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恐竜学コース新設、福井県立大
大学院に来年度、研究者を育成
2017年6月14日 午前11時30分
県立大は来年度、同大大学院の生物資源学研究科に、恐竜をメインに学ぶコース(専門種目)を新設する。同大付属機関の恐竜学研究所や、県立恐竜博物館(勝山市)と連携し、研究者育成に当たる。進士五十八学長は新コース設置によって「恐竜王国福井で県立大を恐竜研究の拠点とし、国内外に博士号を持つ研究者を輩出していく」と述べた。
同大が13日発表した大学院の募集要項で明らかにした。
新コースは同研究科生物資源学専攻の専門種目「古生物学」。分子生物学など四つあった専門種目に、5種目目として追加する形をとる。定員は同専攻全体で、前期課程は12人(各種目3人程度)、後期課程は4人。
具体的な研究として、化石を用いて生命進化の究明や古環境復元などを目指す。恐竜などの脊椎動物化石の研究は勝山市北谷町の手取層群北谷層での野外調査を重視する。近年新たな調査手法として注目されている、コンピューター断層撮影装置(CT)を使った生態解析も進めていく。指導教員は恐竜学研究所の東洋一特任教授と宮田和周准教授。
進士学長は、福井県が恐竜王国として評価を受けている背景に、恐竜博物館や恐竜学研究所の論文発表など学術的な水準の高さがあると指摘。「アジアを中心に世界へとドクター(博士)を輩出し、県立大を中心とするネットワークをつくっていきたい。それが王国福井のレベルアップにもつながる」と強調した。
同時に、トップレベルの研究者育成によって「県立大で学ぶ学生や県内の若者、子どもたちに恐竜学のすそ野を広げることになる」とした。
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