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【7月29日 AFP】
インド南部カルナタカ(Karnataka)州で、古井戸から18世紀に同地を統治していたマイソール(Mysore)王国の支配者ティプー・スルターン(Tipu Sultan、在位1782~1799年)のロケット弾1000発以上が見つかった。州当局が27日、明らかにした。
同州考古学当局の幹部によると、州都ベンガルール(バンガロール、Bangalore)の北西約385キロに位置するシモガ(Shimoga)県で井戸を掘削していたところ、ティプー・スルターンが戦いに備えて保管していたロケット弾と砲弾が発見された。
強力な支配者だったティプー・スルターンは英国東インド会社(British East India Company)との戦いで勝利を重ねたが、1799年の第4次マイソール戦争(Fourth Anglo-Mysore War)で戦死した。
ティプー・スルターンはマイソール式ロケットと呼ばれる初期のロケット弾を開発したとされており、このロケット弾は後のナポレオン戦争で使用された英国のコングリーブ・ロケット(Congreve Rocket)の原型となった。
現地の専門家がAFPに語ったところによると、枯れ井戸の掘削作業中に土から火薬のようなにおいがしたことが、大量のロケット弾や砲弾発見の手掛かりとなった。また、発掘は考古学者や作業員ら15人が3日がかりで行ったという。
ロケット弾は全長23~26センチ。今後シモガの博物館で一般公開される予定だという。(c)AFP
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