18/05/26 15:11:20.25 S2P1Zub3.net
>>58
では、中学数学を超えた次のよもやま話。
寄付の有無が仮想シリツ医大の合否に関係するか2つの調査があったとする。
調査A 合格 不合格
寄付有 30 170
寄付無 10 90
合格率は15%と10%で寄付有が高い。p-value = 0.28と有意差なし(fisher.test)。
調査B 合格 不合格
寄付有 90 10
寄付無 170 30
合格率は90%と85%で寄付有が高い。p-value = 0.28と有意差なし。
単純に足し算すると
合格 不合格
寄付有 120 180
寄付無 180 120
合格率は40%と60%で寄付無が高い。p-value = 1.349e-06と有無を言わさぬ有意差あり。
これと同じ論理が展開されたのがEMPA-REG OUTCOME試験
# Subjects CV-events % HR p value 95%CI
# Placebo 2333 282 12.1
# Empagliflozin 10mg 2345 243 10.4 0.85 0.07 0.72-1.01
# Empagliflozin 25mg 2342 247 10.5 0.86 0.09 0.73-1.02
# Empagliflozin 10mg+25mg 4687 490 10.5 0.86 0.04 0.74-0.99
有意差がでなかったから別剤型の症例を加えてn数を増やしてp<0.05にしただけ。
どうせなら、プラセボvs10㎎群 と プラセボvs25mg群の メタアナリスシス解析すればいいのになぁ。これなら騙されてしまいそう。
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