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【4月15日 AFP】英国のテリーザ・メイ（Theresa May）首相が、
シリアのバッシャール・アサド（Bashar al-Assad）政権が化学兵器を使用したとして
米仏とともに対シリア空爆を実施したことについて、議会の承認を得なかったとして、野党からの批判にさらされている。
今回のシリア空爆についてメイ首相は、論理的根拠があると説明しているが、
野党側は法的に疑わしく、争いを悪化させる危険性もあり、事前に議会の承認を得るべきだったと批判している。
2003年に議会が当時のトニー・ブレア（Tony Blair）首相を支持し、
英国が米国主導のイラク戦争に参戦したことは、後に独立調査委員会によって誤りだったと批判されるなど、
現在も英国の政治に影を落としている。
メイ政権は声明を発表し、今回の空爆は、
シリアのアサド政権の化学兵器能力を低下させることによって、
シリアの人々の「人道面での極度な苦痛」を軽減することを目指したもので、合法的であり、
国際法においても英国は例外的に認められていると主張。
さらに、シリアのアサド政権が化学兵器を用いた「戦争犯罪や人道に対する罪」を犯したと確信していると述べている。
これに対し最大野党・労働党のジェレミー・コービン（Jeremy Corbyn）党首は、
「空爆は命も救えないし平和ももたらさない」、
「今回の法的に疑わしい空爆は、既に壊滅的な状況の争いをさらに悪化させる危険性がある」と批判した。
コービン氏はまた、メイ首相はドナルド・トランプ（Donald Trump）米大統領に追随するのではなく、
英議会の承認を求めるべきだったと述べている。
同氏はさらに、メイ首相に宛てた書簡で、新たに空爆は実施しないことを確認し、
シリア内戦の休戦に向けて交渉していくよう英政府に求めたという。
メイ首相は16日に再招集される議会で、各議員からの質疑を受けることになる。(c)AFP
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