【オピニオン】新型コロナに強い国、弱い国:安全保障の専門家の分析で見えてきたこと [04/15]at NEWS5PLUS
【オピニオン】新型コロナに強い国、弱い国:安全保障の専門家の分析で見えてきたこと [04/15] - 暇つぶし2ch1:SQNY ★
20/04/17 04:39:10.57 CAP_USER.net
・新型コロナに強い国、弱い国:安全保障の専門家の分析で見えてきたこと:福山 隆元陸将
 新型コロナウイルスの感染拡大のキーワードは「人から人へ」と「濃厚接触」であろう。
 現在進行形の新型コロナウイルスの感染拡大の状況をこのキーワードに基づいて文化人類学や地政学などの視点から分析し、その謎を追ってみたい。
国境と新型コロナウイルスの感染拡大
 新型コロナウイルス感染はとどまるところを知らず、国境を越えて世界に拡大している。これについて幾つかのサンプルについて観察してみたい。
イタリアを起点とした欧州への感染拡大:シェンゲン協定の役割
 イタリアにおける新型コロナウイルスの感染拡大は中国からもたらされた。
 それが国境を越えてフランス、ドイツ、スペイン、ポルトガル、英国などに拡大した理由はシェンゲン協定による「人の往来」であろう。
 シェンゲン協定は、ヨーロッパの国家間において国境検査なしで国境を越えることを許可する協定である。これが新型コロナウイルスの感染拡大を促進したのは間違いなかろう。
 このことに鑑み、EU圏への入域は、シェンゲン協定加盟国、EU加盟国と英国の市民のみが入域できることとなる。
 EU非加盟国民の入域は、滞在許可証を保持している場合や、第三国の保健関係者などのいくつかの例外を除き、認められない。
 また、EU内部における国境の「完全な閉鎖」は行われないが、移動は必要最小限に制限される。
 国別の具体例として、ドイツは3月16日に、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、隣接するフランス、スイス、オーストリア、ルクセンブルク、デンマークの5カ国との間で国境検問を実施すると発表した。
 また、フランスも3月17日から、フランスを含めEUおよびシェンゲン圏への入境が閉鎖され、EU域外の国とEU圏内の国の間の渡航を30日間停止している。
イランからの周辺国への感染拡大:軍事的緊張が抑制か?
 欧州におけるイタリア発の新型コロナウイルスの拡大とは対照的なのがイランから周辺国家への拡大が抑制されていることである。
 日本経済新聞の『新型コロナウイルス感染 世界マップ』をご覧になれば分かるように、イラン(4月14日現在感染者数7万1686人)と隣接・連接する諸国家では、トルコ(同じく5万6956人)を除いて感染拡大は抑制されている。
 コーカサスのアゼルバイジャン(同じく1058人)、アルメニア(同じく1013人)、グルジア(同じく252人)、シリア(同じく25人)、イラク(同じく1352人)などの例を見れば分かる。
 その原因は、軍事的な緊張により人の往来が限られるからだろう。
 トルコが例外的に爆発的増加を見せているのは、人口の多さ(8200万人)とイスラム文化特有の濃厚接触によるものだろう。
“島国”の中国は周辺国への感染拡大を抑制
 中国発の新型コロナウイルスは中央アジア諸国(カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン)東南アジア諸国、モンゴル、ロシアなどには拡大していない。
 その理由は中国が“島国”であるためだろう。
 中国は四方を海に囲まれているわけではないが、通過不能の地形や荒地に囲まれており、周辺地域から事実上隔離されている。
 中国の北方には人口まばらで横断が困難な、荒涼としたシベリアとモンゴルの大草原地帯が控えている。南西には通過不能なヒマラヤ山脈がある。
 ミャンマー、ラオス、ベトナムと接する南部国境は山あり密林ありで、東には大洋が広がる。カザフスタンと接する西部国境だけが大人数の移動が可能だが、それでも、楽な移動はできない。
 このようなわけで、周辺国は新型コロナウイルスの感染拡大を免れた。
 ここで注目すべきは北朝鮮だろう。
※全文は リンク先へ
2020.4.15(水)
URLリンク(jbpress.ismedia.jp)


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