【オピニオン】独露の新パイプラインはロシアのワナ (The Economist) [02/20]at NEWS5PLUS
【オピニオン】独露の新パイプラインはロシアのワナ (The Economist) [02/20] - 暇つぶし2ch1:SQNY ★
19/02/20 20:49:20.19 CAP_USER.net
利益を生まない巨大プロジェクトが進められている場合、理由が2つ考えられる。出資者が愚かであるか、あるいは狙いが他にあるかだ。
ロシアのプーチン大統領は決して愚かではない。したがって、同氏が注力する天然ガスを送るパイプライン計画「ノルドストリーム2」は、ビジネスが本当の目的ではないと考えなければならない。そして愚かなのは欧州各国、とりわけドイツだ。
■新たに建設する必要がないパイプライン
欧州連合(EU)は12日、ドイツから圧力を受け続けた末、ノルドストリーム2に対し、EUのエネルギー規制をどのように適用するかで合意した(編集注、この規制の適用の仕方次第ではプロジェクトの続行が危ぶまれていた)。だが合意にこぎ着けたことで、建設計画に遅れが出る可能性はあるものの、続行することがほぼ確実となった。
総工費110億ドル(約1兆2100億円)、長さ1200キロに及ぶ同パイプラインは、ロシア北西部のビボルグからバルト海を通ってドイツ北東部のグライフスバルトまでをつなぐ。建設は昨年始まり、この年末までに完成する可能性もある。だが経済的に見れば、必要のないパイプラインだ。
今のところ、ロシア産天然ガスは、主にウクライナとポーランドを通って東から西へ送られるか、「ノルドストリーム1」(2011年11月稼働)経由でドイツまで届けられており、特に輸送能力が不足しているわけではない。新規パイプラインを必要とするほど欧州で輸入天然ガスへの需要が近く高まるとも予想されていない。というのも、エネルギー効率が改善している上、製造業による需要は低迷し、再生可能エネルギーが普及しつつあるためだ。
意外でも何でもないが、ロシア政府が株式の過半数を握るエネルギー大手ガスプロムが、ノルドストリーム2の唯一の株主だ。ノルドストリーム2の本当の目的は政治的なものだ。それには主に3つの側面がある。
第1に、ノルドストリーム2によってポーランドとウクライナは直接的に痛手を負うことになる。プーチン氏は両国を毛嫌いしており、後者には14年に侵攻している。現在、ロシアで生産されている欧州向け天然ガスの大半は、ウクライナ経由だ。ノルドストリーム2が完成すれば、ロシアはドイツに迷惑をかけずにウクライナへの供給を削減できる。また、ウクライナが天然ガスを抜き取っているとして、ロシアとの争いにドイツを巻き込む事態も防げる。加えて、ウクライナ政府は輸送費の収入を得られなくなる。ノルドストリーム2がなければ、ロシアがウクライナで悪さをしたくても、自国経済への波及を考えるとできることが限られる。つまり、ウクライナ(程度の差はあれ、同じ理由からポーランドも同様だ)を迂回することが狙いなのだ(中止となったパイプライン計画「サウスストリーム」も同じ狙いだった)。
※全文はリンク先へ
URLリンク(www.nikkei.com)
2019/2/20 2:00 日本経済新聞
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