスムーズになるよう「調整」しているのだというのがダマシオ氏の考え方。
そして何百万年もの間でプロセスが発達していき、神経系は体内の調整だけでなく、
「外側の世界」と「内側の世界」の調整を行うようになります。
「これが『大脳皮質』という名の神経系が行うことです」とダマシオ氏は語っており、
人間が認識・記憶・推理・操作・翻訳などさまざまなことが可能になったわけです。
ダマシオ氏は「The Strange Order of Things」全編を通してホメオスタシスの重要さを説いています。
ホメオスタシスは「恒常性」とも呼ばれ、「均衡」と同じものとして考えられることもありますが、
ダマシオ氏によれば、これは誤りとのこと。なぜなら、「死」もまた均衡の取れた状態であるからです。
ホメオスタシスは未来へと続こうとするポジティブなエネルギーバランスであるとダマシオ氏は説明。
人間の体の中で行われる「調整」も、外側の世界と内側の世界の「調整」も、
生命を維持し続けようとするホメオスタシスによるものだというわけです。
また、「頭の中にある物理的な組織がどのようにして実態のない感覚を生み出しているのか?」という問いには、
ダマシオ氏は「脳だけなく、有機体全体で考える必要があります。
そして、進化という条件の中で考える必要もあります」と説明。
意識は主観的なものであり、スピーチを聞いている最中であっても、
人はスピーチの言葉だけでなく周囲で何が起こっているかについてや、自分自身の存在、「観測者」としての自分を認識し続けています。
そして「外の世界の認識」と「内なる世界で生まれる感情」を重ねることで「意識」が作り出されるとのこと。
続きはソースで
GIGAZINE
URLリンク(gigazine.net)


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