【アメリカ】普通の大国として振舞うトランプ外交誕生の文脈──アメリカン・ナショナリズムの反撃(2)[06/15]at NEWS5PLUS
【アメリカ】普通の大国として振舞うトランプ外交誕生の文脈──アメリカン・ナショナリズムの反撃(2)[06/15] - 暇つぶし2ch18:七つの海の名無しさん
18/06/19 13:20:16.00 wDE2IzPn.net
>>1-2 の続き
しかし、そうしたオバマ大統領の後を受けて大統領に就任したドナルド・トランプは、さらにはっきりとウィルソン主義と決別した。
トランプ大統領は、ロバート・ケーガンの表現を借りれば、「ワールド・オーダー・ビジネス」から撤退し、
むしろ普通の大国として、他の国もそうしているように、普通に、そして身勝手に振舞わせてもらうと居直った(17)。
トランプが回帰したのは、ウィルソンが「リベラル・インターナショナリズム」の狼煙を上げる以前の、保護主義、単独主義、
大陸主義、そして重商主義に特徴づけられる外交政策だった(18)。本稿では、それを仮にデイヴィソニアンと呼んでみた。
トランプにとって、アメリカをアメリカたらしめているのは、その理念ではなく、むしろスーパーパワーであることそのものであり、
その地位に挑戦しようとする国は、パートナーにはなりえず、リビジョニストか戦略的な競争相手、もしくはライバルでしかなかった。
中国とロシアは、それぞれ国家安全保障戦略(NSS2017)、国家防衛戦略(NDS2018)、そして一般教書演説において、
まさにそのように位置づけられた。もはや国際社会は、協力や協調を通じてなにかを実現していく場ではなく、
ゼロサム的な競争的世界としてしか認識されなかった。
政権が発足して数カ月たち、H ・R ・マクマスター安全保障担当大統領補佐官とゲーリー・コーン前経済担当大統領補佐官
の二人がウォール・ストリート・ジャーナル紙に寄稿したコラムで、アメリカ・ファーストのエッセンスを簡潔に語っている(19)。
世界は、グローバルなコミュニティではなく、国家、非国家組織、そしてビジネスが競合する場であり、
そういう場でアメリカの国益を最大化することこそが「アメリカ・ファースト」であると述べている。
それは、まさに、「アメリカン・ナショナリズム」の宣言であり、その後、随所で同じメッセージが繰り返されている。


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