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ねとらぼ2022年10月27日 18時00分
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2022年は「女の子向けアニメーション」激動の年となりました。プリキュアとともにこの10年間「女児向けコンテンツ」を支えてきたIPが続々と縮小、路線変更しているのです。
2022年10月9日、テレビアニメ「ワッチャプリマジ!」が最終回を迎え、「プリティーリズム」「プリパラ」「キラッとプリ☆チャン」など11年半続いていた「プリティーシリーズ」のアニメがいったん休止となりました(アーケード筐体は「ワッチャプリマジ!スタジオ」としてまだ続きます)。
同様に「アイカツ!シリーズ」も、2021年に「アイカツプラネット!」でテレビ放送は休止、各地の「アイカツ!」オフィシャルショップも閉店となり、アーケードゲーム筐体「データカードダス アイカツプラネット!」は2022年10月20日稼働のユニットステージ3弾をもって終了することが発表となりました。
また、2017年から5年間続いてきた女の子向け特撮「ガールズ×戦士」シリーズは、6月に「ビッ友×戦士キラメキパワーズ!」が終了し、男の子も対象とするダンスドラマ「リズスタ-Top of Artists!-」に路線変更しました。
さらに「おねがいマイメロディ」「ジュエルペット」「リルリルフェアリル」と続いてきたサンリオのアニメシリーズも2022年3月「ミュークルドリーミーみっくす!」の終了とともに、いったん休止となりました。
2022年は「女の子向けコンテンツ」の地殻変動が起きているのです。
この女の子向けの各IPの縮小、路線変更には2020年以降の新型コロナの影響も大きいと思われます。特に「アイカツ!」「プリティーシリーズ」は、基盤となっていたのが「アーケード筐体によるカード類の売り上げ」であったため、その影響は計り知れないものがあったと思われます。
例えば、「アイカツ!」シリーズは、2013年~2015年の一大ブーム時にはプリキュアをも上回る100億円を超える売り上げがありました。その大ブームが落ち着いた2016年以降も30億~50億円程度の安定した売り上げだったものが、コロナ禍以降2020年からは20億円を下回る苦戦が続いています。
ただ一つ勘違いしないでいただきたいのは、「アイカツ!」や「プリティーシリーズ」は決して「終わる」わけではないのです。
例えば「アイカツ!」の場合、バンダイナムコの決算報告をみるとアイカツ「グループ全体」としての売り上げは確かに2014年のピーク時よりも大きく落ち込んでいますが、その詳細を見てみると、大きく落ち込んでいるのはトイホビー部門(「アイカツ!」の場合、主にカードの売り上げ)なのです。
それ以外(「アイカツ!」の場合はサンライズ制作のアニメやランティスの音楽CD、ライブなどの売り上げ)は比較的安定して推移していることが分かります。
要は、「アイカツ!」は「女の子にアミューズメント施設に来てもらい100円、200円を落としてもらう」というビジネスが、コロナ禍もあり苦戦続きとなり幕を閉じることとなっただけなのです。
「アイカツ!」シリーズはこれまでもライブなどでの大きな実績もあり、この先もさらに安定した収入が見込まれる映画やグッズ、CD、ライブなどを主体としたビジネスへと転換し続いていくものと思われます。
同様に「ワッチャプリマジ」「ガールズ×戦士」を擁するタカラトミーの決算数字を見てみると、こちらは個別IPの数字は出ていませんが、ファッショントイ(リカちゃん、ガールズホビー、ガールズキャラクター)の数字で、コロナ禍以降落ち込んでいることが分かります。
コロナ禍以降、「イベントの休止」や「アミューズメント施設に親子で足を運ぶ」という行為自体が縮小していき、次第に売り上げも落ちてしまったようです。
さらに少子化も加速しています。2021年の出生数は81万2000人と1899年の調査開始以来で過去最少を更新しました。15年前と比較して、28万1000人(25.7%)も出生数が減っています。
仮に子ども1人あたり1年で1万円分の玩具、関連商品の購入をしているとして、15年前と比較しても28万人×1万円=28億円もの市場が1年ごとに縮小していくのです。その傾向はこの先も加速していくものと思われます。
市場は少子化により縮小し続けており、それがコロナ禍で加速したことで女の子向けコンテンツは路線を変えざるを得ない状況になってきたものと思われます。
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